葉 清貴 院長の独自取材記事
ハートデンタルクリニック
(都城市/都城駅)
最終更新日:2025/01/10
ホワイトの色味から爽やかな清潔感を感じられる「ハートデンタルクリニック」。「ハート」のスペルにはそれぞれ「幸せ、楽しみ、愛情、信頼、感謝」という意味が込められていると語る葉清貴院長が、2006年に開業したクリニックだ。患者にとってのベストをクリニック側で判断せず、小さなことでも必ず本人に選択してもらう、オーダーメイドの診療が同院のスタイル。そこには治療を通して、患者に生涯健康で豊かな生活を笑顔で送ってほしいという院長の熱い想いがある。「患者さまのご要望に寄り添いたい。だからこそ『歯科医師任せではなく患者自身が治療を選択する』ことが非常に大切なのです」と言葉に熱を込める院長に、診療スタイルや患者への想いについて詳しく話を聞いた。
(取材日2023年9月27日)
治療を歯科医師任せにしない、患者主体の治療をめざす
「矯正歯科・審美歯科・予防歯科」など、幅広い診療を行われていますね。
ホワイトニングやセラミックなどの審美歯科のほか、大人の矯正ではワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正を、小児では矯正だけではなく口腔育成や歯並びの悪さにつながる「お口ポカン」などの癖を取り除くためのMFT(口腔機能育成)などにも取り組んでいます。そしていずれの治療にも共通しているのが「歯科医師任せの治療ではなく、患者さま主体の治療であること」です。「私は素人なので、歯のプロである先生にすべてお任せします」とおっしゃる患者さまもおられますが、それは違うと私は考えます。もちろん私たちは歯科治療のプロフェッショナルであり、その自負もあります。しかし、ご自分の体のことは、ご自分で決めるべきです。私たちはその選択が後悔なくできるように導いていく立場にあるのだと考えています。
葉先生が診療で大切にしていることを教えてください。
患者さまの意思を尊重し、最後は必ずご本人に治療法を選択していただくことを大切にしています。患者さまが何を重視するか、その治療が笑顔や悩みの解消につながるかがすべての判断軸なので、「全部先生にお任せします」という方には、最後は自分自身で決めてほしいとあえてストレートにお話しすることもあります。「患者さま自身に治療方針を決めていただく」と聞くと、少し冷たく感じる方もおられるかもしれませんが、患者さまにとってのベストを提供するためには、私だけで判断せず、小さなことでも必ずご自身に選択してもらうことが大切だと考えています。
治療のメリットはもちろん、デメリットを伝えることも大切にされているとか。
どの治療においてもメリットとデメリットの両方があります。デメリットとなり得ることを患者さまご自身が理解し、治療の選択に責任を持ってもらうことが大事だと考えています。私は患者さまが選択できないまま、治療を勝手に進めることは絶対にありません。こちら側が持つ知識や情報をなるべくわかりやすい形で伝えますので、その上でご自身で、後悔のない選択をしていただきたいというのが私の願いです。
患者の願いに応えることが歯科医師としての使命
デメリットについて意見を交わさないと、どういうことが起こり得るのでしょうか?
治療が中途半端になったり、そもそも先に進まなくなるでしょう。例えば矯正治療は、歯を移動させるためには2年前後の治療期間が必要です。高校生の時に矯正治療を始めたいと来院された場合、就職するのか、進学するのか、進学するなら通える距離の大学に行くのか、県外や九州圏外に出るのか、出る場合でも定期的に当院に通えるのかどうかなどを詳細に確認します。特に矯正治療は歯科医師によってやり方や毎月の調整にかかる費用が異なることが多い治療ですから、途中でクリニックが変わって困るのは患者さまご自身にほかなりません。これがまさに、自分で自分の選択に責任をもつことなのだと考えています。
他の診療も同じように行っておられるのですか?
