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尾村 育史 院長の独自取材記事

尾村歯科医院

(神戸市灘区/大石駅)

最終更新日:2021/10/12

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大石駅から徒歩1分。個性的な外観が目を引く「尾村歯科医院」を訪ねた。1999年に開業して21年目。比較的高齢者の割合が多い街だが「最近はお孫さんを紹介してくれることも増えてきました」と話す尾村育史院長。大の子ども好きで、子どもの矯正に特に力を入れる。「自分の手で、将来世に出て活躍する子どもを育てることが夢」と優しく笑う。たいへんな勉強家で、日曜祝日は大抵、どこかの講演会、勉強会へ参加し、新しい治療やこれから主流になるであろう歯科の概念を学び、吸収し続けているのだとか。それも子どもたちの未来のためなのだそう。そんな尾村院長に、なぜ子どもの矯正にまい進するのか、自身のターニングポイントとなった予防という考え方などを、さまざまな角度から語ってもらった。

(取材日2019年12月19日)

歯を長く残すために歯並びに着目した

歯科医院の成り立ちと診療内容について教えてください。

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こちらに開院したのは1999年です。もともと奈良で開業していたのですが、縁あってこの船寺通へ移り、歯科医院兼住居を構えました。院内には診療ユニットを4台配置していますが、そのうちの3台をほとんどメンテナンス用として使っています。診療は一般的な歯科治療はもちろんですが、大人と子どもの歯科矯正、とくにお子さんの矯正に力を入れています。また妊婦歯科健康診査で来院されるお母さんには、生まれてくるお子さんがいい歯並びに成長するためのアドバイスも積極的にさせていただいています。

開院当初から矯正に力を入れておられるのですか?

もともと予防を進めて行きたいという思いで日々、診療に励んできました。ところが予防に力を入れていても、虫歯など、どこかの歯が悪ければ削って詰めて……結局その繰り返しです。「自分は、いったい何をしているんだろう?」と思いながら治療するうちに、年配の方で八重歯がある方をほとんど見かけないことに気づきました。歯並びが悪いと、歯を残す上でちょっと不利なのかなあと考え始め、矯正治療へと舵を切りました。

特に子どもの矯正に力を入れておられるのは、なぜですか?

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いろいろと勉強をしていく上で知ったのですが、今の子どもたちの歯並びに影響する原因には、さまざまな環境的な要因があるのです。当院に矯正相談に来るお子さんの多くに、鼻炎やアレルギーの症状があって「鼻呼吸ができない」とおっしゃいます。以前は歯並びの悪さは遺伝すると考えられてきましたが、実はそれはそこまで多くなく、環境要因のほうが大きいとわかってきました。鼻呼吸をするためには口の形態が大事で、上顎が成長するのは9歳頃まで。ということは、少しでも早期に取り組むほうが効果的だろう、というのが小児矯正に取り組むようになったきっかけでした。

鼻呼吸ができないと、どんな影響があるのでしょう?

口呼吸をしているお子さんが寝る姿勢をとると、舌がさらに喉の奥の気道のほうへ落ち込み、空気の通り道が狭くなって、呼吸がしにくくなっています。最近では、熟睡できていない子が多いようです。毎日の睡眠が浅いと、十分に健康な体に育つのは難しくなるかもしれませんし、昼間の集中力にも影響しそうです。勉強やスポーツにも影響しそうですよね。私には、世の中に貢献していけるような子どもを自分の手で育てたいという夢があります。そのためにも歯科医師としてできることをする。それが私の存在意義だと、思っています。

子ども一人ひとりの特性を見て、治療を合わせていく

口の形態を整えるために、どんな取り組みをされているのでしょう?

