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武田 賢 院長の独自取材記事

反町整形外科

(横浜市神奈川区/反町駅)

最終更新日:2019/08/28

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改札を出ると緩やかな坂道が広がる反町駅。駅のすぐ近く、1階にコンビニが入っている建物の3階に「反町整形外科」はある。院長の武田賢(まさる)先生は優しい笑顔と気さくな人柄で、患者の話をしっかり聞いてくれる魅力的なドクターだ。勤務医時代の先輩である石川町整形外科の山口優先生との縁で、今年4月より同院の院長に就任し、12月に移転。「下町の雰囲気が自分に合っているし、とても好きな町です」と語る武田院長に、就任の経緯や治療のスタンスはもちろん、家族と過ごす休日の様子などプライベートの素顔も含めて、じっくり話を聞いた。
(取材日2016年12月15日)

手術中心の日々から一転、地域に根差した「町医者」に

まずは、院長になられた経緯について教えてください。

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横浜船員保険病院(現・横浜保土ケ谷中央病院)時代の先輩である山口優先生からお声掛けいただいたんです。前院長の退任でこのクリニックがなくなってしまうと聞いて、後を引き継ぎました。いろんな病院で勤務してきた中で、患者さんとの距離が近い町のクリニックの仕事に魅力を感じていたので、チャンスだと思って。独立後は忙しいながらも、その思いがかなって充実した毎日を送れています。12月に反町駅前へ移転しましたが、移転前の患者さんの多くが移転後も通ってくださっていて、本当にうれしいですね。まだ開業から間もないので、これから近隣の人に知っていただいて、もっと多くの患者さんと出会いたいです。

実際に院長として勤務されていかがですか?

まず印象的なのは、反町の人たちの魅力ですね。当院の患者さんはリハビリに訪れる70~80代の方が多いのですが、町が下町のような雰囲気だからか、皆さんとても温かいんです。実はクリニック名に「反町」と地名を入れたのは、町の皆さんと末永くお付き合いしていきたい、反町にとってなくてはならないクリニックでありたいという思いを込めたからなんですよ。また、自分が理想とする雰囲気のクリニックをつくれたやりがいも、独立したからこそ味わえている魅力です。患者さんがわが家にいるように落ち着けるクリニックをめざしているので、ぜひ遊びに来てください。

こちらに来られる前と後では、どういうところが違いますか?

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僕はこれまで病院で骨折の手術などを多く行ってきたんですが、今は関節が痛んだり、すり減ったりすることで変形してしまう変性疾患の患者さんが多いですね。その痛みを緩和しながら改善させる運動療法や、症状と付き合っていく保存療法をメインに行っています。ただ、この状態なら手術が必要、これならリハビリや他の方法で回復の見込みがある、といった判断がすぐにできるのは、過去の手術経験があるからこそですね。そこが僕の強みだと思います。また、患者さんが必要な治療を受けられるように、横浜市立市民病院や横浜保土ケ谷中央病院、石川町の整形外科などとの連携も強化しています。さらに、新たに超音波診断装置を入れて、靭帯(じんたい)など軟部組織の損傷の診断がより正確に行えるようにもしました。またより多くの方を受け入れたいと思い、移転前のクリニックをデイサービス施設としてオープンしました。

家族に起こった不測の事態で本格的に医師になると決意

医師をめざされたきっかけは何だったのでしょう?

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実は、特別な理由は自分でもわからないんです。医師の家系というわけではなく、病院にかかったこともほとんどなく、身近で大きな病気になった人もいませんでした。唯一思いあたる出来事は、中学生の時に僕の父が吐血して、内視鏡の検査を受けたことです。結局、何事もなかったんですが、僕と父が2人だけの時のことで、本当に衝撃が走りました。それ以前から医師になりたいとは思っていたんですが、この時の「自分は救急車を呼ぶ以外に何もできなかった」という思いが、本格的に医師をめざすきっかけになったんじゃないかと思います。あと僕が痛いのが嫌いだからですね。体の仕組みを勉強して、なぜ痛いのかが理解できると、痛いのも怖くなくなると思いました。それと、病気のメカニズムを知りたいという好奇心もあったと思います。昔から負けず嫌いな性格で、医学部に行くと決めた以上、絶対に行くぞと猛勉強しました。

整形外科を選ばれたのはなぜですか?