はい。若い女性に人気のホワイトニングでも計画性は非常に重要です。当初聞いていた日程よりも結婚式が早まった、成人式があるので急ぎたいなどと急に言われても、正直なところ対応は非常に難しいです。施術の手順を踏まなければ本来求められる結果に結びつかず、結果的に患者さまの満足度が下がってしまうことにもなりかねません。ご自分で選択することは、すべて巡り巡ってご自分に返ってくるんです。だからこそ患者さまの心や想いに寄り添い、求める歯や口元の美しさを実現するために尽力することが、私たちの最も重要な使命である。そう常々考えて治療にあたっています。
どんなときにやりがいを感じておられますか?
治療に対する価値観の合った患者さまに喜んでいただけたときです。当院は矯正や審美歯科に取り組む一方で、入れ歯治療でいらっしゃるご年配の方とのお付き合いも大事にしています。大半の方はすでにお持ちの入れ歯があり、使い心地や見た目に不満があって来院されます。私は患者さまと対等な関係は必要だと思うので、上から目線でものを言わないよう心がけています。入れ歯を装着したときの顔の見え方が気になるという方には、まずはお話を聞き、完成時のイメージなどを説明した上で丁寧に作り直しをします。
自身や子どもの将来を考え、後悔のない人生を
定期検診や、治療後のメンテナンスなどの予防にもかなり力を入れておられるとか。
日本の定期検診の受診率は世界的に見てもかなり低く、ご高齢の方からも「歯科の定期検診に行っていれば後悔することもなかっただろうに」という声を聞くことも多いのが現状です。治療が終わってもその歯は元通りになったのではなく修復しているだけですので、その後も虫歯になりやすいのです。そのため、当院では患者さまにはメンテナンスの必要性をしっかりご説明していますし、ご希望の場合、お子さんにフッ素塗布を実施しています。実は私には虫歯が1本もなく、その理由は通っていた小学校のフッ素洗口の習慣にあると考えています。フッ素を最も取り込めるといわれるのは歯が生えてすぐの6~7歳の永久歯への生え替わりが始まる時期からです。ちょうどその時から6年間、週1回のフッ素洗口を続けたことは間違いなく大きかったですね。歯を削った経験がない歯科医師は珍しいかもしれませんが、説得力は増すのではないでしょうか。
お子さんの定期検診も重要なのですね。
定期検診こそ、保護者の方がお子さんへ贈る最大のプレゼントの一つだと私は考えています。定期検診に行っていれば虫歯などがあっても初期の段階で治療ができますし、そうなると「歯医者は痛いことをされるところ」ではなく、「歯を守ってくれる場所」とお子さんも自然と認識してくれるようになるでしょう。さらにその価値観を持って成長すれば自分自身で定期検診やメンテナンスに行くでしょうから、前述したようなご高齢の方が感じる後悔も生まれずに済むのではないでしょうか。
読者へのメッセージをお願いします。
いずれの治療も患者さまの未来や笑顔のための手段の一つ。そしてその笑顔を維持し、明るい未来へと向かっていくために必要なのがメンテナンスです。セラミックなどの良い素材の高額な治療であっても、メンテナンスがなければ状態を維持できません。結局は患者さま次第なのです。当院の平日の最終受付は16時半と短めですが、それは患者さまに貴重な時間を割いてでも歯の健康に目を向けてほしいという気持ちの表れです。良くいえば信念が強く、悪くいえば頑固な性格の私ですが、ご縁のあった方とは深く長くお付き合いしたいと思います。患者さまの希望や生活習慣を考慮し、一人ひとりに合ったプランをご提案しております。ご自分の全身の健康につながる「歯」のことをもっと知る機会としても、当院へぜひ足をお運びくださいね。
自由診療費用の目安
自由診療とは【矯正治療】
床矯正装置:11万円
ワイヤー(部分矯正):38万5千円~66万円、(全顎矯正):71万5千円~90万2千円
マウスピース型装置を用いた矯正(部分矯正):44万円~66万円、(全顎矯正):88万円~99万円
【審美歯科】
詰め物/ハイブリッドセラミックス:5万5千円、オールセラミックス:8万8千円
かぶせ物/ハイブリッドセラミックス:8万8千円、オールセラミックス:13万2千円、ラミネートべニア:13万2千円
ホワイトニング/(オフィス):3万8千5百円~、(ホーム):3万3千円~、(デュアル):6万6千円~
※詳細はホームページまで※
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。