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野村 高志 院長の独自取材記事

のむら歯科医院

(横浜市鶴見区/生麦駅)

最終更新日:2021/10/12

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京急本線の生麦駅東口から第一京浜へと向かう商店街の一角にある「のむら歯科医院」。スウェーデン国旗のデザインを意識したという黄色と青色のロゴが配された看板が目印だ。商店街に面したエントランスを抜けると、院内も黄色と青色を基調とした、カラフルでポップなインテリア。子どもはもちろん、大人でも心躍る空間だ。元気な笑顔で迎えてくれたのは野村高志院長。大学病院の小児歯科と一般歯科での勤務を経験し、子どもから高齢者まで幅広い診療を提供している。「お口の健康を保つためには、小さな子どものうちから歯科通院を習慣づけることが一番重要なのです」と語る野村院長に、子どもたちが楽しく通い続けられるための工夫やめざす歯科医療についてなど、話を聞いた。

(取材日2019年6月10日)

コミュニケーションを大切に、不安を取り除く診療を

商店街の中、通いやすい立地のクリニックですね。

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大学や実家に近い近隣エリアでの開業を検討していた時に、この辺りには建物1階の歯科医院が見当たらないことに気づきました。通りに面した1階なら、お子さま連れやお年寄りの方でも負担なく通っていただけると考え、1999年にこの場所で開業しました。地域に根づき、幅広い患者さんを診たいという開業当初の思惑どおり、小さなお子さんからご高齢者まで、さまざまな年齢層の患者さんをお迎えさせていただいています。今年20周年を迎えますが、長く通っていただいている患者さんがお子さんを連れていらしたりという機会も増え、家族ぐるみで通院いただく患者さんも増えたことをうれしく思っています。

受付脇にある楽しそうな雑貨が気になりますが?

診療を頑張った子どもたちへのご褒美ということで、「お楽しみくじ」を用意しています。定期的に問屋へ足を運び、私自身の目で選んで購入してきた雑貨を、毎回1時間ほどの時間をかけてシートにセッティングしています。もとは幼児向けに用意していたものなのですが、近年では子どもたちも成長してきたということで、小学校高学年あたりまでに満足してもらえる水準までにランクアップさせているつもりです。時には大人の患者さんまで「欲しい」と言われることがあるほどです。こうしたツールをご用意しているのは、歯科医院とは「治す」ためだけの場ではなく、「コミュニケーション」のための場でもあるという考えから。「お楽しみくじ」をきっかけに私やスタッフと話が弾むこともよくあります。特に子どもたちにとって歯科医院に来ることは不安が大きいものですので、少しでも不安を和らげて楽しく治療に向かってもらいたいと思っています。

子どもの患者さんが多くいらしているのでしょうか?

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先にお話ししたとおり赤ちゃんからご高齢者まで幅広くいらしていただいていますが、私が大学病院の小児歯科を経験してきたということもあり、乳幼児・小児の患者さんは多いですね。他では泣いてしまって治療が難しかった子どもの親御さんたちの間でクチコミが広がり、患者さんの輪が広がっている感じでしょうか。近くに保育園があるのですが、転倒して歯を打った場合などにも頼っていただいているので、地域に根差した診療が定着してきたと実感しています。

ポジティブな声がけで子どもの気持ちに寄り添う姿勢を

お子さんの診療で心がけていらっしゃることはありますか?

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とにかく安心して楽しく治療を受けてもらうこと。そのために、「口を開けないと治療ができないよ」といった否定的な言葉は一切かけず、できたことを見つけて褒めるコミュニケーションを心がけています。「怖いのに来られて偉かったね」「口を開けてくれたからよく見えて助かるよ」といったポジティブな言葉で、私から子どもたちへの感謝を伝えるようにしているのです。口腔内コントロールのためには、虫歯になってから慌てて歯科医院に来るのではなく、小さな子どものうちから定期的な通院を習慣づけておくことが欠かせません。そこで、「治療をしてあげる」のではなく「一緒に治療を頑張る」というスタンスで子どもたちの気持ちに寄り添うことを大切にしているのです。

定期通院の習慣づけによる予防歯科に力を入れていらっしゃるということですね?

