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橋本 泰佑 院長の独自取材記事

はしもと内科クリニック

(豊中市/緑地公園駅)

最終更新日:2022/10/19

橋本泰佑院長 はしもと内科クリニック main

北大阪急行電鉄の緑地公園駅から徒歩17分ほど、服部緑地のすぐ西側に位置する「はしもと内科クリニック」。同院は2007年11月に現名誉院長の橋本孝二先生によって開業され、2022年4月に息子の橋本泰佑院長に引き継がれた。孝二名誉院長の専門である内科に加え、泰佑院長の専門である小児科、アレルギー科を診療科目に掲げ、より幅広い年代、主訴への対応が可能となった。「昔から子どもが好き」と話す泰佑院長は、日本小児科学会小児科専門医であり、食物アレルギー、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎といったアレルギー疾患を専門とする。専門の小児、アレルギー疾患はもちろん、ファミリークリニックとしてすべての年代の患者を幅広く診ていきたいと話す泰佑院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2022年7月1日)

なじみの土地で医療に貢献できる喜び

地域の雰囲気や患者さんの主訴について教えてください。

橋本泰佑院長 はしもと内科クリニック1

当院は東側に緑地公園、西側に閑静な住宅地がある落ち着いた雰囲気の中にあります。私は幼少期より豊中市で育ち、緑地公園にも何度も遊びにいきました。2022年4月に院長に就任しましたが、なじみのある土地で働くことになったのは自然な流れでしたし、地元の医療に貢献できることは感慨深いです。患者さんの年齢層は非常に幅広いと思います。以前は比較的高齢の方が多い印象でしたが、小児科、アレルギー科を始めてからは小児の来院も増えました。主訴は成人ですと生活習慣病、小児ですとアレルギー疾患が多く、予防接種や健診の予約もよく入ります。新型コロナウイルス感染症が流行してからは発熱も多く、感染症対策のため事前に電話していただいてから、隔離室への来院をお願いしています。まだ院長を引き継いだばかりなので、小児科とアレルギー科を始めたことが徐々に地域に浸透していけばいいなと思います。

小児科医をめざしたきっかけを教えてください。

物心ついた時から父が医師として働いていたこともあり、医師という職業は身近な存在でした。最終的に医師になろうと決意したのは高校2年生の時です。その後、たくさんの診療科目がある中で小児科を選びましたが、その理由はいくつかあります。まず、テレビである小児科医のドキュメンタリー番組を観て、非常に感銘を受けたことです。子どもを助けるということは、その後の何十年の未来をも救うことができるのだと感じました。また、子どもが好きというのも大きな理由です。小児科は人気が低いことは知っていましたが、それを不思議に思うくらい魅力的でしたし、自分には向いていると思っています。勤務医時代には担当していた小児患者さんからお手紙をもらったこともあり、そんな時はやっぱり小児科医になって良かったと実感します。

アレルギー疾患を専門とされたのはなぜですか?

橋本泰佑院長 はしもと内科クリニック2

医師になって初めの6年間ほどは一般的な疾患を幅広く学び、7年目からアレルギー疾患を専門に選びました。専門に選んだ動機としては、私が幼少期に気管支喘息やアレルギー性鼻炎に罹患していたことが大きく影響しています。同じようにアレルギー疾患に悩む患者さんを治療したい、助けたいという想いから、専門的に学ぶことを決めました。

アレルギーは乳幼児期の早期診断・治療が大切

ご専門のアレルギー疾患について、貴院での各疾患の治療方法を教えてください。

橋本泰佑院長 はしもと内科クリニック3

まず、アトピー性皮膚炎は、正しいスキンケアときちんと外用薬を塗ることが治療の基本です。専門外の医師ですと、薬を処方して終わりという場合もあるかもしれませんが、当院では塗り方をしっかりと指導して、その後もこまめに来院していただき、経過を慎重に診ます。湿疹が良くなったからといってすぐに塗るのをやめる「リアクティブ療法」よりも、少しずつ塗る頻度を減らしていきつつ定期的な外用薬の塗布を続けていく「プロアクティブ療法」がその後の悪化のリスクが低くなるともいわれていますので、こまめに来ていただいて、医師の判断で薬の量を調節していきます。

