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舘 信昭 院長の独自取材記事

ひまわり歯科

(相模原市中央区/相模原駅)

最終更新日:2020/04/01

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相模原駅から徒歩7分。舘信昭院長が率いる「ひまわり歯科」は、地域密着型の歯科診療を提供し、訪問歯科にも力を入れている。舘院長は、近年では多くの医師、歯科医師がその重要性を唱えている医科と歯科を連動させた体のケアに関しても早くから取り組んできた。スタッフが一丸となるチーム歯科医療をめざしているため、院長室は設置せずに対等な目線でチームメイトたちと向き合う。スタッフとは定期的に面談を重ね、目標、意見を引き出しながら診療を高めてゆく。「歯を治すところ」から「健康を支える場の1つ」としての口腔内治療を開拓するために、チームメイトの働きがいをも大事にし、それがひいては患者の利益につながるという考えを持っているという。診療方針を聞かせてもらった。
(取材日2017年2月7日)

比較的早い時期から医科と歯科の連携をめざして

歯科医師になったきっかけは何でしたか?

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中学・高校時代の家庭教師の影響が大きかったと思います。その方は地元にある北海道大学の医学生だったんです。その家庭教師の方はいったん東京大学に入った後に医学部を受け直し、北海道に来たと言っていました。そのままでも充分に立派な進路だと思ったのですが、それを考え直してでも進みたいほど医療に魅力を感じられたのだな当時とても驚いたんです。その方は人柄も立派で尊敬していたこともあり、医療に興味を持ちました。ものづくりが好きで手を動かすような仕事に就きたいと思っていた自分には歯科医師が良いと思い歯科医師をめざしました。

大学卒業後、どのような歯科医師をめざしてこられましたか?

口腔内の治療を通して全身の健康状態を管理できる歯科医師になりたい、と思ってきました。歯だけのことだけをやるのではない歯科診療の勉強をしたかったのです。そのような仕事に携わることができる環境を、と調べてみたら、東京医科歯科大学の中にそのような部門がありました。補綴を専門にしていた自分が医科ともつながりながら幅広い医療に携わることのできる接点になるのではないか、と専攻生として北海道から東京に渡りました。

口腔内と全身の健康との関わりを診ることに、手応えはありましたか?

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はい。強く感じています。例えば生活習慣病をお持ちの方の多くが同時に歯周病など口腔内のトラブルをお持ちです。免疫機能の最前線にあたる場と言いますか、外から入ってくる多くの病原菌に常にさらされているのが口腔内なのです。歯ぐきが赤いことからもわかるように多くの血管が走っているこの場から多くの菌が体内に入っていき、さまざまな臓器に対して悪影響を与えることもわかってきています。だからこそ、全身の健康のためにも、口腔内の細菌のいるレベルをきちんと管理し続ける必要があるわけです。

全身の健康のための「かかりつけ医」でありたくて

こちらの医院にお勤めになられたきっかけを教えてください。

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訪問診療に力を入れている当院の関係者の皆さんにお会いし、同法人の思いに共感したからです。当院で院長になってからは12年になります。町の歯科クリニックから、全身の健康を支えるために医療機関などをも巻き込んだ総合的なケアを行おうと思ってきたのですが、なかなか大変でした。例えば、私自身は補綴を専門にしていますが、良い義歯をつくるのには、こちらの考えている方向性に寄り添ってくださる技工士の方とのチームワークが要ります。身の健康となれば、患者さんを紹介する先も含めて、意図の共有をしておく必要があります。そのような準備が整うまでに時間もかかりました。おかげさまで、今では以前よりも更に質の良い診療ができるようになってきました。

口腔内の環境を整えていくという考え方も広がってきているように感じますがいかがでしょう。

口腔内、鼻腔内から入ってくる雑菌が全身の病にもつながるからこそ、定期的に歯科クリニックへ通い、口腔内の環境を整えておくべき、という考え方は広がりつつあることを感じます。ですが、お互いの共通とするような知識がまだ確立されていないがゆえに連携がうまくいかない、患者さんを紹介する手紙を記しても意図が通じないという状況は歯がゆく思います。クリニック外での環境づくりも含めてチームワークと呼ぶの最近は特に痛感しますね。

院外も含めてチームワークという考え方をされているのですね。

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はい。私は「かかりつけ医」でありたいと思っているのですが、それは患者さんに長期的に接する窓口として、多くの医療関係者の協力を要請できる仲介者でもありたいという気持ちも含んでいます。1人のドクターのみの力に頼って、問題が起きた時には「かかりつけ医」に任せれば大丈夫という時代ではありません。むしろ、歯科診療で言うのならばそもそも問題が起きないようにするための予防を歯科衛生士と共に進めていく、といったことが今は重要だと考えています。その方針に大きく関与できる「医療にまつわるチームメイトの1人としてのドクター」でありたいと考えています。健康のことなら何でも相談できる地元の窓口の1つであって、よそでさらに健康になれるのならば躊躇なくそちらに協力をしていただく。そのような歯科医師のほうが、長く信頼できる関係を築けるのではないでしょうか。

日ごろの診療があってこそ効果的な訪問診療

当院は訪問歯科診療にも積極的に関わられていますね。

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グループとして、16キロメートル以内というやや広い範囲でドクター、スタッフが訪問歯科診療に携わっています。高齢化社会ということもあり、現在、訪問診療は増えてきていますが、私としては、簡単に手がけられる診療と言うよりは、むしろ、日ごろの診療における蓄積があってこそ訪問診療でしっかりしたことができる、という実感があります。訪問診療の際は、患者さんの動作の範囲や持ち込める機材など多くの点で「限られた選択肢」の中で治療を行うわけです。そこでは、恵まれた医療施設にいる時ほど答えが明確に決まるわけではありません。正解は1つではなく、現状を良くするために、バランスを考えて何をするのかという総合的な判断が求められます。だからこそ、普段の診療で腕も判断力も磨いておかなければ対応できない、と考えています。

お忙しいと思いますが、仕事の合間に重視されている活動は何ですか?

学生時代にはアルペンスキーを本格的にやるなどスポーツ好きでしたが、今は通勤時に1つ前の駅で降り、そこから歩くということを運動にして健康維持を心がける程度です。大事にしているのは、3人の子どもと過ごす時間です。あとは、結局は仕事につながることではありますが、スタッフの働きやすい環境をつくることが大事な活動になっています。それこそ歯科衛生士さんや助手さんが育児のために職から離れても、あとでまた帰って活躍していただけるような状況をつくりたい、という。そのことで患者さんも長く「かかりつけのスタッフ」と信頼関係を築けるわけですからね。直接の歯科診療の仕事ではないですが、そうやってスタッフが生き生きするような仕組みをつくることは大事にしています。

最後に、患者へのメッセージをお願いします。

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通うほどに、言葉を交わすほどに患者さんとスタッフとの信頼関係が深まるような、そんな歯科クリニックをめざしています。それこそが、かつての治療中心の医療から今後の予防中心の医療に移っていく中で患者さんの健康を支える最も重要なことだと思います。信頼できるな、と話を深く続ける中で、医療者は患者さんの体の状態をより正確に知ることになります。同時に、患者さんは定期的に「かかりつけ医」に通い体の状態をチェックする合間に聞く内容から、健康とは何かにまつわる知識や考え方を多く正確に手に入れることになります。そんな循環に携わることができるようなクリニックでありたいですね。

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