全国のドクター13,158人の想いを取材
クリニック・病院 157,847件の情報を掲載(2025年1月15日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 埼玉県
  3. 蕨市
  4. 北戸田駅
  5. わらび錦町内科
  6. 山本 真 院長

山本 真 院長の独自取材記事

わらび錦町内科

(蕨市/北戸田駅)

最終更新日:2024/07/08

山本真院長 わらび錦町内科 main

クリニックはチームであり、医師も看護師も事務スタッフも同じ志でつながっている仲間。医師は診療のプロ、看護師は医師と患者の間に入って円滑に治療が行えるようにフォローするプロ、事務スタッフは運営を支えるプロと、役割は違えど、全員がプロフェッショナルだと「わらび錦町内科」の山本真院長は説く。大学病院や基幹病院の循環器内科、内科で生活習慣病など幅広い治療に携わり、心臓カテーテル治療の経験も豊富な山本院長。地域のクリニックでの開業を視野に入れた時、患者の生活環境を知ることが大事と、十分なキャリアがあるにもかかわらず、訪問診療の現場を経験してから同クリニックを継承したという。「ここに来れば、悩みを解決してくれて、何とかしてくれると思われるようなクリニックにしたいんです」と熱く語る山本院長に話を聞いた。

(取材日2024年6月6日)

専門性を生かして地元・埼玉の地域医療を支える

こちらのクリニックを継承された理由をお聞かせください。

山本真院長 わらび錦町内科1

もともとは埼玉県内の大学病院や基幹病院などで循環器内科の医師として長く診療を行ってきましたが、今までの経験を生かして、もっと患者さんの近くで地域医療を支えたいと開業を考えるようになりました。それには慣れ親しんだ地元埼玉でと思い、ずっと探していたのですが、ご縁があって当クリニックを継承することになり、2024年の5月より院長として診療を行っています。

医師をめざしたきっかけと、循環器内科へ進まれた理由を教えてください。

医療職とは縁のない家庭だったのですが、子どもの頃から「人の役に立つ仕事に就けるように」と言われて育ちました。それがずっと一つの目標のようになっていて、将来何の仕事をするか改めて考えたところ、医師になりたいと思うようになったんです。研修の前段階では消化器外科にも惹かれていましたね。ただ、心臓外科の分野にも非常に興味がありました。そこで調べたら、なんと地元の埼玉医科大学の医局では心臓外科と消化器外科、両方の経験が積めるとわかり、入局した次第です。しかし、アルバイト先の医療機関で当直の時に、心筋梗塞の患者さんが運ばれてきて、担当の先生が「一緒にオペに入るか?」と声をかけてくれたことが、その後の私の進む道を変えました。その先生と2人で心臓カテーテルの手術を行いましたが、目の前の患者さんを自らの手技で治療することに大きなやりがいを感じたんです。そこから循環器内科へと方向転換して現在に至ります。

埼玉県の医療発展のために、さまざまなキャリアを築かれてきたのですね。

山本真院長 わらび錦町内科2

埼玉医科大学に入局後、アメリカのハーバード大学へ留学し、帰国後には埼玉県内の基幹病院を中心に診療を行ってきました。最初は心臓カテーテルを学ばせてくれた恩師のもとで経験を積み、それからは複数の医療機関の循環器内科、内科領域にて技術を磨き、訪問診療を経て、当クリニックの院長に就任しました。特に心臓カテーテル治療においては、今まで数多くの症例に携わってきたので、複数の病院から心臓カテーテル治療部門の立ち上げを依頼され、一からつくり上げたこともあります。これまでに心臓疾患の他に、高血圧症をはじめとした生活習慣病など、幅広い治療に携わってきた経験から、総合的な見地で患者さんの治療にあたるようにしています。

患者の実際の姿を知るために訪問診療の経験を積む

どんな患者さんが多くいらっしゃいますか?

