患者に寄り添うことで治療のモチベーションを高め、健康的に過ごせる生活づくりをサポートしていく

Q生活習慣病とはどのような病気でしょうか？

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▲患者に寄り添う姿勢を大切に診療を行う西野院長

生活習慣病とは、食事や運動、喫煙や飲酒といった生活習慣が関与している疾患のことです。生活習慣病として挙げられる疾患としては、糖尿病や高脂血症、高血圧症などがあります。生活習慣病は、しばしば「だらしない生活をしているからなる病気」と捉えられていますが、実は生活習慣だけが原因でなる病気ではありません。もともと体質的になりやすい遺伝的要因を持っている人が生活習慣を乱したときに発症するといったように、複数の要因が合わさった病気です。裏を返せば、「きちんと生活習慣を直せば健康をめざしていける」ということでもあります。

Qどのような方が生活習慣病に罹患しやすいのでしょうか？

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▲患者の憩いの場を設けている同院

一つの目安としては、中年を過ぎて内臓脂肪が増えてきた方ですね。腹囲が大きくなって血圧・血糖・脂質の2つ以上が基準値から外れてくるメタボリックシンドロームの状態に近づくと、生活習慣病を発症する方が多いです。一方で、食生活の欧米化が進んだ現代では肥満が増えており、早ければ中～高校生など思春期から、さらには幼少時に糖尿病にかかる方もいます。糖尿病をはじめとする生活習慣病は、明確な痛みといったわかりやすい自覚症状がない場合がほとんどです。ですので、会社や学校で受ける健康診断をご自分の体に関心を持つ機会にしていただき、ちょっとでも不安に感じたらクリニックで検査を受けていただきたいですね。

Q通院のモチベーションを維持するのが難しいという話を聞きます。

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▲一人ひとりに合わせた治療内容を提案、丁寧にサポートをする

生活習慣病は、重症だったとしても自覚症状がない方もいるほど、気づかないうちに進行する病気です。そのため、せっかく定期健康診断の結果を見て来院してくださっても、ぴんと来ないで素直に診断を受け入れられない方も多いと思います。はっきりした症状があれば「治療をしなくちゃいけない」という気持ちになるものですが、自覚症状がないために治療へのモチベーションが湧きづらく、「特に困っていないのに生活を制限されるのは嫌だ」と抵抗を感じてしまうんです。ですので、まずは生活習慣病になっていることを受け止めていただき、自分の体のために治療していくという意識を持っていただくよう働きかけています。

Qクリニックでは、どのような診療を行っているのでしょうか？

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▲リハビリテーション科や診療以外にもデイケア施設を併設

当院では、食事指導と運動指導を軸に、患者さんお一人お一人の生活を見直していきます。当院には管理栄養士がいますので、栄養学に基づいた食事指導を受けられるというメリットがあります。とはいえ、自炊をしていない方は当然料理に苦手意識がありますし、運動習慣のない方が毎日運動を続けていくのも難しいものです。ですので、いつも朝食を抜いているなら例えば牛乳を1杯飲むところから始めて、ともかく空腹状態で過ごさないことから始めてみる。それをクリアできたら、次は野菜を補ってみる。といったように、少しずつ段階を踏みながらできることを増やしていき、患者さんに達成感とやりがいを感じていただけるよう働きかけています。

Q西野先生は多くの専門医資格をお持ちですね。

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▲気軽な相談にも親身に応じる

これまで40年以上にわたり、大中さまざまな病院で勤務してきましたが、その間に日本糖尿病学会糖尿病専門医と日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本老年医学会老年病専門医の資格を得ました。糖尿病をはじめとする内分泌疾患を専門にしていましたし、幅広い患者さんを診るにあたり総合内科専門医を取るのも自然な流れでした。老年病専門医の資格も、当院のように高齢患者さんのトータルケアに携わる機会の多い場で働く身となった今、改めて取得して良かったと感じます。クリニックという地域に身近な窓口で診療することは、住民の方々の健康に貢献できること。一人で不安を抱え込まず、お気軽にご相談ください。