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玉井 浩子 院長の独自取材記事

たまい眼科ほのぼのクリニック

(名古屋市中区/栄駅)

最終更新日:2025/09/25

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック main

数々の医療機関で研鑽を積んできた玉井浩子院長が、患者の心のよりどころになれたらという思いから名古屋市の中心部、栄のビルで2008年に開院した「たまい眼科ほのぼのクリニック」。玉井院長は、患者が診察室に入った時の表情や顔色、話し方も含めて、診療を行うことで、眼科医療を行うだけでなく、精神的にも患者を支え、健康を後押しする。そして、想いを同じくするスタッフとともに、温かな対応で患者との信頼関係を積み上げている。「近年、世界規模で不安なニュースが続き、気分が落ち込んでいる人も多いかと思います。私たちにできることを一生懸命やって、受診して良かったと思っていただける医療を提供したい」と話す玉井院長に、同院の診療について聞いた。

(取材日2025年6月18日)

医療モール内の眼科。他院と連携し総合的な診療を実践

開院のきっかけを教えてください。

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック1

名古屋市立大学卒業後、大学病院や大規模・中規模の市中病院に20年以上勤め、眼科医師としての研鑽を積んできました。名古屋市立緑市民病院で眼科部長として勤務していた時に、ワークライフバランスを考えて、開院を意識するようになりました。そんな時、縁あって当ビルでの開院のお話をいただきました。名古屋市の中心地にあるため通いやすく、ビルには30以上の医療機関が集まっているので他院との連携も取りやすいなど、私が考えていた条件にぴったりだったのです。こうして2008年に開院しました。これまでに培ってきた知識と経験を生かしながら、適切で迅速な診療の提供をめざしています。近年はOCT(光干渉断層計)を新しい機種に変更したことで、より多くの検査ができるようになりました。目のことならどんな小さなことでも、お気軽に相談しに来てください。

すてきなクリニック名ですね。

当初は、「たまい眼科クリニック」にしようと思っていたのですが、当時中学生だった息子に伝えると、「ありきたりだから『たまい眼科ほのぼのクリニック』にしたらどうかな」と提案されたのです。長い名前だったので少し躊躇していたのですが、何度も口にしているうちにしっくりきたので、息子の案を採用しました。これからもこの医院名のように、ほのぼのとしたアットホームなクリニックであり続けたいと思います。

診療内容について教えてください。

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック2

一般眼科から緑内障の診療、糖尿病網膜症や後発白内障のレーザー治療、小児の診療まで幅広く対応しています。患者層は、オフィス街で働く世代をはじめ、地域にお住まいの高齢者から赤ちゃん、外国の方まで幅広いです。中には白内障や緑内障の患者さん、網膜症の検査・治療が必要な糖尿病患者さんなど、何年も通い続けている方もいらっしゃいます。ビル内のさまざまなクリニックとの連携が強いのも特徴で、総合病院のように、専門の先生とすぐに相談できるので、迅速な対応が可能です。例えば、糖尿病の患者さんの場合、内分泌内科と連携して治療を行うことができます。複数のクリニックで受診されている患者さんも多いですね。私もスタッフも眼科医療だけでなく、患者さんの生活も気にかけながら健康を後押しさせていただきます。

「来て良かった」と思えるような、心温まる場所に

診療の際に心がけていることはありますか?

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック3

せっかく足を運んでくださった患者さんに、「ここを受診して良かった」と思っていただけるような、安心できる診療を心がけています。この想いは、スタッフたちも同じです。診察では、患者さんの目だけではなく顔色や話し方、全身の様子を観察し、心身の状態を見極めています。また、患者さんにとってわかりやすい優しい言葉を選ぶことも心がけています。近年は世界規模でさまざまなことが起こり不安定な状態が続いているため、気持ちが落ち込んでしまっている方も少なくないと思います。受診された方が明るい気持ちで帰っていただけるよう、スタッフとともにコミュニケーションを重視した診療に努めています。

