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玉井 浩子 院長の独自取材記事

たまい眼科ほのぼのクリニック

(名古屋市中区/栄駅)

最終更新日:2025/01/21

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック main

「たまい眼科ほのぼのクリニック」は名古屋市の中心部、栄のエスエル医療グループのビル9階にある。ここは、数々の医療機関で研鑽を積んできた玉井浩子院長が、患者の心のよりどころになれたらという思いから2008年に開院した眼科クリニックだ。玉井院長は、患者が診察室に入った時の表情や顔色、話し方も含めて、診療を行うことで、眼科医療を行うだけでなく、精神的にも患者を支え、健康を後押しする。そして、想いを同じくするスタッフとともに、温かな対応で患者との信頼関係を積み上げている。「近年、自然災害や感染症の流行など、世界規模でさまざまなことが起こり不安定な状態が続いています。私たちにできることを一生懸命やって、受診して良かったと思っていただける医療を提供したい」と話す玉井院長に、同院の診療について聞いた。

(取材日2024年6月19日)

医療ビルならではの連携力を生かした診療を提供

まずは、開院までの経緯を教えてください。

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック1

名古屋市立大学卒業後、大学病院や大規模・中規模の市中病院に20年以上勤め、眼科医師としての研鑽を積んできました。名古屋市立緑市民病院で眼科部長として勤務していた時に、ワークライフバランスを考えて、開院を意識するようになりました。そんな時、縁あって当ビルでの開院のお話をいただきました。名古屋市の中心地にあるため通いやすく、ビルには30以上の医療機関が集まっているので他院との連携も取りやすいなど、私が考えていた条件にぴったりだったのです。こうして2008年に開院しました。これまでに培ってきた知識と経験を生かしながら、適切で迅速な診療の提供をめざしています。近年はOCT(光干渉断層計)を新しい機種に変更したことで、より多くの検査ができるようになりました。目のことならどんな小さなことでも、お気軽に相談しに来てください。

クリニック名から優しさが伝わってきますね。

当初は、「たまい眼科クリニック」にしようと思っていたのですが、当時中学生だった息子に伝えると、「ありきたりだから『たまい眼科ほのぼのクリニック』にしたらどうかな」と提案されたのです。長い名前だったので少し躊躇していたのですが、何度も口にしているうちにしっくりきたので、息子の案を採用しました。これからもこの医院名のように、ほのぼのとしたアットホームなクリニックであり続けたいと思います。

どのような診療をしていますか?

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック2

一般眼科から緑内障の診療、糖尿病網膜症や後発白内障のレーザー治療、小児の診療まで幅広く対応しています。患者層は、オフィス街で働く世代をはじめ、地域にお住まいの高齢者から赤ちゃん、外国の方まで幅広いです。中には白内障や緑内障の患者さん、網膜症の検査・治療が必要な糖尿病患者さんなど、何年も通い続けている方もいらっしゃいます。ビル内のさまざまなクリニックとの連携が強いのも特徴で、総合病院のように、専門の先生とすぐに相談できるので、迅速な対応が可能です。例えば、糖尿病の患者さんの場合、内分泌内科と連携して治療を行うことができます。複数のクリニックで受診されている患者さんも多いですね。私もスタッフも眼科医療だけでなく、患者さんの生活も気にかけながら健康を後押しさせていただきます。

「受診して良かった」と思ってもらえるように

どんな診療を心がけていますか?

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック3

せっかく足を運んでくださった患者さんに、「ここを受診して良かった」と思っていただけるような診療を心がけています。この想いは、スタッフたちも同じです。診察では、患者さんの目だけではなく顔色や話し方、全身の様子を観察し、心身の状態を見極めています。また、患者さんにとってわかりやすい優しい言葉を選ぶことも心がけています。近年は世界規模でさまざまなことが起こり不安定な状態が続いているため、気持ちが落ち込んでしまっている方も少なくないと思います。受診された方が明るい気持ちで帰っていただけるよう、スタッフとともにコミュニケーションを重視した診療に努めています。

スタッフの皆さんにも、玉井院長の考えが浸透している印象を受けました。

スタッフには、患者さんのペースに合わせることと、忙しい時ほど丁寧に対応することを特に大切にしてもらっています。診療中は「待たせてはいけない!」と、つい気持ちが焦って検査などを早くこなそうとしてしまいがちです。しかし、それでは不快感を与えてしまいますし、診療が雑になることもありますからね。スタッフは抜群のチームワークで良い雰囲気をつくってくれています。スタッフとお話しされるのを楽しみに来院してくださる患者さんもいらっしゃるようです。医師である私には「こんなこと相談して良いのか?」ということも、スタッフには伝えやすいようで、とても助かっています。正直、皆の支えがなければ、ここまで続けてくることはできなかったでしょう。この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいです。

目の健康を守るためには、どんなことに気をつけたら良いでしょうか?

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック4

病気は早期発見が重要なので、少しでも異常があれば受診して、目の状態をチェックしていただくのをお勧めします。特に40歳を過ぎたら、痛みや見えづらさなどの自覚症状がなくても、1年に1回は眼科で検査を受けていただきたいですね。なぜなら、目の病気は眼科で検査しないと見つけにくいものや、発見が遅れてしまうと治療が難しいケースがあるからです。例えば緑内障や糖尿病網膜症などが該当します。緑内障は失明原因1位の怖い病気で、一度失明してしまうと治すことはできません。糖尿病三大合併症の一つである糖尿病網膜症も、初期段階は無症状で、自覚症状が現れた頃にはかなり重症になっていることがあります。「以前より見えにくくなった」「少しぼやけて見える」などの症状がある方は、ぜひこの機会に受診してみてください。

早期発見・早期治療で安心できる人生を

最近、気になっている症状はありますか?

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック5

春は花粉症による目の症状、夏に向けて気温が上がってくると結膜炎や麦粒腫が増えてきます。また、他科の先生のお話では感染症が増えているそうです。内科では、新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ、溶連菌などが流行っているそうで、皮膚科では帯状疱疹が増えているのも気になりますね。確かに眼科でも結膜炎がとても多い印象があります。こうして見ますと、免疫力が下がっている人が増えているのかもしれません。ここは繁華街ですので、マスクを外して騒いでいらっしゃる方を多く見かけますが、「新型コロナウイルス感染症流行下の経験を完全に忘れ去ってしまって大丈夫かな?」と感じることはありますね。

先生は近隣の小学校の校医もされていますね。

はい。データを見ると数年前に比べて、子どもの近視が増えています。強度の近視になると網膜剥離をはじめ、いろいろなリスクがありますので、これは深刻な問題です。デジタルデバイスの普及やコロナによって屋内活動が増えたことによるものと考えています。私たちが子どもの頃は、スマートフォンなどはなく、屋外で遊ぶことがほとんどでした。しかし、現代の子どもは屋外でもゲームをしています。このような習慣の変化が、近視の増加に影響を及ぼしているのではないでしょうか。近年の研究では、太陽光が近視抑制を図るのに役立つという報告もあり、屋外活動も大切だと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック6

現代は変化の大きい時代で、ニュースなどでは暗い話題が多いですが、患者さんにはスタッフの笑顔と会話で安心していただきたいですね。目の病気の中には、緑内障や糖尿病網膜症など、自覚症状がなく進行するものも少なくありません。ひと口に「見にくい」という状態も、単に眼鏡が合わなくなったケースもあれば、網膜剥離などの病気が進行しているケースもあります。特に、40歳を過ぎた辺りから、緑内障は増加するので、症状がなくても眼科受診をお勧めします。

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