のむら歯科医院

のむら歯科医院

野村高志 院長

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生麦駅東口からビール工場に向かう商店街にある「のむら歯科医院」。院内はまるでおもちゃ箱のような楽しさが詰まっている。「治療前は誰だって不安。そんな時、院内の雑貨や壁のポスターで和んだりできたら、気持ちも落ち着くと思ったんです」と話すのは野村高志院長。「雑貨を選ぶのは奥さん?と聞かれ、私ですと答えるとまた会話が広がって」と、笑顔と楽しい話で取材を盛り上げてくれたのは「人と話すのが好き」だから。悩んでる人の多い口臭治療に興味を持ち勉強もした努力家でもあり、地域の医療の役に立ちたいと開業した野村院長に、理想の歯科医院像について聞いた。
(取材日2012年8月30日)

物作りへの興味と、医療一筋の父の姿を見て歯科医師に

―先生は小さいころ、家庭科が得意科目だったとか?

ええ、私は小学生のころから家庭科の実習、料理や裁縫など何か作ることが大好きでした。同じような手順で料理を作っても、温度が違えば見た目も味も変わる、そんな物作りの面白さにひかれました。一方で、私の父は内科医的な観点から診るアレルギーやアトピーの専門医で、いまも自宅を診療所にしてマイペースで診療を続けおり平日は患者さんと丁寧に接し、休日は専門的な勉強に励み、その知識を診療に生かしています。そうした父の姿を見て、私も何か一筋に打ち込む仕事に就きたい、父と同じ医療の道で何か作ることに関係する分野……そう考えて歯科医師になろうと決めたんです。

―歯科医師は物作りだけでなく、人と接する機会も多いのでは?

父はずっと地域に根ざした医療で、患者さんと親しく接していましたからね。医療はコミュニケーションだと思っていましたし、私も人と話すことは大好きです。ある意味で寂しがりというか、話していないと死んじゃう、みたいな性格ですから(笑)。大学5年生の臨床実習も、患者さんとお話しするのは苦になりませんでした。でも「話ができることと、患者さんの気持ちが理解できることは違う」と気づいたのも臨床実習だったんです。

―話すことと理解することの違いとは、何でしょうか?

患者さんにお話して、説明したつもりでも伝わらないことがよくありました。説明の内容も、伝え方もよくなかったんですね。いつも一方的に話してばかりでしたから。本当は「聞いているかな、わかっているかな」と、相手の様子を見ながら話すことが重要だったんです。そして次回お会いした時にも少し同じ話をすれば、患者さんの反応で伝わっていたのかがわかります。話し方や伝え方も患者さんによって合う・合わないがあって、同じ言い方で伝わる方やそうではない方と千差万別。きちんと伝わっているのか、確認しながら進めていく大切さを大学の臨床実習で実感できました。

―そうした経験の後、どのような進路を?

子ども好きだったので大学病院の小児歯科に勤務しました。最初はあまり口を開けてくれないお子さんが次第に理解してくれる。そんな本人の頑張りと、成長過程を見るのがうれしいんです。でも「お口を開けてくれないと、治療ができません」とネガティブな言い方をしても通じません。まず何かのタイミングで開けてくれたとき「開けてくれたんだね。ありがとう、これなら治療できるよ」と、こちらから感謝の言葉と気持ちを示す。お母さんも付き添って見ていただくと、頑張って治療する姿から成長を実感してもらえます。お母さんは嫌がる子を連れて来るのが大変ですが、我が子の虫歯に気づき、毎回連れて来てくれたのです。治療が終われば、今度はお子さんがお母さんに感謝する番。「おかげで早く虫歯が治療できたからお母さんにありがとうを言おう」と、お子さんと私からお礼を言うんですよ。



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