スタッフの皆さんにも、先生の考えが浸透している印象を受けました。

スタッフには、患者さんのペースに合わせることと、忙しい時ほど丁寧に対応することを特に大切にしてもらっています。診療中は「待たせてはいけない!」と、つい気持ちが焦って検査などを早くこなそうとしてしまいがちです。しかし、それでは不快感を与えてしまいますし、診療が雑になることもありますからね。スタッフは抜群のチームワークで良い雰囲気をつくってくれています。スタッフとお話しされるのを楽しみに来院してくださる患者さんもいらっしゃるようです。医師である私には「こんなこと相談して良いのか?」ということも、スタッフには伝えやすいようで、とても助かっています。正直、皆の支えがなければ、ここまで続けてくることはできなかったでしょう。この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいです。

目の健康を守るためには、どんなことに気をつけたら良いでしょう。

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック4

病気は早期発見が重要なので、少しでも異常があれば受診して、目の状態をチェックしてほしいですね。特に40歳を過ぎたら、痛みや見えづらさなどの自覚症状がなくても、1年に1回は眼科で検査を受けていただきたいです。なぜなら、失明の主な原因となる緑内障や糖尿病の合併症の一つとして知られる糖尿病網膜症などは初期段階では自覚症状がなく進行するものも多く、眼科で検査しないと見つけにくいものや、発見が遅れてしまうと治療が難しいケースがあるからです。自覚症状が現れた頃にはかなり重症になっていることもあります。「以前より見えにくくなった」「少しぼやけて見える」などの症状がある方は、ぜひこの機会に受診してみてください。

早期発見・治療のために些細なことでも相談してほしい

最近気になっている症状はありますか?

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック5

近頃はドラッグストアで簡単に市販薬を入手できるようにになりました。しかし一方で、市販薬でしのいだ結果、症状が悪化してしまうことが増えています。気になるのは、コンタクトレンズが原因で目に傷がつき、そこから細菌やかびが入り込み感染を起こしているケースです。レンズを処方する際は、異常が出たら使用を中止してすぐに眼科を受診するようお願いしていますが、お仕事で忙しい方はどうしても市販薬に頼りがちです。手軽さというメリットがある一方で、眼科医でも診断が難しい目の疾患もある中、専門知識のない方が数ある市販薬の中から「これかな?」と安易に選ぶのは危険なように思います。適当ではない薬で副作用が起きたり、かえって症状がひどくなったりすることのないよう、ちょっとした症状であってもお近くの眼科を受診するようにしていただきたいです。

先生は小学校の校医もされていますね。

はい。子どもたちを長年診てきましたが、近年子どもたちの近視が増えていて、深刻な問題だと思っています。スマホやパソコンの普及、あと新型感染症の流行時に外出自粛を余儀なくされ、そうした生活の変化も子どもの近視増加に拍車をかけたようです。今でこそ自由に外出できるようになりましたが、それでも子どもたちは屋外にいてもゲームをしているし、学校でもタブレット型端末を使っていますし、もはやデジタルデバイスを一切使わない生活に戻ることは難しいです。であれば、使用時間を決めるなど目に負担をかけない使い方ができるよう、周りの大人が見守っていかないといけません。近年の研究では太陽光が近視抑制を図るのに役立つという報告もありますので、屋外での活動を積極的に勧めてほしいと思います。

読者へのメッセージをお願いします。

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック6

眼科はご高齢の方々が多く受診されますが、お一人住まいや高齢のご夫婦でお住まいの方が結構な割合を占めています。もし体調を崩された時、近くに住むお子さんやご親戚が緊急の連絡先になっていると聞くとほっと胸をなで下ろす一方、中には連絡先が全然ないとおっしゃる方もいて、社会で見守るシステムが必要だと感じています。眼科医にできることは限りがありますが、せめて当院に来た時は、スタッフや私、待合でどなたかとお話できる機会がつくれたらなと思っています。当院ではスタッフとの会話を楽しみに来院される方も多いんですよ。誰かと話をすることは健康において大切だと考えています。気分も明るくなりますし、困り事があれば、その解決策が見つかるかもしれません。現代は変化の大きい時代で、ニュースでは暗い話題が多いですが、患者さんにはスタッフの笑顔と会話で安心していただきたいなと思っています。

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