はい。来院ごとにブラッシングのこつなどを指導していますので、子どもたちも3〜4ヵ月おきに来るようになると、ブラッシング技術が向上してきます。そこで「上手になってるね」と声をかけると自信がつくのでしょう、ますますブラッシングを頑張るようになる良い循環が生まれます。こうした体験を通じて子ども時代から歯科意識を高めておけば、大人になってからの歯周病リスクをぐんと下げることにもつながっていくのです。

治療において大切にしていらっしゃることは?

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健康な歯をなるべく削らないことを大切にしています。大人でもそうですが特にお子さんでは銀歯の治療ではなく、できるだけ白いレジンの詰め物で対応をしています。銀歯だと健康な部分も削らなくてはいけないことがありますが、白いレジンの詰め物だと虫歯のみ削ることでほとんど済むように感じます。銀歯治療と比較すると通院回数も1回で治療が終わることがほとんどなので、患者さんの負担も少ないです。また、仕上がりも歯と同じような色なので見た目にも配慮することができます。技術的には負担が高くなり、手間も時間もかかりますが、患者さんの将来の口腔環境を考えて誠実に対応するようにしているのです。

患者目線に立ち、先回りした説明を心がける

コミュニケーションの面で特に大切にしていらっしゃることはありますか?

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患者さんの目線に立って、不安や疑問には先回りしてお答えするようにしています。治療が無事に終わっても、もやもやした思いを抱えたまま患者さんをお帰ししてしまっては、満足度の高い治療とはいえません。患者さんが不安や疑問をお土産にしないように、抜歯をした時には出血レベルや今後の出血について、新しい素材を採用した際にはなぜそうしたか、そしてそのメリットについてといったふうに、先回りして説明をプラスするようにしているのです。常に考えるのは「帰宅後に歯科医院が閉まっている夜を迎えてどんなことを不安に思われるか?」ということ。時には大学病院での緊急受診の方法などの情報も提供しています。実際にその情報を活用する場面はなくとも、知っていることで安心できるのであればお伝えすべきことはすべてお伝えしておきたいと思うのです。

待合室に器具の滅菌についての情報提供もありますね。

これも患者さんの不安を先回りしての対応です。近年、新聞報道などで一部歯科医院での滅菌不足が取り沙汰されたこともあり、多くの患者さんが口には出さないまでも不安に思っていらっしゃるのではないかと感じました。当院では当たり前のことではありますが、虫歯を削るタービン器具は、患者さんごとに表面処理にとどまらず、内部をオイルスプレー処理した後、内部構造の滅菌のため、高圧蒸気滅菌装置のオートクレーブで処理したタービンを使用させていただいています。少しでも患者さんの不安を取り除くためにも、こちらから積極的に情報提供をしてご安心いただければと思っています。

カラフルでポップなインテリアがすてきですね。

この診療ユニットを仕切っているパーティションは、私が配色やデザインを決めました。青色と黄色の組み合わせで元気が伝わるよう、さらに「Dental Clinic」の文字をアレンジしデザインしました。青色と黄色は当院のイメージカラーで看板などにも使っていますが、もとはスウェーデンの国旗からのインスピレーション。父がスウェーデンの医療関係者と親しく、よく視察に行くことから関心を持ったんです。私自身スウェーデンの歯科大学病院を見学させていただいた時に、病院建築の際にはアート費を必ず含むという話を聞いて驚いた経験があります。考えてみれば病院を訪れる方々の心を穏やかにし、少しでもリラックスしていただくためにインテリアは重要だと考え、こだわっているところです。

今後の展望について教えてください。

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特別なことは考えていませんが、今の診療を継続して、子どもたちにもっともっと通院習慣を広げたいと思います。今通ってくれている子どもたちが親になって、当たり前に子どもを歯科医院に連れて来てくれるというのが理想ですね。就園前の小さなお子さんの診療にももっと力を入れていきたいと考えているので、ぜひご来院いただけたらと存じます。

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