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高田 浩行 理事長の独自取材記事

たかた歯科

(久留米市/御井駅)

最終更新日:2024/03/15

高田浩行理事長 たかた歯科 main

御井駅から徒歩6分の「たかた歯科」。高田浩行理事長は、勤務医時代は自費で日本各地の勉強会に参加し、開業してからは日本とニューヨークを行き来しながら、ニューヨーク大学でインプラント治療に関して学んだ勉強熱心な先生。約30年のインプラント治療の経験を持ち、難症例も手がけてきたことから、九州一円から患者が訪れるという。その一方で、家族ぐるみで気軽に通えるクリニックであることも大切にし、子どもから高齢者までさまざまな症状を診療している。歯科技工所を併設し、訪問診療にも力を入れるなど、地域の歯科医療に貢献してきた。その話し方から親しみやすい人柄が感じられる高田理事長に、インプラント治療をはじめ同院で行っているさまざまな治療や、診療の方針などについて話を聞いた。

(取材日2022年11月16日)

アメリカで学んだインプラント治療のエキスパート

こちらで開業されるまでのご経歴を教えてください。

高田浩行理事長 たかた歯科1

実は、小・中学校は野球、高校時代はラグビーとバンド活動に熱中して、勉強はあまりしていませんでした。それでも将来は人助けができる仕事をしたいという思いはずっと抱いていて、歯科医師をめざすことにしたのです。福岡歯科大学時代は、友達に誘われてサーフィン部に所属し、サーフィン三昧でした。決して勤勉とはいえなかった私が本当に勉強をし始めたのは、歯科医師になってからです。一般歯科に対応するクリニックに勤務しながら全国各地に赴き、数えきれないほど勉強会に参加しました。給料の大半を勉強につぎ込んでいましたね。この道で生きていくためには、ひたすらに知識と技術を身につけなければという一心でした。そのクリニックには3年間勤務し、分院の院長も務めました。そして1995年に実家のあるこの場所で開業しました。

開業後もニューヨークと日本の往来を重ねるなど、勉強を続けたそうですね。

開業して何人か歯科医師を雇うようになり、私が留守にしてもクリニックを閉めなくても良くなったという事情も大きいです。ニューヨーク大学にてアメリカの先進の治療方法を学びました。2004年から2005年の1年間は2ヵ月に一度渡米し、デニス・ターナー教授のもとで、難易度の高いインプラント手術に関する研究に励みました。インプラント治療に取り組み始めたきっかけは勤務医時代にさかのぼります。入れ歯の患者さんがいたのですが、なかなかぴったりと合わなかったんです。ある時その方が「今はねじみたいなので歯を入れる方法があるんでしょう」と言われたことから、興味を持ち勉強を始めました。ちょうど、現在のような骨に埋入する術式が広まっていく時期で、一番いいタイミングで始められました。当院では、開業時からインプラント治療を行っていますので、この地域ではかなり早い時期から導入していることになりますね。

これまでたくさんのインプラント治療を手がけてこられたのですね。

高田浩行理事長 たかた歯科2

そうですね。個室の手術室を設け、他院だと大学病院を紹介されるような難症例も多く手がけてきました。丁寧に検査や説明をし、ご納得いただいた上で治療を行います。患者さんの体内に入れる物ですから、インプラント体自体の質も追求しています。そして、せっかく入れたインプラント体を長持ちさせるためには、アフターケアは欠かせません。当院では、できれば毎月の来院をお勧めしています。遠方にお住まいで通院が大変な方でも、3ヵ月~半年に1回は来院していただき、徹底してケアを行っていきます。執刀する歯科医師だけでなく、麻酔担当や治療後のメンテナンスを行う歯科衛生士も専門性を高め、チームで治療にあたっていきます。

矯正や訪問診療も。子どもから高齢者まで幅広く診療

どのような患者さんが多く来院されますか?