昔から物を作るのが好きで、図工なんかも得意だったので、医師ならば外科と思っていたんです。当時は手術で縫い合わせるのが医師の仕事というイメージが頭の中にありました。もちろん物と人の体はまったく違いますけどね。それから大学を卒業して、2年間の研修医時代に外科の中で分野を絞り込んでいく時に、整形外科が一番肌に合っていると感じました。救命救急で整形外科チームに入って、そこでいいなと思ったんです。整形外科では骨や傷を治療しますが、元の正しい形に戻せるということにやりがいを感じました。その後はいろいろな病院を研修で回って、そこで骨折や人工関節の手術など外傷をメインに診てきました。歩けなくなるかもしれなかった患者さんが歩けるようになっていくのを目の当たりにするのは、本当にうれしかったですね。あと、僕が研修医だった大学は膝が得意分野だったので、そこで専門の先生から受けた影響も大きかったです。

研修後はどのようにキャリアを積まれたのですか?

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横浜市立大学の病院で2年間、研修医として勤務した後は、平塚共済病院に勤めました。この頃から手術の経験を積み始めて、横浜市立大学附属の高度救命救急センターや神奈川県立こども医療センター、その後も横浜船員保険病院などいくつかの病院を経て、直近の勤務先だった南町田病院でさらに5年ほど外傷手術などの経験を積んで今に至ります。こうしたキャリアを通じて、特定の症状の治療に特化することなく、さまざまな症例を経験できたことが非常に勉強になりましたね。手術や診療を経験する中でやりがいや楽しみを見出すこともできましたし、それが現在の治療スタイルや方針、患者さんと接するにあたっての考え方などにもつながっていると思います。

一時的な緩和だけでなく根本からの治療をめざす

治療のスタンスを教えてください。

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基本的には「症状を抑えながらうまく付き合っていく」という方針ですね。例えば、膝の症状が悪化し過ぎてしまったり、高齢で人工関節の手術が難しかったりという患者さんの場合は、保存療法を続けていきます。手術が必要なときでも、術後はリハビリをして可動域訓練や筋力トレーニングをしっかり行い、筋肉を強化します。どんなに中身を良くしても、その周りの筋肉などが機能しなければ、しっかり歩けないんです。高齢になって筋力が落ちてくると変形性関節症や変形性脊椎症、脊椎管狭窄症といった病気のリスクも高まってくるので、リスクを下げたり状態の悪化を抑えたりするためにも、運動療法を重視しています。薬による治療だけでは根本からの治療にはなりませんからね。

やりがいを感じるのはどんなときですか?

痛みが緩和されたり、以前よりもうまく歩けるようになったりする患者さんの姿を見ると、とてもやりがいを感じますね。当クリニックには膝の痛みや腰痛だけでなく、骨粗しょう症の方もいらっしゃるんですが、最初はご家族の付き添いがないと来院できなかった患者さんが1人で来られるようになることもあるんですよ。投薬や物理療法、関節注射などさまざまな治療と運動療法を組み合わせていくと、症状が改善される患者さんが多いですね。僕は一人ずつゆっくり時間を取って、症状や要望などを聞くことで適切な治療やリハビリが提供でき、それが症状の改善につながると考えています。

休日の過ごし方と今後の展望について教えてください。

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健康のためにジムに通っています。昼休みや診療が早く終わったとき限定なので全然行けないこともありますし、実際にトレーニングできる時間はすごく短いんですけどね。休日は家族の食事を作ったり、子どもたちと遊びに行ったりするのが安らぐ時間です。中1と小5の2人の子どもがいるんですけど、3人で公園に出かけてテニスやキャッチボール、バドミントン、サッカーなどいろいろなスポーツをするんですよ。いつも「パパやろうよ」と子どもたちが誘ってくれるのがうれしいですね。今後のクリニックについては、小さなお子さんもたくさん診ていけたらいいなと思っています。小さな頃から大きくなった後まで、その成長を見守っていけるような町のかかりつけ医としてやっていくのが僕の夢ですね。

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