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西原 一雅 院長の独自取材記事

西原歯科医院

(神戸市中央区/神戸駅)

最終更新日:2023/02/09

西原一雅院長 西原歯科医院 main

JR神戸線神戸駅の中央口から国道2号線を越えて徒歩約3分、ビルの3階に「西原歯科医院」はある。神戸市営地下鉄海岸線ハーバーランド駅、神戸高速鉄道東西線高速神戸駅からも数分でアクセスでき、通院に便利なロケーションだ。「『患者さま』というよりは『患者さん』という気持ちで肩の凝らない対応を心がけています」という西原一雅院長のもとには、幅広い年代の患者が訪れ、中には親子3代にわたって通うファミリーも。患者との信頼関係を大切にして、しっかりと話を聞き、治療の押しつけはしない方針で、患者からの紹介やセカンドオピニオンで来院する人も多い。歯科診療についての考え方や特色ある診療などについて、西原院長に語ってもらった。

(取材日2023年1月13日)

「大衆歯科」として親身に対応する

こちらの歯科医院の特徴を教えてください。

西原一雅院長 西原歯科医院1

家族ぐるみのお付き合いをさせていただいている患者さんが多く、「大衆歯科」をモットーに、アットホームな対応を心がけています。患者さんとの信頼関係が大切なので、思いを引き出せるよう、時間をかけてお話を聞き、選択可能な治療法を示して、それぞれのメリットとデメリットをわかりやすく説明します。患者さんが治療法を選びやすいことが大事なので、こちらの意見を押しつけるようなことはしません。お口の中の状態によっては、治療法が限られることもあるのですが、その場合も「これ以外の方法では治療できません」ではなく、治療法が限定される理由を患者さんが納得されるまで説明します。そういう対応をしているせいか、どうしても治療時間が長くなってしまうんです(笑)。

来院される患者さんで気になっている症状はありますか。

「ブラキシズム」と呼ばれ、歯ぎしりや食いしばりによって歯に負担がかかっている方が激増している印象です。こうした方は、きちんと歯磨きをしていても、歯が割れたり、詰め物が外れたりするので頻繁に治療が必要で、抜歯を余儀なくされるケースもあります。以前は、なぜ歯ぎしりをするのか、何のためにマウスピースをつけるのかを説明するための情報が不足しており、対症療法として就寝時に装着するマウスピースがありました。しかし最近では、歯ぎしりは就寝中のみに起こるのではなく、パソコンやスマホの操作時、車の運転中などにも起こりやすいことがわかっています。未就学児にも見られ、遺伝が関与していることも明らかになってきました。

どのように治療を進めるのですか?

西原一雅院長 西原歯科医院2

チェック方式でブラキシズムの可能性を確認できるパンフレットを用意しています。また、歯に傷がつきやすく、頬の裏側の噛み傷もできやすいので、お口の中の写真を見せて、歯ぎしり、食いしばりをしていることを自覚していただいた上で、悪い癖の改善をめざす行動変異療法を行います。無意識にやっていることなので、当院で作成した「歯を離してリラックス」と記したシールを目に入りやすい場所、例えばパソコンのディスプレイや冷蔵庫のドアなどに貼っていただき、ご自身がどういった時に歯ぎしりや食いしばりをしているのかを自覚することで、改善につなげるのです。それでも改善が見込めない場合や夜間の症状が激しい場合は、マウスピースの作成を検討します。

トラブルの本当の原因を見極める

予防歯科に力を入れているそうですね。

西原一雅院長 西原歯科医院3

実は、以前はそれほど熱心に予防歯科に取り組んでいませんでした。検診のご案内はがきを出し、来院された方を対象に診療を行っている程度でした。しかし、続けるうちにそれまで6ヵ月ごとだった検診を3ヵ月ごとにしてほしいと希望される方など、患者さんの意識が次第に変化してきたのを感じ、より力を入れるようになりました。予防歯科では歯科衛生士の役割が重要なので、患者さんを長く継続的に診ることができ、わずかな変化にも気づきやすいように担当制を採用しています。もちろん「大衆歯科」を身上としている歯科医院として、患者さんがさまざまなことを話しやすい雰囲気や対応を大切にしています。

他に力を入れている治療はありますか?

