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杉原 伸夫 院長の独自取材記事

杉原医院

(西宮市/甲東園駅)

最終更新日:2019/09/26

20190925 bana

「杉原医院」の杉原伸夫院長は、「人には自然治癒力がある。自然に逆らわずにその力を高めるお手伝いをしたい」と話す。杉原院長は、企業に勤めた後、医学部に入り直して医師となり、2001年に同院を開業した。以来、内科・消化器科を中心に生活習慣病や小児の診察など幅広く治療にあたる。希望者には漢方薬を積極的に処方しているのも特徴のひとつだ。「どんなことでも気軽に相談に来てほしい」と、診察室では話しやすい雰囲気を大切にしている。同院は無垢材やしっくいなど自然素材にこだわった造りになっており、待合室には薪ストーブを設置するなど、患者が健康に過ごせるような空間づくりに努める。そんな杉原院長に、診察時に大切にしていることや漢方治療に対する考えなど話を聞いた。
(取材日2019年9月13日)

企業に勤めた経験を経て医師をめざす

企業で働かれた後、医師に転向されたんですね。

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もともと自分が医師になるとは思ってもみませんでした。ところが、理系に進み、大学卒業後は製薬会社で研究職として勤めたものの、どうもしっくりこなかったのです。組織で働くということが向いていなかったのかもしれません。これから自分は何をなりわいとして生きていけばいいのかということを考えた時に、初めて医師という職業が思い浮かびました。社会にも貢献でき、自分の存在も認めてもらえるのではないかと思ったのです。当時、すでに30歳手前で、結婚もしていましたから、周りは無謀と思ったかもしれません。ですが、僕としては生計を立てていくためにも、必死で決断したところがありました。

そこから医師をめざしてこられて、苦労も多かったのではないですか?

必死に受験勉強をして滋賀医科大学医学部に無事合格することができました。入学後は10歳も年が違う学生に交ざって勉強に励みましたね。私生活のほうでは、その間、3人の子どもも生まれました。当時は確かに苦労もあったかもしれませんが、今思うとその時の自然の流れに身を任せる僕らしい選択だったなとも思います。卒業後は大学病院の内科で研修を受けた後、京都と大阪の病院で勤務医として臨床経験を積みました。最終的に自分が思うような医療を提供したいと開業を決意したのです。

どのような相談内容が多いですか?

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内科・消化器科を中心に生活習慣病や風邪、小児の相談、予防接種など幅広く対応しています。高血圧や糖尿病、認知症の相談も多いですね。胃の内視鏡にも対応していますので、喉のつかえや違和感でお困りの方にも受診していただけますよ。地域のかかりつけ医として、最初の相談先となり、お困りなことを解決するお手伝いができればと思っています。最初は睡眠時無呼吸症候群の治療で来られた患者さんで、その後糖尿病を発症され、もう10数年以上の付き合いになる方もいらっしゃいます。その方には、どうしても食べすぎてしまうという悩みがあったのですが、血圧や歩数の計測や食事の記録を確認しながら、どういう生活を送りたいかなどを共有し、健康的に過ごせる工夫を一緒にしていきました。このように患者さんに寄り添うことで、喜んでいらっしゃる顔を見たり、感謝の言葉をいただく時が、医師になって本当に良かったなと思う瞬間ですね。

漢方を取り入れ、小児から大人まで幅広く診察

漢方薬を積極的に取り入れられているとうかがいました。

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はい、西洋医学だけでなく東洋医学も大切にしています。一般的に西洋医学で処方する薬は、一つの成分で構成されており、ある特定の症状にアプローチするものです。一方、漢方は天然由来の複数の成分が含まれていて、いろいろな症状にアプローチしていくのが特徴です。総合的な作用が期待でき、長期服用をしていただくことも可能です。これまで多くの患者さんに漢方を処方してきた経験から、漢方を研究するようになりました。漢方は種類も多くそれらを組み合わせて患者さんに合うものを見つけることが必要ですから、日々勉強は欠かせないのです。

漢方はどんな症状に適しているのでしょうか? 子どもでも服用できますか?

