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山本 彰美 院長の独自取材記事

大阪中之島デンタルクリニック

(大阪市福島区/新福島駅)

最終更新日:2023/10/16

山本彰美院長 大阪中之島デンタルクリニック main

JR東西線・新福島駅徒歩5分の商業施設内にある「大阪中之島デンタルクリニック」。北海道から沖縄まで日本国内はもちろんのこと、海外からも患者が訪れるという同院で、歯に悩む患者の思いに応えるのは院長の山本彰美(やまもと・あきよし)先生。痛みを抑えた歯科治療の提供に努め、これまで多くの鎮静・全身管理下での歯科治療を行ってきた。また、初診の受付を行う地下1階のスペースには、歯科医療機器を一切置かず、歯科医療に対する率直な思いを患者に語ってもらうためのスペースも設置。まずは安心して患者が初診を受けられるよう環境を整えている。優しい笑顔と穏やかな語り口が印象的な山本院長に、開業までの道のりや、痛みに配慮した治療に対する思い、今後の展望までさまざまな話を聞いた。

(取材日2023年8月7日)

2023年6月、大阪中之島に移転・リニューアル

まずは同院を開業される前の道のりについて、教えていただけますか?

山本彰美院長 大阪中之島デンタルクリニック1

私は大阪歯科大学を卒業後、多くの歯科医師たちが入れ歯や神経の治療を学びたいという中、安全性にも配慮した治療に力を入れたいと思い、同大学の歯科麻酔学講座へ入局しました。その後、大阪赤十字病院の麻酔科を経て、琵琶湖中央病院歯科で勤務する中で「これまで自分が学んできた麻酔の技術を生かしたい」という思いが強くなり、1988年10月、実家の隣町である和歌山県紀の川市に山本歯科を開業しました。患者さん一人ひとりと真摯に向き合い、麻酔技術を駆使した治療に取り組んでいたところ、患者さんの紹介で、京都や大阪などの近畿圏をはじめ、ハワイなどの海外からいらっしゃる患者さんも増えたんです。多くの鎮静・全身管理下での歯科治療を行ってきた結果が、患者さんへの信頼感につながったのではないかと思います。

それから、どのような経緯で現在の大阪の地で開業することになったのですか?

和歌山県紀の川市は、決して交通の便が良い場所ではなかったので、遠方から来てくださる患者さんには、申し訳ない気持ちもありました。そんな中、患者さんから「なんとか大阪で開業してもらえませんか」というご提案を、度々いただくようになったんです。私自身もそろそろ環境を変えたいと思っていたので、関西国際空港から近く、多くの人が集まりアクセスの良い、大阪での開業を検討し始めました。さまざまなご縁をいただき2008年6月、クリニックモール内に「大阪中之島デンタルクリニック」を開業し、2023年6月に旧クリニックの隣の商業施設1階の現在の地に移転しました。

移転後のクリニックについてご紹介ください。

山本彰美院長 大阪中之島デンタルクリニック2

これまで同様、痛みを抑えた治療の提供に努めるというコンセプトは変わっておらず、技術や機器のアップデートは欠かさず行っています。痛みにも配慮した歯のクリーニング機器や型採り用の機械を積極的に取り入れるなど、患者さんの苦痛を和らげるために常に先進の機器を導入していますね。また地下1階には、初診の患者さんの受付と患者さんのお話を伺うための場所を設けているのも当院の特徴です。ここには患者さんがリラックスして率直な思いを語れるよう、歯科医療機器は一切置いていません。まずはなぜ数あるクリニックの中から当院を選ばれたのか、また歯科医療へのトラウマ、ネガティブな印象に代表される歯科医療への思いなどをじっくりとお聞きします。時にはご家族や趣味の話なども伺いながら、信頼関係をしっかりと築いていきます。

「痛み」を回避するための治療法を追究し続ける

現在の痛みに配慮した治療スタイルになったきっかけは何でしょうか?

山本彰美院長 大阪中之島デンタルクリニック3

もともと歯科治療というものは、皆さんに好かれない行為だと思います。そのため、なんとか歯科治療を楽に受けられる方法はないかと思っていたのです。例えば、眠っている間に歯の治療ができれば楽ですが、そんなことできるはずないと諦めていた方も多いと思います。しかし今は、大人はもちろんのこと、お子さんでも眠っているような状況下で治療が受けられる時代です。これまでの経験や精神的な問題で、本当に治療困難なくらい、つらい思いをされている方々がいます。そんな歯科治療に悩んでいる方々のお役に立つため、極力痛みを抑えることに努めた治療に力を入れるようになりました。

先生が推奨される、痛みに配慮した治療とは、どのような治療ですか?