歯の根っこの治療、根管治療はとても大切だと思っています。いくら良いかぶせ物を作っても、根っこに問題があると台なしなので、根管治療は時間をかけて丁寧に行います。ただし、時間をかければ良いともいえません。ある程度治療を行っても改善しない場合は、歯の根っこにひび割れがあるなど他に原因があるか、治療法に問題があるかもしれないので、同じ治療を何度も繰り返しても良くはなりません。実際、当院には、繰り返し根管治療を受けているのに良くならないという患者さんが来られます。そういった場合は、歯科医師としての私の力量にも限界があるので、根管治療についてはダラダラと続けるのではなく、期間を区切って他の可能性を検討する必要があると思っています。視点を変えてみると、本当の原因や解決策が見つかることも少なくありません。

一般的に入れ歯の治療も長引くことが多いですよね。

西原一雅院長 西原歯科医院4

入れ歯についても同じことがいえます。合わない場合は、作り替えるか大改造を行う必要があります。しかし、費用や期間を考えるとそれは難しく、通常は細かい修正を繰り返すというケースが多いのが現状でしょうね。自費診療の入れ歯にすると改善できるという人もいますが、保険か自費かは関係ないと思います。入れ歯は装着する段階で、でき映えがほぼわかると思っています。良くできた入れ歯は、すっと装着できてお口にフィットし、見た目も自然でしょう。一方、見た目に不自然な入れ歯は噛み合わせに問題があることが多く、フィットもしないでしょう。私自身、入れ歯治療を始めた当初は、採算を度外視して技術の高さを重視し、歯科技工所に作製を依頼しました。うまくいかず、苦い思いをした経験もたくさんありますが、さまざまな入れ歯を見てきたおかげで、患者さんのお口にフィットした入れ歯かどうかを判断する目が養われたように感じます。

特定の治療法にこだわり過ぎない

インプラント治療についてはどう考えていますか?

西原一雅院長 西原歯科医院5

インプラント治療はあくまで一つの治療の選択肢だと考えています。どれほど良い治療を提供しても、やはり作り物であり、天然の歯には及びません。診療の際も、インプラント治療のみを強くお勧めするのではなく、考えられる治療法を可能な限り提示し、インプラント治療の特徴もきちんとお伝えした上で、希望される治療を提供することに努めています。当院には、「インプラントしか治療の選択肢がない」といわれたと来院される方が少なくありません。抜歯が必要な場合、インプラント治療はたしかに有用な治療の一つだとは思います。しかし、特に急いで抜く必要がないなら、しばらく置いて様子を見るのも選択肢の一つで、入れ歯など他の治療法で対応できるケースも少なくありません。

セラミック治療など審美歯科についてはいかがですか?

金属製の詰め物、かぶせ物は、耐久性には優れているのですが、金属アレルギーが気になるので避けたいと考える方が増えていますね。また、目立ちやすい場所に銀歯があると、他人の目が気になってコンプレックスにつながることもあるので、あまりお勧めできませんね。最近は歯科素材も進化して、セラミック以外でも自然な色に近づけることが可能です。患者さんの中には、保険診療ではできないと思っている方も多いのですが、保険が適用できる範囲も広がっているので、気軽にご相談いただければと思います。

読者にメッセージをお願いします。

西原一雅院長 西原歯科医院6

大切な歯を守るためには、やはり予防が欠かせません。定期検診を続けておられれば、虫歯などを早い段階での発見につながり、お口の中を良い状態に保ちやすくなります。また、健康な状態を知らなければ、異常に気づくのも遅れてしまうので、コンディションを保つことが大切です。本来は数ヵ月ごとの定期検診が理想ですが、せめて年に1回、誕生日を目安に歯科検診を受けられてはいかがでしょうか。近年は、政府が歯科検診の義務化を進めていますが、対象から外れてしまう方が出る可能性もあり、歯科医師としてはそういう方々も含めて積極的にフォローしていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35万円~、ジルコニア/5万円~、ノンクラスプ義歯/4万円~

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