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舘 信昭 院長の独自取材記事

ひまわり歯科

(相模原市中央区/相模原駅)

最終更新日:2022/02/16

舘信昭院長 ひまわり歯科 main

相模原駅から徒歩7分。地域密着型の歯科診療を提供する「ひまわり歯科」は、2021年にリニューアルオープンし、新しく生まれ変わった。白とブラウンを基調とした明るい院内は広々としたバリアフリー設計。車いすがそのまま入れるトイレやキッズスペースを備え、小さな子どもから高齢者まで気兼ねなく通えるよう細かな配慮がなされている。補綴を専門とする舘信昭(たて・のぶあき)院長は、専門の診療枠を設けて入れ歯治療に注力。歯科技工士とタイアップして精密かつ機能的な入れ歯の提供に努めている。スタッフが個性を存分に発揮し合えるチームワークを大切にしている舘院長から、診療へのモットーや今後の展望などについて聞いた。

(取材日2022年1月12日)

口腔内の治療を通して全身の健康管理にも寄与したい

移転しリニューアルオープンされた経緯やこだわりを教えてください。

舘信昭院長 ひまわり歯科1

ここ数年、多くの患者さんが来てくださるようになって、全体的にユニット数が足りなくなりスタッフが十分に機能できていないことがありました。快適な環境を新しくつくれたらと考えていたところで、いろいろなタイミングが重なり、2021年11月に移転しリニューアルオープンしました。それに伴い入れ歯治療を専門に行う診療枠を設け、患者さんの診療が十分にゆっくりとできるようカウンセリングルームや専用の個室も設置しました。また、院内は完全なバリアフリー設計にして、トイレも車いすの方がそのまま使用できるよう広いスペースを確保しました。当院には勤続年数が10~20年のスタッフが多いので、そういうベテラン勢が十分に自分の力を発揮できるようメンテナンス用のユニットを増やし、計7台のユニットを備えました。患者さんとスタッフの双方が気持ち良く過ごせる空間づくりは最もこだわったところです。

クリニックのコンセプトは何でしょうか?

口腔内の治療を通して全身の健康状態を管理できる歯科医療です。例えば生活習慣病をお持ちの方の多くが、同時に歯周病など口腔内のトラブルをお持ちです。口腔は免疫機能の最前線を担う器官であり、外から入ってくる多くの病原菌に常にさらされています。歯茎が赤いことからもわかるように、多くの血管が走っているこの口腔から菌が体内に入っていき、さまざまな臓器に対して悪影響を与えることもわかってきています。だからこそ、全身の健康のためにも、口腔内の細菌のいるレベルをきちんと管理し続ける必要があり、定期的にクリニックへ通い、口腔内の環境を整えておくべきだと考えます。また、全身の健康にも注意を払うとなれば、患者さんを紹介する先も含めて、意図の共有をしておく必要があります。地域の医療機関との連携も含め、チームワークを大切にしています。

クリニック外の医療機関との連携が大切なんですね。

舘信昭院長 ひまわり歯科2

そうなんです。私は病巣疾患に関する研究会に所属していますが、そこでは患者さんの健康状態を守るため、医師や歯科医師が連携し、互いの情報を共有しながらさまざまな研究活動を行っています。口の中の環境を整えることが疾患の改善に有用な場合、医科の先生から紹介を受けることもありますし、逆に、口腔内の不具合の原因が歯科以外にも考えられる場合は、適切な診療科のクリニックをご紹介することもあります。病気を1つの診療科で抱え込まないで共有し合うといった活動を通して、木を見て森も見るような多角的な治療をめざしています。

歯科技工士とタイアップした入れ歯専門の診療枠を設置

どんな患者さんが多いのでしょう?