高田浩行理事長 たかた歯科3

インプラント治療に関しては、九州一円から患者さんがいらっしゃいます。当院では、インプラント治療だけでなく、一般的な保険診療をはじめ、審美歯科、歯列矯正など幅広く診療しており、来られる方は、若い方から高齢の方まで幅広いですね。ご家族で気軽に通っていただけるかかりつけ医でもあることも大切にしています。現在は子どもの患者さんの割合は少なめですが、今後はお子さんの矯正にもさらに力を入れていくつもりです。この地域から不正咬合をなくしていくつもりで、地域に貢献していきたいですね。

こちらのクリニックで行っている矯正治療について教えてください。

当院には、矯正を専門に行う歯科医師が常勤しております。オーソドックスなブラケットを使った矯正、装置が目立たない歯の裏側からの矯正、マウスピース型装置を用いた矯正など各種に対応しています。マウスピース型装置を用いた矯正は近年注目されていますが、歯を抜くことなく歯並びを整えていくことも望めるのが一番の利点ですね。とはいえ、それぞれの矯正方法にメリット・デメリットがありますので、矯正担当の歯科医師がしっかりと診断した上で、患者さんの負担ができるだけ少ない方法で行っていきます。

訪問診療にも力を入れているとお聞きしました。

高田浩行理事長 たかた歯科4

はい。通院が難しい高齢の方や障害のある方への訪問診療も、今後、相当力を入れていこうと考えている分野です。現在は、割合でいうと、外来と訪問の比率が約8:2なのですが、5:5くらいにできるようにしたいですね。今後の日本社会を考えると、訪問診療はますますニーズが高まるでしょう。そうした重点課題に少しでも貢献できるように、今以上にスタッフを充実させていく予定です。 食べること、話すこと、笑うこと、呼吸すること、お口にはたくさんの機能があり、その衰えは、老化の始まりのサインともいわれています。お口の健康維持を通して、地域の皆さんが長く生き生きと生活できるお手伝いをしていきたいと考えています。

歯科技工所を併設し、短期間で専門性の高い治療を

院内に歯科技工所があることも特徴の一つですね。

高田浩行理事長 たかた歯科5

当院の2階に従来型の技工所を、3階にデジタル技工所を置いております。なぜ併設しているかというと、今後ますます、歯科技工士および歯科技工所が少なくなっていくと考えているからです。将来にわたって、きちんと当院で対応できる体制を整えるために、今、投資をしているのです。院内にあることで、歯科医師と歯科技工士の連携が綿密になりますし、歯科技工士が患者さんの状態や要望を直接把握でき、より患者さんに合った技工物の製作が可能となります。さらに、外注に出すより製作期間が短くなり、破損などの急なトラブルにもすぐに対応できます。

診療において心がけていることはどのようなことですか?

患者さんが早く噛めるようにできるだけ治療期間を短く、また、治療に伴う痛みへの配慮も考えながら、治療計画を立てています。当院では、インプラント治療や矯正など、費用がかかる自費診療も行っていますが、患者さんの負担をなるべく軽減できるように心がけています。その一方で、専門性の高い治療を継続して行っていくには、当院を支えてくれるスタッフの待遇や、業者さんと適正価格で取引することも大事です。患者さんもスタッフも業者さんも、当院に関わるすべての人がいい関係を築ける着地点を見出せるよう、日々努力しています。開業して30年近く、ひたすら技術の研鑽を行ってきたのですが、もっと経営についても学ばなくてはと考えているところです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

高田浩行理事長 たかた歯科6

いい治療をするには、私たち歯科医師が一生懸命やることはもちろんですが、患者さんのご協力も必要です。悪くなってからクリニックに駆け込むのではなく、定期的にメンテナンスにお越しいただければと思います。全身の健康は、お口を健康に保つことから始まりますので、ぜひご自分の歯に対する意識を高めてほしいですね。また、最近歯科医師になることは狭き門だといわれていますが、歯科医師は感謝の言葉を直接もらった時のやりがいをすごく感じる職業です。この記事を見てくださった方が歯科医師になってくれたらうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・インプラント治療(1本)/37万円~
・表側矯正/88万円程度
・裏側矯正/132万円程度
・マウスピース型装置を用いた矯正/33万円~
・小児矯正/15万円~
・セラミックを用いた補綴治療/5万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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