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パーキンソン病と共に歩む
適切な治療とリハビリで日常生活維持を

ますずがわ神経内科クリニック

(鈴鹿市/鈴鹿市駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

パーキンソン病というと、手指のふるえや歩きにくいなどのイメージが強いが、そのほか便秘や立ちくらみ、意欲低下など、自律神経症状や精神症状も特徴的な症状だという。「ますずがわ神経内科クリニック」の真鈴川聡院長は、パーキンソン病の患者を多く診てきた経験を持つドクター。「現在服用している薬も、長年の使用で副作用が出てしまう場合があり、10~20年先を見据えた治療が必要です」と話し、慎重な診断と正しい薬の適用によって、仕事の継続も含め、これまでと変わらない日常生活の維持をめざす。「病気を知り、ともに歩むという姿勢で人生を送ってほしい」と語る真鈴川院長に、パーキンソン病の症状や検査、治療について詳しく聞いた。

(取材日2020年12月22日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qパーキンソン病の原因や症状について教えてください。
A

パーキンソン病は、大脳の下にある中脳の黒質ドパミン神経細胞が減少して発症する病気です。50歳以上での発症が多いですが、時に40歳以下で発症する若年性パーキンソン病もあります。主な運動症状としては、椅子に座って手を膝に置いている時や歩いているときに手に起こる振戦(ふるえ)、他人が手足を動かすと感じる抵抗を指す筋強剛(筋固縮)、動きが遅くなると同時に細かい動作がしにくくなる動作緩慢、バランスが悪くなり転倒しやすくなる姿勢保持障害などです。運動症状のほかに、便秘や頻尿、発汗、嗅覚の低下、 起立性低血圧 (立ちくらみ)、抑うつ・無気力状態、疲れやすいなどの非運動症状が起こることもあります。

Q治療できる病気なのでしょうか?
A

完全に治る病気ではありませんが、ゆっくりと徐々に進行するため、薬により症状をコントロールすることをめざします。また、不自由を感じる症状の一部は、病気のせいではなく、加齢によるものもあります。リハビリテーションを積極的に行うことにより進行の抑制につなげていきます。ですので、パーキンソン病は「戦う相手」ではなく、「人生をともに歩むパートナー」と考えていただくといいですね。病気の特徴を知って上手に付き合うことが大切です。積極的に外出したり好きなものを食べたりして、従来の生活を続けるよう努力することが人生を楽しくする秘訣です。患者さん自身が主体的に取り組む必要がある病気です。

Qどのような治療を行うのでしょうか?
A

治療の基本は薬物療法です。ドパミン神経細胞が減少するため少なくなったドパミンを補います。ドパミン自体を飲んでも脳へは移行しないため、ドパミン前駆物質のL-dopaを服用します。ドパミン受容体刺激薬やドパミン神経以外の作用薬、L-dopaの作用を強めるための代謝酵素阻害薬があります。体を動かすことは体力を高め、パーキンソン病への対処法になります。散歩やストレッチなど、毎日運動を続け体力を高めることが重要です。また、気持ちを明るく保つことも重要です。気分が落ち込むと姿勢も前かがみとなり、動作も遅くなります。日常生活の過ごし方も大事ですので、ぜひ工夫してください。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診で、具体的な症状について細かく聞き取る

体のさまざまな機能が衰えると、生活状況や家族関係の聞き取りが必要となる。そのため、生活状況や家族関係なども丁寧に確認することが重要。いつからどのような症状が出現し、現在はどのような症状があるのか、なぜ生活や仕事に問題があるのかなどを詳細に聞き取る。服薬内容の確認も必要だ。その上で神経学的所見を取る。病態を把握するための評価尺度としてUPDRSを利用し、症状の変化を客観的に確認する。

2CT検査、必要に応じて精密検査に進む

パーキンソン病には、類縁疾患といって症状は似ているもののパーキンソン病とは異なる病気があり、指定難病の線条体黒質変性症や多系統萎縮症などがある。パーキンソン病の類縁疾患は治療薬が効かず、進行も早いことから、正しく鑑別する必要がある。頭部CTやMRIで類縁疾患の可能性がある場合は、連携先の病院でSPECT検査やMIBG心筋シンチグラフィーなどの精密検査を行うことも。

3診断と今後の治療方針について説明

経過と神経学的所見、検査結果より確定診断を行う。その上で治療計画について説明。治療の基本は薬物療法である。ドパミン神経細胞が減少するため少なくなったドパミンを補う。ドパミン自体を飲んでも脳へは移行しないため、ドパミン前駆物質のL-dopaを服用。ドパミンアゴニストやMAOB阻害薬を中心に、複数の薬を組み合わせて治療するため、それぞれの薬の目的をよく理解して飲むことが大切だ。

4リハビリテーション

服薬とリハビリテーションを毎日きちんと行うことが重要。発症から長い年月がたっていても、移動や食事、入浴などの日常生活動作で介助を必要とすることが少なくなるようサポート。自宅で一人で行うほかに、訪問理学療法士を依頼する方法もある。デイケアにはパーキンソン病のリハビリを積極的に行っているところもあり、介護保険を利用してデイケアなどで積極的なリハビリを行うことも勧めている。

5定期的な通院で状態の確認を行う

通院は1~2ヵ月に1度程度。副作用の有無を確認し、症状の変化に応じて薬を調整。年に1度はUPDRSによる、病態の評価を行う。現在の症状緩和だけでなく、年齢や活動性、社会背景、10~20年先の治療を考慮しながら処方内容を決定し、さまざまな合併症や症状の変化により調節。個人のニーズに合わせたオーダーメイド治療により、パーキンソン病の症状のコントロールが可能。

ドクターからのメッセージ

真鈴川 聡院長

パーキンソン病の治療薬の中には、その時の症状の緩和に有用でも、長期間使用するとジスキネジアといって自分の意思とは関係なく体が動いてしまう副作用が出るものもあります。そのため、治療を行う際は、現状だけでなく将来的な見通しを持って取り組むことが重要です。薬は調節が可能ですので、不安や要望がある場合は遠慮なく相談してください。当院のスタッフはベテランが多く、患者さんやご家族の生活全般をフォローしたいと仕事に励んでいます。病気がハンディやマイナスにならない生活を送れるように、患者さんそれぞれにとって最も良い方法を一緒に考えていきたいです。

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