これまでの治療で、何度も同じ症状を繰り返すという方に対しては、漢方薬を処方することがあります。例えば、腹痛や便秘気味という方。他には、鼻詰まりや、副鼻腔炎で耳鼻科で抗生剤を処方してもらっている方などに対しても漢方薬を用いることがあります。最近は、お子さんの受診も増えていますよ。最初に来院したお母さんが、次にお子さんを連れてきてくださるんです。漢方は苦いと敬遠される方もいらっしゃいますが、お子さんでも飲みやすいタイプのものもありますので、気軽に相談してください。当院では、保険適用も可能なエキス剤を処方するようにしています。院内処方ができますので、費用負担も軽くなりますし、すぐに受け取っていただくこともできます。

院内は無垢材やしっくいを使用され、診察室には薪ストーブも設置されていますね。

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開業当初は、こぢんまりとした小さな医院だったのですが、5、6年たった時に、今の医院を建てました。シックハウス症候群といって、ホルムアルデヒドなどの化学物質の影響で体調不良が起きる症状があります。この症状は、化学物質にそもそもさらされないことが重要になります。そこで、医院を建設する際には、無垢材やしっくいなど天然のものにこだわって建てました。設計してくれた住宅会社からは「この建物は無添加だから、食べても問題ありません」と言われたくらいです(笑)。診察室に設置した薪ストーブもこだわりのひとつです。火を眺めていると癒やされますよね。患者さんにはリラックスして安心して過ごしてもらいたいですし、実際、「ぬくもりを感じる」「空気が良い」「木の香りにほっとする」など皆さんに喜んでもらっています。

自然に逆らわずに生活し、健康を守りたい

診察時に大切にされていることは?

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診察の時は、患者さんに少しでもリラックスしていただきたいですね。不安や心配があって来られているので、私がちょっとにっこりするだけでも、診察室の雰囲気は変わると思っています。知人の医師で、患者さんが診察室に入ったら診察が終わって出るまでに必ず一度は笑ってもらう、と言っている先生がいます。その話を聞いてから、僕も心がけるようになったんですよ。また、患者さんには最期まで責任を持ちたいという想いから、開業当初から訪問診療を続けています。

趣味や休日はどのように過ごしていますか?

自宅の庭をいじったり、神社巡りをしています。神社巡りについては年に一度、大分県や宮崎県などまで遠出をしています。もともとインド旅行が好きで、若い頃に仲間と一緒に行っていたのですが、そのつながりで出会った方々と神社巡りをすることが多いですね。整体師、薬剤師、歯科医師などもいれば、一般企業にお勤めの方などもいて、いろいろな方と接点を持つことができるのも楽しみの一つです。

それでは最後に読者へメッセージをお願いします。

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健康を考える上で大切なことの一つに、「自然に逆らわずに生活する」ということがあると考えています。眠れないと、睡眠薬を服用してなんとかしたいと考える方は多くいらっしゃいます。もちろん、それも一つの方法なのですが、一方で薬に依存せず、自分で自分の体を整えることも考えてみてほしいと思います。例えば、1日5分でも腹式呼吸をする、瞑想する時間を取り入れる、アロマをたいてリラックスしてみる、など、ちょっとしたことで変わることもあります。世の中は便利になりましたよね。冷凍食品やレトルト食品のおかげで簡単に食事を取ることができますし、医療機関も増え、制度も整って病院にも気軽に行けます。しかし一方で、防腐剤や添加物の多量摂取や、薬への依存につながってしまう恐れもあります。「おばあちゃんの知恵袋」ではないですが、生活の知恵も活用して、できるだけ自然に逆らわずに人の健康を守れる社会になってほしいと思っています。

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