今は多くのクリニックで痛みの少ない治療を掲げています。痛みの定義はそれぞれなので、クリニックごとに麻酔を打つ時に細い針を使用したり、麻酔薬を体温に近い温度まで温めて使うことで痛みを和らげることにつなげたりと、さまざまな方法で痛みの緩和に努めています。当院では、そうした痛みに対する対策はもちろんのこと、歯の削り方や振動に対して苦痛を感じる方、治療回数の多さに苦痛を感じる方にも対応してこそ、本当の意味で患者さんの痛みを抑えることにつながるのだと思うので、患者さんのさまざまな痛みに対応できるよう心がけています。

どのような方に痛みに配慮した治療が向いているのでしょうか。

山本彰美院長 大阪中之島デンタルクリニック4

幼い頃にクリニックへ通院した経験などから歯科恐怖症の方、歯科治療は嫌ではないが精神的な問題によりパニックになってしまう方、または仕事の事情などで少ない回数で治療を終えたい方などです。少ない回数での治療を希望されるのは、海外でお仕事をされている方で、日本に帰国している短期間の間に集中的に治療を受けたいというケースが多いです。そうなると1回の治療で4~5時間耐えていただくことになるので、その場合に麻酔を用いた痛みに配慮した治療をお勧めします。通常の保険診療では治療内容に限度があるので、自由診療で実施しておりますし、事前に精密検査を行い、治療の説明、治療の総額についても、治療前にしっかりお伝えして、ご納得いただいた上で施術に入るのでご安心ください。

良質な医療を提供する秘訣は、スタッフの満足度

院内ではチームワークを大切にされているそうですね。

山本彰美院長 大阪中之島デンタルクリニック5

そうですね、患者さんたちに心地良い医療を提供するためには、ここで働くスタッフたちが楽しく働き、チームワークが取れていないと駄目だと思うんです。例えば、スタッフ同士がいがみ合っていたら、院内の雰囲気も悪くなりますよね。スタッフが満足できるように、良好な人間関係を築き、もしも乱すような人がいる場合はきちんと教育します。また、ワークライフバランスを取れるように休みなども管理しています。技術力の向上にも努めていますが、患者さんから感謝されるとやりがいにつながり、自然と技術力も伸びてきます。働く人が楽しみながらやりがいを感じられるからこそ、多くの患者さんに満足いただける医療を提供できるのだと思います。

今後の展望について教えていただけますか?

デジタルの世界は恐ろしいほどのスピードで進歩しています。しかし歯の治療のつらさ、不安、恐怖などは、科学技術の進歩とはそれほど関係ない分野なんです。もちろん可能な限り痛みを抑えるための治療技術は進むと思いますが、それでも患者さん自身の不安を軽減させるということはなかなか難しいのではないでしょうか。だからこそ機械類や技術の進歩だけにこだわらず、患者さんに寄り添うことに最も重きを置いて診療を行っていく必要があると感じています。これまでそのようなスタンスで診療を行ってきましたが、さらにそうした歯科医療を広めていくような活動にも力を入れていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

山本彰美院長 大阪中之島デンタルクリニック6

歯がないことによって咀嚼ができず栄養不良で体が衰弱していく方がいる一方、歯がないことでやわらかく食べやすいもの、例えばうどんやパンなど糖質の多い食事にシフトしていった結果、メタボリック体質になってしまう方もいます。栄養が取れずに低タンパク・低ビタミンの状態になるのも、肥満から糖尿病や高血圧症につながり心臓疾患リスクが上がるのも、どちらも不健康なことです。ですが、今からでも歯の治療を可能な限り行えば、元の状態に近づけることは期待できますし、費用がかかったとしても健康を取り戻すことは大切です。そして、たとえ何歳であっても「不安だから歯の治療は受けない」といった考えを変えてほしい。当院も精いっぱいサポートいたしますので、諦めず、希望を持って健康な人生を取り戻しましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/26万4000円~、歯列矯正/88万円~、麻酔を用いる治療/4万4000円~(薬代、治療費は別途)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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