食物アレルギーや花粉症、気管支喘息はどうでしょう。

食物アレルギーは、血液検査と食物経口負荷試験によって正しく診断することが大切です。食物経口負荷試験に関しては、大学病院と提携して実施できる体制を取っています。診断後は、昔のように原因食物を完全除去するのではなく、どの程度までだったら安全に摂取できるのか、どのくらい食べたら発症するのかを正確に把握することが重要だと思っています。アレルギー性鼻炎は、主にスギ花粉症が多いですが、鼻の症状には薬を処方して、希望される方には根本的な治療として舌下免疫療法を実施します。気管支喘息に関しては、発作が出ているときはもちろん、出ていない時でも予防の薬を出して、症状の有無に関わらず定期的に来院していただいて経過を診ます。そうやって、症状を診ながら薬の量をコントロールしています。

アレルギー疾患の治療で大切なことは何ですか?

橋本泰佑院長 はしもと内科クリニック4

アレルギー疾患は乳幼児期からのアトピー性皮膚炎を始まりとし、成長とともに食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎へと進行することが多いです。アレルギー疾患は成人になるとなかなか治りにくい傾向があるため、このアレルギーマーチの始まりや進行をいかに早期に止めるかが重要です。もし、乳幼児期に湿疹をぼりぼりかいているな、などと気になることがあれば早めに治療介入したほうがよいでしょう。その後、アレルギーマーチへと発展するリスクを減らすことができます。現代は、2人に1人が何らかのアレルギー疾患で悩んでいるともいわれています。当院では成人の方のアレルギー疾患にも対応しておりますし、原因不明のじんましんや咳など、アレルギーが原因かもしれないと思われたら、気軽にお越しいただければと思います。アレルギー疾患を専門に診る外来は事前予約が可能です。

ファミリークリニックとしてすべての年代を診療したい

予防接種にも注力されているんですね。

橋本泰佑院長 はしもと内科クリニック5

予防接種は感染症を予防するのに非常に大切ですので、小児から成人まで幅広い予防接種に対応しています。2022年4月に接種勧奨が再開された子宮頸がん予防ワクチンも用意しています。また、最近では新型コロナウイルス感染症の予防接種も始めました。予防接種を受ける際は事前予約をお願いしています。

患者さんと向き合う時に大事にされていることはありますか?

当たり前ですけれど患者さんファーストを大切にして、患者さんの希望をきちんと聞いて尊重するよう心がけています。また、患者さんがお子さんの場合は、どうしても親御さんにばかりに話しかけがちですが、しっかりとお子さんにも話しかけることを大事にしています。子どもって体調不良を正直に表現しますよね。例えば体調が非常に悪い時はぐったりとしていますし、そうでもないときはケロッとしていたり。なので、お子さんを見た時のファーストインプレッションも大事にしています。不安がっている親御さんには的確なアドバイスを心がけていますし、普段お子さんを見ている親御さんの話から、お子さんの様子で普段と違う部分が少しでもあれば聞き逃さないように気をつけています。お母さんは子どもの代弁者でもありますので。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

橋本泰佑院長 はしもと内科クリニック6

内科と小児科の両方に対応するファミリークリニックとして、幅広くすべての年代の方を診ていますので、些細なことでも相談に来ていただければと思います。受付のメンバーは昔から勤めているベテランのスタッフばかりですし、安心してお越しいただけると思います。2年ほど前にはキッズスペースをつくりましたが、将来的にはさらにリフォームしてお子さんが待ち時間に飽きないような、それでいてお年寄りの方はリラックスできるような空間にしていきたいです。

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