山本真院長 わらび錦町内科3

男女問わず、50代くらいの働く世代から70代くらいまでの年配の方が中心です。中でも高血圧症や糖尿病といった生活習慣病の方、便通でお困りの方などが多いと思います。院長が私になっても、引き続き通院してくださる方もたくさんいて、ありがたい限りです。薬の処方を目的に定期的に来られる患者さんも多いですね。私はこれまでに、高血圧症や糖尿病の患者さんを多数診てきました。もちろんその経験は大事なのですが、一方で客観的な目線で判断していくことが何より大切だと思っています。高血圧症、糖尿病は薬と生活習慣の見直しで回復をめざしますが、エビデンスに基づくガイドラインや、きちんとしたデータをもとに治療を進め、処方を行うように心がけています。

院長就任を見据えて、訪問診療の現場を経験されたそうですね。

「患者さんが実際にどんな生活を送っているのかを見た上で、クリニックでの外来診療を始めたほうがより良い治療を行えるのでは?」と考え、当クリニックを継承する前に訪問診療の現場で1年ほど診療を行いました。例えば患者さんは、処方されたお薬をきちんと飲めているのか、どのような食事をされて、どんな生活習慣があるのかなど、訪問診療では一人ひとりのバックグラウンドを自分の目で把握することができます。お悩みの内容も千差万別で、さまざまな対応力も求められました。一方外来診療では、患者さんの背景を知ることが難しい面もあります。ただ、訪問診療の現場で働いた経験から、患者さんのお話を聞くと、どんな生活を送っていて、こんな症状で困っていて、原因は恐らく……と、わかるようになったんです。限られた時間の中できちんと道筋をつけて診察ができるようになったのは、この訪問診療の経験があったからだと感じています。

先生がめざす医療や治療について教えてください。

山本真院長 わらび錦町内科4

「診察ですべてが完結すること」をめざしています。患者さんがクリニックに来るのは、お悩みの原因を探し、その答えを聞きたいからだと思うんです。なので、きちんとしたコミュニケーションを取り、そこからの情報をもとに医師が原因を探り、何らかの結論につなげて納得してもらうようめざすことが大事なのかと。そして総合的な見地から、どんな治療や薬がその方に有用かを見極めて差し上げる。薬も単に処方したら終わりではなく、ご自身が服用するものはすべて把握していただきたいので、どのような薬なのかを丁寧に説明するようにしています。そして、当クリニックで治療が難しい場合は、きちんとした道筋をつけて適切な場所へ橋渡しをしていく。それが私の務めだと思っています。

チーム全員がプロ意識を持ち、妥協のない医療を実践

ハーバード大学への留学経験についてお聞かせください。

山本真院長 わらび錦町内科5

ハーバード大学が世界中から一流の大学と認められているのは、特に何が優れているからだろうと疑問に思っていたのですが、実際に留学をして、グループでディスカッションする時間や回数がとても多いことに関係していると気づきました。医局内のグループでは、朝・昼・夜と各1時間くらいかけて、じっくりと討論を行っていたんです。意見を言い合うことで考えがさらにブラッシュアップされ、より良い医療を提供することができているということがわかりました。この経験は、当クリニックにおけるチーム医療においても大いに役立っています。

チーム医療とは具体的にどのようなことですか?

当クリニックでは、各職種間のコミュニケーションを密に取り、全員が同じ目線で患者さんをサポートできるように努めています。各職種にはそれぞれするべき仕事がありますよね。例えば、医師である私は、適切な診断を下し、回復のために治療の道筋を立てます。看護師は、診察前のヒアリングや食事指導など、医師と患者さんの間をつなぐ役目を担い、事務スタッフは、クリニック全体がうまく回るようサポートする役割があります。それぞれの分野のプロフェッショナルが一つの場所で働くにあたり、お互いを信頼し、尊敬し合って、チームで患者さんを支えていくことが大切だと考えて実践しているんです。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

山本真院長 わらび錦町内科6

「あのクリニックに行けば安心する、あの先生に診てもらいたい」、「ここに来たら今悩んでいることが解決につながる」。地域の方々にそう言って足を運んでもらえる存在になるべく、医師、看護師、スタッフが一丸となって患者さんを支えていきたいです。具合が悪いとまではいかなくても、お困りの症状やお悩みがあれば、私たちがお役に立てることがあるのではと思っています。心臓カテーテルやペースメーカーの術後フォローなど、手術以外の対応は当クリニックで行うことが可能です。設備面ではかないませんが、大きな病院の循環器内科に近いレベルでの医療はお届けできると自負しています。地元でフォローアップをご希望の方は、ぜひご相談ください。

Access