型採りを工夫して口にフィット
口の動きまでを考慮した入れ歯
なかやま歯科医院
(松戸市/五香駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
入れ歯を作ってみたものの、つけた時の違和感が強かったり、噛んだ時に痛みがあったりして「こんなはずじゃなかった……」と思う人もいるのではないだろうか。松戸市の五香駅にある「なかやま歯科医院」では、従来の入れ歯の作り方とは異なるヨーロッパの入れ歯システムを採用し、より患者の口にフィットし、口の動きまでを考慮した精密な入れ歯を作っているという。どのようなシステムなのか。中山貴博院長に、製作過程や特徴について聞いた。
(取材日2016年3月29日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q精密な入れ歯とはどのようなものですか。
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A
精密な入れ歯は、ヨーロッパのリヒテンシュタイン公国に本社を置く歯科材料メーカーが開発した入れ歯を作るシステムを利用した入れ歯です。日本の入れ歯の作り方とは型採りの方法が異なるのが大きな特徴です。日本では患者さんの口を開けた状態で上と下の型を片方ずつ採りますが、精密な入れ歯は口を閉じた状態で上下の型を同時に採ります。物を噛む時は口は閉じていますから、こちらの方法のほうが、患者さんが食べる状態をより入れ歯の形に反映できると考えています。
- Q精密な入れ歯には、どんな特徴があるのでしょう。
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A
患者さんの口に合った入れ歯を作れることで外れにくいのが特徴です。フィットしていない入れ歯を使っていると口内と入れ歯が擦れたり、歯肉と入れ歯との間に食べ物が挟まったりして痛むことがありますが、このリスクが減ります。また、精密な入れ歯は審美性にも注力していて、色や素材を工夫することで自然に近いものを再現します。当院では精密な入れ歯を学んだ歯科医師と技工士が協力し、患者さんに適した入れ歯を提供するように努めています。また私は歯科技工士出身なので技工士と連携しやすく、製作途中の微調整も自らできます。
- Q費用や期間について教えてください。
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A
精密な入れ歯は型採りなどに保険適用外の素材を使用しているため、自費での治療になります。当院の料金は上下の片方が税別で29万8000円からです。入れ歯は合計4回の来院で作ることができ、週に1度来院いただくとして、期間はおよそ1ヵ月になります。お支払いの方法としては、現金とクレジット、デンタルローンのいずれかから選んでいただきます。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1初診時のカウンセリング
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同院では精密な入れ歯を希望する人の多くが、現在、入れ歯をつけている人だという。その場合、まずは現状の不満点を確認。審美面での希望も相談しながら、一人ひとりに合わせて考える。精密な入れ歯の型採りの特徴などの製作工程や費用、期間についてもこの時に説明がある。
- 2治療前の検査と診断
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口内をチェック。入れ歯を入れる環境として良いかどうかを調べる。唾液が十分に出ていて口内が湿っていたほうが入れ歯はつきやすく、また、骨の多くが溶けてしまっている場合はつきにくいことがあるそうだ。顎の形が気になる場合はレントゲンで詳細を確認。総合的に検査した上で入れ歯の土台となる模型を作る。
- 3精密な入れ歯に則った型採り
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精密な入れ歯に沿って、口を閉じた状態で上と下の歯を同時に型採り。この段階から歯科技工士も協力して、精密な入れ歯をめざす。型採りをする際は口をいろいろと動かした時の状況も考慮するため、患者固有の口に合ったものができやすくなるとのこと。
- 4入れ歯のデザインを作成
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入れ歯の歯のデザインを決める。さまざまな歯の形や大きさの見本を見せてもらい、検討。自分の歯に合ったものや希望を踏まえて決定していく。
- 5入れ歯完成後の定期検診
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4回の来院で入れ歯が完成。その後は半年に1回、検診に通う。着け心地に違和感がないか、食事を楽しめているかなど、入れ歯がしっかりと合っているかどうかをチェックしてもらう。入れ歯の擦り減り方などを見て噛み合わせが正しいかどうかも確認するそうだ。
自由診療費用の目安
自由診療とは精密な入れ歯(上下片方)/29万8000円(税別)~