口腔内と全身の健康のため
難症例の矯正にも積極的に対応

豊富な知識と経験をもとにした総合力で、難症例の人や歯周病で矯正を諦めていた人にも対応

Qこちらでは、ワイヤー矯正に注力されていると伺いました。

A

▲歴史ある方法のため、さまざまなケースに対応できるワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表側または裏側に、金属やプラスチックの矯正装置とワイヤーをつける矯正法です。ワイヤー矯正はこれまで約100年以上にわたって世界中の歯科医師がノウハウやデータを蓄積してきた、歴史の古い手法。そのため、あらゆるケースに対応しやすいといえます。約2〜3年ほど時間がかかりますが、理想の歯並び・健康的な歯並びを実現するためには必要な時間です。審美性だけでなく機能性の向上も目的としており、噛み合わせや歯並びを整えることで清掃性を高め、虫歯や歯周病の予防につなげていくことをめざします。

Q近頃は、マウスピース型装置を用いた矯正が話題ですね。

A

▲幅広い症例に対応できるワイヤー矯正には、知識が必要と話す院長

確かに、最近はマウスピース型装置を用いた矯正のニーズが増えており、当院でも導入していますが、新しい技術である分、まだ使用できる症例は限られます。ですから歯科医院を選ぶ際は、マウスピース型装置を用いた矯正を希望する方であっても、ワイヤー矯正にも対応している所を選ぶことをお勧めします。ワイヤー矯正は先程も申し上げたように、オーソドックスな矯正法で、さまざまな症例に対応しやすいためです。ただし、その分知識が求められる矯正法ともいえるでしょう。私が主催する歯科医師向けのワイヤー矯正の勉強会でも、きちんとワイヤー矯正を学んだ上でマウスピース型装置を用いた矯正を提供したいと考える歯科医師は多いですね。

Qこちらで行う矯正の特徴を教えてください。

A

▲一人ひとりに寄り添い、適切な矯正を提供

矯正が困難と言われた方の矯正にも数多く対応しています。矯正が難しいと言われた方は骨格的に問題があったり、多くの場合、歯周病や欠損など複雑な口腔になってしまっている問題があります。そこで当院では、歯周病をはじめ口腔内のあらゆるトラブルに精通した歯科医師が歯周病や虫歯の治療を行い、効率よく矯正に取りかかります。また外科矯正を回避するために、当院ではアンカースクリューを用いた矯正も実施しています。この方法によって臼歯の後方への移動や圧下など、これまで困難といわれていたことも期待できるようになりました。外科的侵襲を少なくするため、より多くの方に広く矯正を検討いただくためにも大切な技術だと捉えています。

Q矯正にかかる期間や通院頻度の目安などを教えてください。

A

▲矯正の期間は、患者によって異なる

患者さんの状態によって大きく異なります。短い人で2年ほど、また矯正を行う際に歯のスペースを確保するために抜歯をした場合は3年ほどです。いずれにしても、初めに虫歯や歯周病など、矯正を行うにあたって問題となる箇所の治療を行い、その後、抜歯をするケースでは抜歯をし、それから装置を取りつけて矯正を開始します。矯正期間中は月1回の頻度で通院してもらい、経過を見ながら装置を調整。矯正終了後は、後戻りをさせないための保定期間があり、非抜歯のケースであれば1〜2年で終了し、抜歯した場合はそれより長くかかります。多少長く感じるかもしれませんが、噛み合わせや審美面のクオリティーを考えれば必要な期間なのです。

Q米澤先生が矯正の際に心がけていることを教えてください。

A

▲親身に寄り添いながら、質の高い矯正を提供する

患者さんの要望を踏まえつつ、プロとして、審美性と機能性の両方の改善を図るための提案をすることです。審美面では顔貌とのバランスを考慮した矯正を心がけています。審美性とともに重要なのは、噛み合わせなどの機能性の向上です。噛み合わせは、口腔内だけでなく全身の健康にも影響を及ぼすとされているので、見た目だけでなく健康にもつながる矯正を提供していくことは私自身のライフワークでもあります。このようなコンセプトや知識、ノウハウは私だけでなく、多くの歯科医師に学んでほしいという願いから、勉強会を主催して口腔内の総合的な治療方法を教えています。