全国のドクター13,974人の想いを取材
クリニック・病院 156,520件の情報を掲載(2025年9月02日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 宝塚市
  4. 小林駅
  5. 医療法人社団 とみい眼科クリニック
  6. 冨井 りか 院長、冨井 厚 先生

冨井 りか 院長、冨井 厚 先生の独自取材記事

とみい眼科クリニック

(宝塚市/小林駅)

最終更新日:2025/07/09

冨井りか院長、冨井厚先生 とみい眼科クリニック main

丁寧な診療とわかりやすい説明で、患者が笑顔で帰れる眼科をめざす「とみい眼科クリニック」。冨井りか院長と冨井厚先生は地域医療に力を入れ、小児の目の症状から白内障の手術まで幅広い症状に対応している。診療は交代制で行い、冨井厚先生は白内障の日帰り手術や糖尿病網膜症など目の奥の症状を担当。冨井りか院長は角膜に関する症状やコンタクトレンズの処方などに携わる。また、患者とのコミュニケーションも重視し、スタッフとともに笑顔の絶えない温かく和やかな雰囲気をつくっている。「目で気になることがあれば気軽にお越しください」とほほ笑む2人に、診療方針や心がけていること、近年増えているコンタクトレンズのトラブルについて話を聞いた。

(取材日2019年12月19日)

患者が笑顔で帰れるクリニックをめざす

まずは開業の経緯と患者層について教えてください。

冨井りか院長、冨井厚先生 とみい眼科クリニック1

【厚先生】勤務医をしていた頃、お世話になっていた先生から開業を勧められ、2003年にまずは妻が院長として開業しました。当時は手術をしていなかったのですが、2008年に私が合流したのを機に全面改装を行い、手術室やクリーンルームを作りました。現在は白内障の日帰り手術やレーザー手術、糖尿病網膜症や眼底の血管閉塞性疾患など主に目の奥の症状を担当しています。
【りか院長】目の表面の角膜に関する症状を担当し、目やに、目の充血、コンタクトレンズの処方、あとは鼻涙管閉塞の治療にも取り組んでいます。患者層は小さなお子さんから、コンタクトレンズを使用する社会人、そして白内障の手術が必要な方まで幅広いですね。主に近所の方が多いですが、クチコミでいらっしゃる方も増えています。症状はさまざまですが、近視やドライアイの方が最近は目立ちますね。

交代制で診療をされているそうですが、どのように連携されているのでしょう?

【厚先生】同じ病気でも経験によって考え方や治療方針が変わってくるので、手術や網膜に関する患者さんは私が担当し、赤ちゃんの治療や目の表面の症状、子どもの近視などはりか先生にお願いしています。医師が2人いるメリットは、1人で診断がつけにくいときに相談でき、違う目で見られる点ですね。
【りか院長】白内障の手術や網膜硝子体に関わる疾患については、私が検査を行い治療は院長が担当します。その際、検査結果や症状を電子カルテや付箋で具体的に伝え、急ぎの場合はSNSで、場合によっては自宅で話し合うこともあります。

診療時に心がけていることはありますか?

冨井りか院長、冨井厚先生 とみい眼科クリニック2

【厚先生】手術前の説明はできるだけかみ砕いて、わかりやすい言葉でお伝えしています。また、眼科の手術は視力を回復させることが一番の目的になりますので、術後は視力が変化しているかや、どういう状況かを詳しくお話しするようにしています。
【りか院長】私はおしゃべり担当なので、患者さんに笑顔で帰っていただくことを心がけています。例えば、状態が悪い場合は「心配は私がしとくからまた来月来てね」と伝え、少しでも状態が良くなった場合は「今月はOK!」という感じでわーっと一緒に喜び、ホッとして帰っていただく。また、体にも目を向け早寝早起きや運動の大切さもお話ししています。例えば肩がこって目の奥が痛いという方には「1日1回、ラジオ体操をするといいですよ」とアドバイスをしたり。私が担当した患者さんはよくラジオ体操を勧められるんです。

コンタクトレンズのネット購入でトラブルが増加

鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)の治療も行っていらっしゃいます。

冨井りか院長、冨井厚先生 とみい眼科クリニック3

【りか院長】鼻涙管閉塞とは、目から鼻にかけての涙の通り道にあたる「鼻涙管」がふさがり、涙が鼻へとうまく排泄されない状態です。先天性と後天性があり、赤ちゃんで涙の腺が詰まっている子の場合は、痛みの感覚が出てくる生後半年までに治療を行うことが大切です。先天性の場合、生まれた時から目やにがたくさん出ている子は鼻涙管閉塞の可能性があります。なお、治療は涙の出口から鼻までにやわらかい針金を通し閉塞部分に穴を開け改善を図ります。

