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玉井 浩子 院長の独自取材記事

たまい眼科ほのぼのクリニック

(名古屋市中区/栄駅)

最終更新日:2022/01/12

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患者の心のよりどころとなれたら――。そんな思いを胸に14年前に名古屋栄の地に開業した「たまい眼科ほのぼのクリニック」。院長の玉井浩子先生は大学病院や市中病院で長く眼科医としてのキャリアを積んできた。開業後は患者の身近な存在として、一人ひとりへのこまやかな気配りと丁寧な対話をモットーに診療を行っている。新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、院内の感染症対策を徹底。コロナ禍で人とのつながりが薄れ、気持ちが落ち込んでいる人も目立つという昨今。「診察室で私が『大丈夫ですよ』とお声がけすることで患者さんの表情がぱっと晴れることもあるんです」と笑顔で語る玉井先生。患者の目の病気だけでなく、心に寄り添うことも大切にしている玉井先生に話を聞いた。

(取材日2021年7月28日/更新日2021年11月29日)

患者の変化を見守り、心に寄り添う診療を行う

ご開院から14年ですが、こちらにはどのような患者さんがいらっしゃいますか?

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患者層としては老若男女さまざまですが、オフィス街にある影響で、他の地域に比べて30〜40代のビジネスパーソンも多いのが特徴だと思います。一般的な眼科診療に加え、レーザー治療やコンタクトレンズの処方まで幅広く対応しています。また、YAGレーザーを導入し、後発白内障に対するレーザー治療にも取り組んでいます。白内障や緑内障などを抱える患者さんや、網膜症の検査・治療が必要な糖尿病患者さんの中には、何年も通い続けているという方がたくさんいらっしゃいます。中には新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、受診を控えていた方もいらっしゃいましたが、最近はそういった方もクリニックに来てくださっている印象です。

コロナ禍で患者さんの様子にも変化を感じているそうですね。

ご高齢の方の場合、外出や人とのコミュニケーションの機会が減ったことで気持ちが落ち込んでしまっている方が多いです。そういった方が来院された時に私が「大丈夫ですよ」とお伝えすると、ぱっと表情が晴れて笑顔になってくださるんです。診察室に入ってきた時に比べて出ていく時に表情が明るくなっているのを見ると、私もうれしく感じます。それだけに扱う言葉には気をつけながら、患者さんの目だけでなく顔色や話し方、全身の様子を丁寧に観察しながら診療を進めるようにしています。目のこと、感染症のことで不安を抱えながら来られた患者さんが、リラックスした時間を過ごし、少しでも良い気分で帰ってもらえるようにと心がけています。

その他に気になる症状はありますか?

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コロナ禍になってから、眼精疲労で悩む人が増えている印象を受けています。その要因としては、テレワークで長時間パソコン作業をしたり、自粛生活を送る中で読書やテレビ、スマートフォンを楽しむ時間が増えたりと、目を酷使する機会が増えていることが挙げられるのではないでしょうか。同じ姿勢がずっと続き、運動不足になってしまうと足腰の筋力低下にもつながりかねません。無理のない範囲で体を動かしてみるといいと思います。例えば1時間に1回は作業を中断して目を休めるとともに体を動かしたり、天気が良ければ家の近所を散歩してみたり。ちょっとしたことですが、こうした日々の積み重ねが大切なのではないかと思います。

誰もが安心して受診できるよう、感染対策を徹底する

感染対策には特に力を入れてらっしゃるそうですが、具体的な取り組みを教えてください。

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新型コロナウイルスが登場した早い段階から、換気、飛沫防止、消毒を徹底しています。このビルはもともと換気機能の備わったビルですが、院内の窓やカーテン、ドアを閉め切らずに換気しやすくし、空気がこもりそうな場所にはサーキュレーターを設置して、常に院内の空気と外気が入れ替わるよう工夫しています。また、院内では全員にマスク着用をお願いしています。そして、手が触れる場所は頻回にアルコール消毒をし、午前・午後の診察後は、広く院内全体を消毒しています。受付にはアクリル板を設置し、この他にも、入り口での非接触型体温計を用いた検温や、職員は毎朝体温測定を行ってから出勤しています。