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口腔内の筋肉を正しく使えるように、遊びながらできる口腔機能訓練を取り入れています。大きな声を出しながら大きく口を動かす体操を一緒に行ったり、風船を膨らませて遊ぶこともあります。最近は風船を膨らませることができない子もいますので、そういう場合は吹き流しに変えます。その子を見て、何ができるのか、何だったら喜んでやってくれるのかを、歯科衛生士が探しながらサポートしてくれています。舌を上顎にくっつけられるようにガムを上顎に押しつけるということも訓練になりますが、そもそもガムが苦手なお子さんもいます。その場合は違うものを使うなど、なかなか大変なこともありますが……。「これをやってください」と一つに決めてしまうと、難しくて結局しなくなったり、教科書どおりに伝えてしまうと「わかりました」と返事するだけで、おうちに帰って継続してくれなければ変わらないので、そこの工夫が難しいところですね。

スタッフである歯科衛生士さんの役割は重要ですね。

当院の歯科衛生士はみな、子どもたちとのコミュニケーションが得意ですね。私だったら心が折れてしまうような場面でも根気強く見守って、和ませて、治療やアクティビティに向かわせてくれるので、本当に助かっています。勤務歴も5年、10年と長い方が多いので、私が何かをお願いする前に察知してくれる優秀なスタッフたちです。私は興味のある講演会や勉強会によく出かけるのですが、そのたびに「次はこんなことに取り組もう」と熱くなって帰ってくるので、時々迷惑をかけているかもしれません(笑)。

先生が患者さんに心がけていることは何ですか?

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例えば虫歯の治療に来たお子さんが泣いてしまい、どうしようもない状態ならば、「無理に治療をしなくてもいい」というのが私の考えです。それよりも大切なのは、虫歯ができてしまった原因についてお母さんにお話しすること。治療しないと判断しても、お子さんを一緒にあやしながら、なぜそうなったのかを丁寧に説明するようにしています。また、歯並びは遺伝によるものだと思われている方も多くいらっしゃいますが、実は日常の癖が影響していることもあります。指を吸ったり、口呼吸をしたりと、お子さんの癖によって歯並びが変わってくることをぜひ知っていただきたいと思っています。お子さんの気になる癖があれば、気軽にご相談ください。

子どもたちの輝く未来を歯科の視点でサポートして行く

先生のご経歴も教えていただけますか?

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1987年に大阪歯科大学を卒業後、インプラント治療に興味を持ち、奈良県でインプラント治療に力を入れている歯科医院に勤務しました。その後、予防歯科が専門の熊谷崇先生の講演会を聞きに行ったことが、私のターニングポイントとなりました。「これからは、治療よりも予防に頭を切り替えてやっていかなければならない」という熱い講演は、今も心に残っています。予防という考え方は昔からありましたが、それは治療後の早期発見、早期治療をめざしたものでした。ところが「虫歯は生活習慣病の一つで、治療するのではなくそこから進行しないように」と、それまでの歯科の概念を変えられたように感じたのです。今も、興味のある分野の講演会や勉強会にはどんどん足を運んでいますし、セミナーや研究会で勉強をしています。自分が日々行っている治療が学問的なことが一致するのか、一人勝手に「これが正しいのだ」と思ってはいけないと常々考えています。

大人の矯正もされていますね。

小児矯正で関わった子どもたちの矯正を最後まで完成したい、との思いから大人の矯正も始めました。大人の場合は、矯正装置の目立ちにくさが求められますので、透明のマウスピース型装置を当院では使っています。マウスピース型の装置の進歩は目まぐるしいものがあり、この3年程でさらに画期的に変化しています。当院は口腔内光学スキャナーを導入しているので、印象材を用いた以前の歯型採取よりも短時間で精密に歯型が採れるようになりました。このスキャナーは、お子さんの場合は6歳ぐらいから対象です。これまで笑気ガスを用いても嘔吐反射がきつくて型採りができなかったお子さんでも、スムーズに型採りできます。興味のある方はぜひご相談いただきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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当院は、神戸市の妊婦歯科健康診査の実施医療機関になっています。健診で決められた項目だけを診させてもらって、それで終わりではなく「お口の教科書」のような冊子をお渡しして、出産後に役立つ情報もお伝えするようにしています。例えば授乳の仕方や離乳食のあげ方なども、当院の歯科衛生士がお話しさせてもらえます。これからも歯科の視点から口腔の、さらに体全体の健康維持をお手伝いし、お子さんの輝く未来をサポートさせていただけるように、日々精進していきたいと思っております。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/33万円~、マウスピース型の装置を用いた矯正/77万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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