柳田 充康 理事長、大谷 武 院長、萩谷 洋平 先生の独自取材記事
たんぽぽ歯科
(海老名市/海老名駅)
最終更新日:2024/06/20
海老名駅から徒歩13分、厚木駅からは徒歩8分。河原口交差点近くにある「たんぽぽ歯科」。海老名・厚木エリアの「歯のかかりつけ医」として、地域住民の歯の健康に寄与するクリニックだ。インプラント治療と審美歯科が専門の柳田充康理事長をはじめ、大谷武院長は小児矯正と訪問診療、医局長の萩谷洋平先生はインプラント治療と一般歯科、歯周病治療に精通しているほか、同院には多様な専門性を持つ歯科医師、歯科衛生士など総勢70人のスタッフが勤務する。歯科医師臨床研修施設として多くの研修医を受け入れ、歯科医療人育成にも貢献している。クリニックながら大学病院並みの設備を整えることにこだわり、チーム体制による総合的歯科診療で、生涯にわたる健康サポートをめざす同院の特徴や展望を柳田理事長・大谷院長・萩谷先生の3人に聞いた。
(取材日2024年2月16日)
多様な専門性とこだわりの設備のもと総合歯科診療を
まずはこちらの成り立ちを教えてください。
【柳田理事長】当初は、歯科医師は私だけの小さなクリニックでしたが、大谷先生や萩谷先生など多くの仲間に恵まれ、少しずつ増床を重ね、2014年に新館が完成しました。強みは、多様な専門性や経験を持つ歯科医師による総合的な診療。虫歯や歯周病から、小児歯科、インプラント治療、入れ歯、矯正歯科、審美歯科、予防歯科、口腔外科、訪問診療など幅広い分野に対応し、赤ちゃんから高齢の方まで家族でかかれるクリニックとして地域の皆さんにご利用いただいています。地域に貢献するという意味で駅近にも拠点が必要だと考えて、2023年8月には分院も開設しました。
【大谷院長】土日も夜まで診療し、保育士のいる託児室とキッズルーム、30台分の無料駐車場、自動精算機などを用意し、お子さん連れや働き盛り世代の方にも気軽に通っていただけるよう体制を整えています。
専門的な設備や感染対策も特徴と聞きました。
【柳田理事長】口腔内スキャナー、歯科用CTとマイクロスコープ、位相差顕微鏡に加え、インプラント治療など専門的な歯科医療を行っているため手術室には手術用のライトである無影灯や生体用モニターも整備しています。歯科医療のデジタル化にも対応して、CAD/CAMシステム、ミリシングマシンを導入しており、精密な院内技工の体制も整えています。
【大谷院長】患者さんごとにハンドピースに至るまで一つ一つの治療器具の滅菌・消毒を徹底するなど、感染予防にも注力しています。何より安心して通院していただける環境づくりを重視していますね。
先生方の診療方針について聞かせてください。
【大谷院長】初診の患者さんには目を合わせてきちんと自己紹介することや、常に自分の家族を診るつもりで診療することを心がけています。そして、超高齢社会の中で、歯科医師には歯を残すことだけでなく、残った歯や口腔の機能を維持して、人生を通して健康を支えていくことが求められると考えながら日々の診療に携わっています。
【萩谷先生】なるべく難しい専門用語は使わず、わかりやすい説明を心がけています。お子さんに対しても決して子ども扱いせず、なぜこの治療が必要なのかを丁寧に説明します。嫌がるお子さんに対して無理やり治療を進めるようなことはせず、気持ちに寄り添う診療を大切にしています。親御さんと一緒にお子さんの成長を見守れるのも「歯のかかりつけ医」ならではの醍醐味だと思います。
小児歯科や訪問診療に注力。歯科医療人の育成にも貢献
小児歯科にも本格的に取り組んでいるそうですね。
【大谷院長】子どもの歯は弱く、歯の生え替わりもあり、お口の中は常に変化し続けるので、乳歯の生え始める生後6ヵ月頃から歯の生え方、歯並びの管理、親御さんへの歯磨きのアドバイスなどを行っています。また最近、虫歯は減っていますが、歯並びや口腔機能に問題のあるお子さんが目立つので、顎の成長や口腔機能の発達など、歯科医師の視点からの子どもの成長に関わりたいと考えています。
【萩谷先生】顎の発達や噛み合わせは、食べ物の咀嚼、発音、呼吸などに大きく関係しています。当院には管理栄養士も勤務しているので、食育から始まり、舌の位置やお口周りの筋肉の使い方など乳幼児の段階から親子でできるトレーニングの指導も行っています。健康な口腔機能を育てていくことで、健全な歯並びや噛み合わせが得られるようサポートしています。
