松葉医院

松葉医院

松葉 育郎院長

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客観的なデータをもとに治療方針を選択

―糖尿病治療に関して、特徴的な部分を教えていただけますか?

人工膵臓を使った検査です。人工膵臓とは、糖尿病の患者さんが外科的な手術をする時などに、血糖値をコントロールするために使われている人工臓器のことです。患者さんにこの機械をつけていただくことで、血糖値の正常化に必要なインスリンの分泌量を測定できます。 現在、糖尿病の治療薬は種類が増えていますし、インスリン注射という選択肢もありますので、検査データをもとに、より適したものを選ぶことができるんです。「これまでさまざまな病院に通っていたけれど、一向によくならない」という患者さんにも有効ですし、治療に抵抗があるという患者さんが、この検査によって現状を知り、納得して治療を受けるようになったケースもあります。

―最近は30代、40代といった若い世代が、糖尿病になるケースも増えていると聞きます。

若い世代の場合、尿検査で糖が出ていると指摘されても、精密検査で「まだ糖尿病ではない」と言われ、放置してしまう人もいるようです。しかし、後になって病院に来たとき、かなり症状が進んでいたというケースが少なくありません。とても残念なことですね。糖尿病には「境界型」といって、血糖値が糖尿病型ではないために糖尿病とは診断されないものの、正常とも言えない状態があります。この段階で受診してもらえれば、食事や運動で改善できる可能性が高いですし、進行を食い止めることができます。心筋梗塞などの原因となる動脈硬化は、境界型の段階から進行していますので、血糖値が高い傾向があるなら、生活習慣の改善が必要です。

―「糖尿病食を楽しむ会」というイベントも開かれているそうですね。

年に2回、市の施設を借りて開催しています。みんなで料理をして、食べて、体を動かすというイベントです。食べた後に血糖値を測定し、そのあと運動をすると血糖値が下がる、ということを実際に経験してもらうのです。人によって変動に差がありますが、数値が下がらない人はいません。このことを知ると、皆さんもだいぶ意識が変わりますね。なぜ医師が「運動しなさい」と言うのかが、理解できるようになるんです。長年の生活習慣を変えることは難しいもの。だからこそ、患者さんが納得して治療や生活習慣の改善を継続していただけたらうれしいですね。正直なところ、クリニックで月一回診察を受けるだけでは本当のところはわかりませんから、患者さんご自身の自己管理はとても大事なことなのです。



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