舘信昭院長 ひまわり歯科3

お子さんからご高齢の方まで幅広く診ているんですが、入れ歯治療を専門に行う外来枠を設けていることもあり、高齢の患者さんが増えてきています。入れ歯やインプラント治療、マウスピース型装置を使った矯正も手がけていますので、大学病院など大きなところに行かないと難しいような症例以外は、院内で解決できる体制を整えています。診療では主訴をきちんと聞き、細かい要望に配慮しながら、患者さんに納得していただいた上で治療を進めるようにしています。

注力されている入れ歯の診療について教えてください。

予約の制限をすることなく、急な患者さんもタイムリーに対応できるよう立ち上げたのが、入れ歯治療を専門に行う外来です。この外来では、丁寧なカウンセリングを行い、個室で時間をとってしっかり治療をすることをめざしています。また、10年ほど前から2ヵ月に1度のペースで「入れ歯の相談会」を開催し、歯科技工士と当院が一緒になっていろんな角度からアドバイスしています。入れ歯の認識を簡単なものと捉えている方が多いので、実際は義足くらいの大変なものだということを踏まえ、今に至った原因から予防について伝えています。入れ歯に関しては、情報量がほかの治療に比べて少ないので、どのクリニックを選んでいいかわからないという患者さんが多いんですよ。入れ歯の相談会をきっかけに当院に興味を持ってくださる方が増えていますね。

歯科技工士とのタイアップが特徴ですね。

舘信昭院長 ひまわり歯科4

良い入れ歯を作るには、こちらの考えの方向性に寄り添ってくれる歯科技工士とのチームワークが不可欠だと考え、当院では10年以上も前から入れ歯製作の専門会社と提携しています。技術分野を担当する歯科技工士は、患者さんや歯科医師とコミュニケーションをとる機会がどうしても少なくなりがちなのですが、この会社は、歯科技工士も治療に直接携わっていかないと良い入れ歯は作れないという考えなんです。歯科技工士がカウンセリングから入れ歯の完成まで立ち会うというスタイルを実践することで、患者さんの悩みや解決すべき点をきちんとピックアップし、一人ひとりのお口に合った入れ歯作りに努めています。

入れ歯作りで特に重視されていることは?

入れ歯は噛めるという機能ももちろん大事ですが、笑う、話す、歌うといったことが十分にできるかどうかも非常に重要です。また、見た目が変わると、自信を持って外食できるようになり、お化粧や髪型、洋服のおしゃれも楽しめるようになるなど、人生の質を上げる力があるのではないでしょうか。何十年かぶりに同窓会に行けた、人生が変わったとおっしゃる方もいます。入れ歯の治療は患者さんの人生に大きな割合で関与してくるので、大変なことはもちろんありますが、その倍のやりがいを感じますね。

健康のことならなんでも相談できる地域の窓口に

診療において大切にしていることは何ですか?

舘信昭院長 ひまわり歯科5

地域の皆さんのかかりつけ医でありたいと思っているのですが、それは患者さんに長期的に接する窓口として、多くの医療関係者の協力を要請できる仲介者でもありたいという気持ちも含んでいます。高齢化が進み、病気の複合化、多様化が進む今は、一人の「かかりつけ医」に任せれば大丈夫という時代ではありません。歯科診療でいうなら、そもそも問題が起きないようにするための予防を歯科衛生士とともに進めていくことがこれからますます重要になってくると考えています。その方針に大きく関与できる「医療にまつわるチームメートの1人」でありたいと考えています。健康のことならなんでも相談できる地元の窓口となり、別の医療機関でその患者さんがさらに健康になれるのならば、躊躇なくそちらに協力を仰ぐ。そのような歯科医師のほうが、長く信頼できる関係を築けるのではないでしょうか。

ここではスタッフの皆さんが生き生きと仕事されていますね。

若いスタッフが新しく増えて、20代からベテランまで年代の層が広くなってきています。歯科衛生士や歯科助手、受付、あとは非常勤の歯科医師が8人在籍していて、私を含め常に歯科医師の3人体制で取り組んでいます。みんなそれぞれ家族を持っているので、プライベートをないがしろにするのではなく、バランスを持って仕事に向かってもらい、思う存分に個性を発揮してほしいです。月1回は一人ひとりと懇談する時間を持ち、個人の状況などをヒアリングしながらコミュニケーションを深めています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

舘信昭院長 ひまわり歯科6

地域のかかりつけ医としての歯科医療を基軸に、より入れ歯の治療に力を入れ、拡充していきたいと考えています。あとは、定期的な検診やメンテナンスの重要性をお伝えし、地域の患者さんの健康を長く診ていけるようなクリニックになれたらいいですね。歯科クリニックではありますが、健康相談やどこに行ったらいいかわからない症状でも、医科との連携を生かして簡単なアドバイスができることもありますので、地域の案内所のようなイメージで来ていただけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万円~、マウスピース型装置を使った矯正/19万8000円~55万円

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