訪問診療にはどのような特徴がありますか。
【大谷院長】歯や口腔は全身の健康維持にも関わりますから、高齢になって通院が困難になったら訪問診療に切り替え、生涯にわたってサポートをさせていただくというのが当院の考え方です。高齢者歯科や口腔ケア、嚥下機能訓練などに精通したスタッフが専用のポータブルユニットを使用して診療を行うので、虫歯の治療から歯周病治療、口腔ケア、抜歯、義歯の作製や修理、調整、摂食嚥下機能訓練まで、歯科医院で行っている通常の歯科診療はほぼ受けられます。ご自宅だけでなく、介護施設にも伺いますから、気軽にご相談いただきたいですね。
院内教育にも尽力されていると聞きました。
【柳田理事長】教育も当院の特徴で、単独型の歯科医師臨床研修施設として、臨床研修委員長の萩谷先生を中心に、研修医を指導・教育していく体制を整えています。
【萩谷先生】若い先生たちを見ていると、私の研修医時代と同じようなことを考えていたり、同じ壁にぶつかったりすることが多いと気づきます。自分の経験も参考にしつつ、診療技術や知識だけでなく、チーム医療の理解や、歯科医師として人間としての成長をサポートし、アドバイスすることを心がけています。
【大谷院長】指導するために、自分の診療を見直したり新しい知識を学んだりしますので、自分自身の研鑽にもなりますね。単に知識や診療技術だけでなく、歯科医師としてのあり方をともに考えて、ともに成長したいと思っています。
将来までを考えた歯科診療で、地域住民の健康を支える
今後、力を入れていきたい分野などはありますか。
【柳田理事長】予防という観点から検診を重視する中で、発症例が増えていると聞く口腔がん検診にもより注力したいと考えています。また矯正を専門とする歯科医師が3名在籍しており、多様な症例への対応が可能ですから、矯正治療をもっと広めていきたいですね。
【大谷院長】超高齢社会の中で健康寿命を延ばしていくためにも、オーラルフレイル健診をはじめ予防的アプローチが重要です。また、歯並びが悪い方は高齢になると嚥下しにくくなるなど、口腔機能にも悪影響が出やすいです。見た目だけでなく、将来の機能も考えて顎の成長の促進や矯正治療に取り組みたいと考えています。
【萩谷先生】歯科医療は日々進歩しています。一口腔単位で患者さんのお口全体を診て、オールマイティーに対応できるように診療の引き出しを広く持ち、より良い歯科医療を提供できるよう、常に上をめざして研鑽していきたいですね。
クリニックとしての展望をお聞かせください。
【柳田理事長】当院のシンボルマーク、タンポポの親子のように、ご家族で安心して通える町のクリニックとして地域に根を張り、毎年多くの花を咲かせることができればと考えています。高齢の方を診療すると、歯の健康は健康寿命に大きくつながっていることがよくわかります。海老名は昔から住んでいる方も多く、人情味あふれる地域です。地域の方が、いくつになっても健康に過ごせるような医療をお届けして、地域になくてはならないクリニックと思っていただけるよう、努力を重ねていきたいと思います。とにかく、さまざまな専門性を持つ歯科医師やスタッフがそろっていますので、口の中の困り事があればぜひ来ていただきたいですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
【大谷院長】歯科医院は痛くなったら行くところではなく、痛くならないため、高齢になっても健康に過ごすためにどうすればいいかを相談できる場所です。歯科医師会とも連携して、歯科医院をより身近なものにして、地域の皆さんの健康に貢献したいと思っています。お口のことで困ったとき、気軽に立ち寄っていただけるよう患者さん目線で考え、利便性を高めていきたいですし、この地域に「たんぽぽがあって良かった」、「たんぽぽがないと困る」という存在になりたいと思っています。当院にはさまざまな分野の専門家がそろっているので、お口全体を診ながら総合的なアドバイスが可能です。ご自分のこと、ご家族のことで何か気になることやお困り事があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/7万9500円~、インプラント治療/35万円~、セラミックを用いた補綴治療/5万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。