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歯と全身の健康を守るために
欠かせない継続的な口腔ケア

西原歯科医院

(神戸市中央区/神戸駅)

最終更新日:2023/12/14

西原歯科医院 歯と全身の健康を守るために 欠かせない継続的な口腔ケア 西原歯科医院 歯と全身の健康を守るために 欠かせない継続的な口腔ケア
  • 保険診療

虫歯などの治療が必要なときに歯科医院を受診するという人は依然として多い。その一方で、口の中を良い状態に保つために通院する人が、最近は次第に増えてきた。口腔ケアに力を入れている「西原歯科医院」が、本格的にケアに取り組むようになったのは「ここ15年くらいのこと」と西原一雅院長。定期検診に通う患者が増え始め、その重要性を実感するようになったそうだ。口腔ケアに力を入れることで、患者の口腔内環境の維持や改善に注力する西原院長と歯科衛生士の八木ひかるさんに、全身の健康にもつながるという口腔ケアの重要性や、具体的な方法について、詳しく聞いた。

(取材日2023年11月7日)

毎日のしっかりとしたホームケアと歯科医院での定期的な口腔ケアを続けることが大切

Qなぜ口腔ケアが大切なのですか?
A
西原歯科医院 口腔ケアの大切さを話す西原院長

▲口腔ケアの大切さを話す西原院長

【西原院長】近年、口腔内の状態は全身の健康に深く関わっていることが明らかになっています。歯周病菌は歯茎や歯を支える骨に悪影響を与えるだけではなく、糖尿病や高血圧症、心筋梗塞などの生活習慣病と密接に関係しています。また、ご高齢の方に多い誤嚥性肺炎を防ぐためには、お口の中を良い状態に保つことが必要です。歯周病はもはや「国民病」といわれ、30代以上では7割以上の方が歯周病に罹患しているとされています。さらに最近は発症年齢がどんどん下がり、20代で歯周病になる方も珍しくありません。歯磨きの際に歯茎から血が出る初期の段階で受診してもらえれば良いのですが、放置してかなり悪化してから受診されるのが現状です。

Q口腔ケアの具体的な方法を教えてください。
A
西原歯科医院 普段のホームケアと歯科医院での専門的なケアの両方が必須

▲普段のホームケアと歯科医院での専門的なケアの両方が必須

【西原院長】普段行うホームケアと、歯科医院で受ける専門的なケアがあります。ホームケアでは歯の見えている部分や歯と歯の間を、歯科医院でのケアは歯と歯茎の間の歯周ポケットなど目に見えない部分をケアする役割があり、口腔内を良い状態に保つためには両方がそろって行うことが重要です。最近は、「歯周ポケットの奥まで届く」とうたうケア製品などがありますが、しっかりきれいにするためにはやはり歯科医院でのケアが欠かせません。当院では、患者さんの歯と歯茎の状態に合わせたケアを提供しており、ホームケアと合わせて継続することで、歯周病菌の数を減らし歯茎の状態を改善に導くことをめざします。

Qホームケアの方法をアドバイスしてください。
A
西原歯科医院 デンタルフロスや歯間ブラシを使用することも自宅のケアには有用

▲デンタルフロスや歯間ブラシを使用することも自宅のケアには有用

【八木さん】歯磨きは毎食後行うのが基本です。外出中など難しい場合は、食後に強めのうがいをして、帰宅後にしっかり磨いてください。特に、寝ている間はお口の中で菌が繁殖しやすく、就寝前の歯磨きは必須です。また、歯ブラシだけでは汚れの6〜7割しか取れないので、歯間ブラシやデンタルフロスを使っていただきたいですね。両方使うのが理想ですが、歯茎が下がって隙間がある方には歯間ブラシ、隙間が小さい方にはデンタルフロスがお勧めです。お食事や間食の時間を決めてダラダラ食いしないこと、お口の中が乾燥しないように、唾液腺マッサージや砂糖の入っていないガムを噛んで唾液の分泌を促すのも、お口の健康維持に役立ちます。

Q長くこちらで勤務されていると聞きました。
A
西原歯科医院 歯科医院全体で患者のサポートに努めている

▲歯科医院全体で患者のサポートに努めている

【八木さん】歯科衛生士の専門学校を卒業してから、ずっと当院で働いています。歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付がそれぞれ1人体制の最小人数で診療しているので、各自がやるべきことをしっかり認識して、コミュニケーションを取りながら診療を進めることができ、やりがいを感じますね。スタッフや患者さんの良いところを見つけるように心がけているので、楽しく仕事ができる環境でもあります。また、予防ケアのために来院される患者さんも多く、歯科衛生士のスキルを発揮できる機会がたくさんあります。希望する勉強会などへの参加もサポートしてもらえるので、自分の興味を広げてキャリアアップにつなげ、患者さんに還元したいですね。

Q歯科衛生士として日頃心がけていることや、目標はありますか?
A
西原歯科医院 わかりやすい説明で患者の「健口(けんこう)」を守る

▲わかりやすい説明で患者の「健口(けんこう)」を守る

【八木さん】幼稚園くらいのお子さんからご高齢の方まで来院されるので、患者さんに合わせた対応を心がけています。「次はこういうふうに話してみよう。こんなふうに接してみよう」と常に工夫しながら対応しています。お子さんの場合は、痛みを感じてしまうと、次からの通院が難しくなることもあるので、いつも慎重に接するようにしています。目標は、「この歯科衛生士さんに尋ねれば、わかりやすく答えてくれる」「クリーニングしてもらったらお口の中の状態がすごく良くなった」と、患者さんに言ってもらえるような歯科衛生士になることです。特に歯周病については、しっかりと学んで専門的な知識や技術を身につけたいです。

ドクターからのメッセージ

西原 一雅院長

近年は「病は口から」と言われるほど、お口の状態は全身の健康につながっています。口腔内の状態が良い方は全身の状態も良い方が多く、入院期間も短くなりやすいという研究データもあるんです。腸内環境が注目され「腸活」を意識する方が増えていますが、腸内環境を良くするためには、お口の中の悪玉菌を減らして、善玉菌を増やす口腔内の環境を整えることが大切です。歯周病菌を減らすために、歯科医院でのクリーニングを受けたとしても、日頃のお手入れが不十分だと、また菌が増えて歯周病の状態も悪化してしまいます。ですので、定期検診に通院していただくとともに、毎日のホームケアをしっかりと行いましょう。

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