コンタクトレンズの処方や、レンズに関わる目のトラブルにも対応していらっしゃいますね。

【りか院長】最近はインターネットで購入する方が増え、コンタクトレンズに関するトラブルが絶えません。一度受診をして視力がわかったら、その後はネットで購入する方も多く、特に若い方が問題を抱えて来院するケースが増えています。コンタクトレンズを長期使用していると「充血が止まらない」「角膜が濁ってきた」など使用をやめたほうがいいときも出てくるので、安全のためにも定期的な診断をお勧めしています。
【厚先生】ハードコンタクトレンズを長期で使用していると、上まぶたが垂れ下がって目の一部を覆う「眼瞼下垂」という症状が出てくる方もまれにいらっしゃいます。そうしたコンタクトレンズに関する注意点を喚起するためにも、定期的な検診は大切ですね。

お二人が互いに医師として尊敬している点があれば教えてください。

冨井りか院長、冨井厚先生 とみい眼科クリニック4

【厚先生】私は言葉足らずなところがあるので、おしゃべり上手な彼女が患者さんとしっかりコミュニケーションをとってくれる点は、ありがたくうらやましい部分でもあります。また、好きな分野に集中できるよう、経営的なことを含めすべて引き受けてくれるので助かっています。
【りか院長】手術や網膜のことなど専門分野を深く勉強し、セミナーにも積極的に参加している点ですね。手術関連の医療機器についても熱心に勉強をしていて、眼底の網膜の断面図を撮影できるカメラなど、医療機器がどんどん増えてもう置き場所がありません(笑)。

検査機器を充実させ地域医療に取り組む

スタッフさんの対応にも心配りが感じられます。

冨井りか院長、冨井厚先生 とみい眼科クリニック5

【厚先生】受付はクリニックの顔ですから、スタッフの対応は重要なポイントです。当院のスタッフは皆、それを意識していますし患者さんの受けもいい。また、リーダーの子が統括して業務で改善してほしい点や、さまざまな提案をしてくれるので助かっています。教育面では各地で定期的に開催されるスタッフ向けの勉強会や講義に参加してもらっています。
【りか院長】ほとんどのスタッフが10年を超えるベテランで、私たちが気持ち良く働けるよう気を使ってくれています。逆に学ぶことも多く当院自慢のスタッフです。指導面では新人スタッフに目の不自由な方を誘導する際の歩き方や、先導の仕方をアドバイスしていますが、彼女たち自身が勉強をして知らない間に身につけていることもあります。

眼科の医師としてのやりがいを感じるのはどのようなときですか?

【厚先生】やはり患者さんの目が良くなったときです。私たちは視力を改善させることが仕事の生命線ですから、手術をして患者さんが喜んでくれる姿を見られたらうれしいですね。
【りか院長】患者さんが笑顔になって、安心して帰っていく姿を見られたら、「この瞬間のために頑張っているんだな」と強く感じると思います。

お忙しい毎日ですが何かリフレッシュ法はありますか?

冨井りか院長、冨井厚先生 とみい眼科クリニック6

【厚先生】ゴルフですね。妻と2人で行くこともありますし、お互い周りにゴルフをする友人がいるので友人たちと出かけることもあります。
【りか院長】ゴルフ以外では、犬を飼っているのでよく一緒に遊んでいます。あとは2人ともおいしい料理とお酒が好きなので、歩いて帰れる自宅近くのお店で食事を楽しむこともありますよ。

最後に、今後の展望と患者さんへのメッセージをお願いします。

【厚先生】目も年齢とともに変化していきます。特に白内障はほとんどの方がなる症状ですので、60歳をめどに眼科の診察を受けることをお勧めします。自覚がなくても、自分の目の状態を知っておくことが安心にもつながります。また、検査機械も日々進化し検査法も充実していきますから、これからも情報を整理して患者さんにわかりやすく提供したいと考えています。目のことで気になることがあれば気軽にお越しください。
【りか院長】地域医療に取り組んでおりますので今までの患者さんを大切に、知識・情報・技術などすべてのことをアップデートしていきたいですね。目の病気は、放っておいて大丈夫かご自身で判断できないものですし、原因がわかれば納得し安心できます。必要に応じて提携の医療機関をご紹介する体制を整えていますので、大事に至る前に診察にいらしてください。

Access