ここまでしっかり対策がなされていると、患者さんも安心ですね。

そう思っていただけるとうれしいです。一時期は感染への不安から、受診はもちろん外出自体を控える方も多くいました。中には電話越しに、「受診したくても怖くて行けない」と涙ながらに訴える方もいて……。でも、自己判断で通院をやめると病気の重症化につながる可能性もあります。徹底した感染症対策を行うことが私たちの責務だと思いますし、安心して通院していただくために必要なことだと考えています。マスクをしたまま受付から検査、診察、会計まで行える眼科の特性を生かし、皆さんが安心して受診できるよう、「無症状の感染者が来院しても、感染が広がらないシステム」をめざして取り組んでいきます。

目の健康を守る上で、患者さんはどんなことに気をつけたらいいですか?

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まずは、早期発見を心がけることが大切です。例えば「目の成人病」と呼ばれる緑内障は、進行すると失明の危険がある怖い病気ですが、現代の医学では進行を抑えることはできたとしても、治すことはできません。また、糖尿病の三大合併症の一つで、網膜に病変が生じ最悪の場合失明につながる病気でもある糖尿病網膜症も初期段階は無症状で、自覚症状が現れてからでは治療が難しいという特徴があります。他にも目の疾患にはきちんと検査しないとわからないものもあるので、40歳を過ぎたら自覚症状がなくても1年に1回は眼科で検査を受けることをお勧めします。もちろん、「以前より少し近くが見えにくくなった」、「少し目がぼやけている」などの症状がある方はできるだけ早く眼科を受診するようにしてください。

信頼を寄せるスタッフとこれからも丁寧な診療を

スタッフの皆さんにもクリニックの方針が浸透しているという印象を受けました。

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ありがとうございます。スタッフに特に気をつけてもらっているのは、患者さんのペースに合わせることと、忙しい時ほど丁寧に対応することです。診療中はつい気持ちが焦って、検査などを早くこなそうとしてしまいます。しかし、それでは早く動けない高齢患者さんには不快感を与えてしまいますし、検査自体が雑になることもあります。そうならないよう、患者さん一人ひとりの状態やペースに合わせて焦らず対応し、忙しくなってもその対応をしっかり維持してもらいたいと思っています。当院のスタッフは、みんなこういった方針をきちんと理解し、頑張ってくれていると思います。正直スタッフの支えがなければ、ここまで続けてくることはできませんでした。この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいです。

先生がこちらに開業することになった経緯についてお聞かせください。

名古屋市立大学を1986年に卒業し、眼科医としての道を歩み始めました。開業は2008年で、それまでは大学病院や大規模・中規模の市中病院に20年以上勤務していました。開業直前は名古屋市立緑市民病院で眼科部長をしており、その頃からワークライフバランスを考えて開業を意識するようになっていきました。そんな時に、縁あって開業のお話をいただいたんです。自宅から通いやすいことなど、理想としていた条件にぴったりでしたし、ビルの中にクリニックや薬局が集まっていて他院との連携が取りやすいことも大きかったです。そうしたさまざまな観点から考えて、最終的に開業を決意しました。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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新型コロナウイルス感染症は私たちの生活を大きく変え、ストレスを感じている方もいらっしゃると思います。もちろん感染しないよう最大限注意することは大切ですが、そのせいで気持ちが深く落ち込んだり、病状が悪化したりしては元も子もありません。当院では感染症対策を徹底し、皆さんが安心して受診できる環境を整えています。加えて、人とのふれあいが減っているこんなときだからこそ、丁寧なコミュニケーションを大切に、患者さんに安心していただけるよう気持ちの面でもサポートできればと思っています。一人ひとりと誠実に向き合いながら、少しでも不安を軽くすることができればうれしいです。

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