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竹内 美征 院長の独自取材記事

たけうち内科

(各務原市/苧ヶ瀬駅)

最終更新日:2019/08/28

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のどかな自然あふれる場所にある「たけうち内科」。日本糖尿病学会糖尿病専門医である竹内美征院長が2008年に開業し、糖尿病をはじめ高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の予防と治療に力を注いでいる。広々とした天井が高い待合室は、大きな窓から光がたっぷりと差し込み癒やされる空間。「患者が自分と向き合う時間として利用してほしい」という思いから、資料や映像を通してさまざまな情報を提供し、食事や運動の大切さを啓発。また、開院当初から通院している患者が多く、スタッフとのはずむ会話や笑い声が絶えないアットホームな雰囲気だ。患者との対話を大切にしている竹内院長から治療に対するポリシーなどを聞いた。
(取材日2018年12月11日)

患者一人ひとりと向き合い、生活習慣病治療に力を注ぐ

医師になられたきっかけと開業の経緯を教えてください。

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高校生の進路を決める時に、人と関わる仕事がしたい、人に信頼されるやりがいある仕事に就きたいと思っていました。身内に医師がいなくて医療のことを知らない環境で育っていますから、大学で研究をしたり大規模病院で最先端の医療に携わるというよりも、医師というのは身近な町のお医者さんというイメージが強く、内科を選びました。大学卒業後は、総合病院や大学病院、クリニックに勤務し、開業を初めから視野に入れ研鑽を積みました。この場所を選んだのは、妻の実家が近かったというのもありますが、自然豊かで開放的になれますし、自分が理想とする環境で開業できると思ったからです。

糖尿病を専門とされた理由は何ですか?

総合病院に勤務していた時に、大学の先輩でもあった先生が糖尿病を専門とされていて、誘われたのがきっかけです。魅力を感じたのは、例えば、消化器であれば、場合によってはがんを見つけて外科に送る必要があり、内科で治療を完結できないケースが出てきます。その一方で、糖尿病治療は全部自分で診ることができるのです。手術や精密検査などを中心に行うより、僕は患者さんと1対1で、人と人との関わりを深く持つことを重視していたんです。患者さんに生活習慣の指導を行い、意識の変革をめざしていく糖尿病専門医という役割にやりがいを感じています。

どんな患者さんが来院されますか?

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糖尿病、高血圧や脂質異常症など生活習慣病の中高年の方が中心です。薬がどうしても必要な方以外は、なるべく薬を使わず必要最小限にして治療を行っています。ここに来れば必要な情報を得られると頼ってくださり、定期的に血液検査で来院される方は多いですね。生活習慣病は本人の意志や自主性がとても重要で、みんなに同じことを一方的に言ったところで響きません。人それぞれ病気の受け入れ状態が違っており、無関心期、関心期、準備期、実行期、維持期といった5段階の行動変容のステージがあります。患者さんがどの程度の状況なのかを見極め、必要な情報を必要な時に提供するため、あらかじめ資料を用意して少しでも意識を向けていただくような工夫をしています。生活習慣病は慢性疾患ですから、長いお付き合いの中、その人の人生を預かるという責任を持ち、お互いの信頼関係を何よりも大切にしています。

さまざまな情報を提供し、食事と運動の意識変革を図る

待合室には多くのこだわりがありますね。

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待ち時間に、ストレスを感じさせず癒やしを提供できる場所にしたいと考えていたので、感染を防ぐための待機室をつくったり、ゆったりと座れるように広いスペースを確保しました。テレビ画面では、健康についてのオリジナル情報を放映し、また待合室にある情報スペースには医療に関する資料をたくさん置いています。意識変革とともに1ヵ月間の生活を振り返り、次につながるような提案をしたいですから、少しでもためになる情報を届けたいんです。あくまでもここは自分の病気と向き合う場所だということを徹底できるよう、伝え方にいろいろと気を配っています。

ショーケースでの食品サンプル展示や資料などで、食事指導も行っていらっしゃいますね。

生活習慣病を主に診るクリニックですので、食事指導にも注力しています。一般的には食事の記録をもとにカロリー計算をして指導しますが、本当に食事の改善につながるのかと考えたときに、見てわかりやすいものがあったほうがいいのではと考え、カロリーを意識してもらうために多種多様の食品サンプルを展示しています。例えば1日1200~1800カロリーのメニューのサンプルがあり、定期的に替えながらわかりやすく伝えるなど、ここに来れば情報がすぐに得られるように努めています。さらに毎月テーマを決め、それに合わせた内容の資料を中心に製作しています。その一つに「かかみの通信」という院内報を毎月発行しており、開業以来ずっと書いていますのでもう130号近くになりますね。楽しみにされている患者さんも多いですよ。当クリニックを選んで来てくださったからには何かを得て帰っていただけたらと思います。

運動の啓発へも力を注がれているとお聞きしました。

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生活習慣病には適度な運動も大切です。当クリニックでは「たけうち倶楽部」をつくり、月1回1時間ほど、スポーツトレーナーによる健康体操を行っています。また、近くのテニスクラブで、高齢者でも無理なくできるスポンジテニスのクラスを開講してもらっています。ちょっと関心があるけど何をしていいかわからないという患者さんの背中を押してあげられるよう、簡単にできる運動を提案しています。僕自身、小さな頃からスポーツは好きでしたから、得意を伸ばすという意味で、ここ数年間はマラソンレースに参加するようになりました。最初は5kmのレースに始まり、駅伝、マスターズ陸上、10kmレースを経て、最近はハーフマラソンにも出場しています。普段は休みや夜の時間を利用して、1~2時間近く走っているんですよ。患者さんに運動を勧めるからには、自分がまず率先してやらないといけませんからね。

血液検査の結果をその日のうちに出し、早期対応を

治療の流れを教えていただけますか?

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まずは体重、血圧、脈拍を測定し、採血と検尿を行い1ヵ月間の食事や運動についての自己評価と、糖尿病の検査値を予測していただきます。そこで患者さんがどのくらいご自分のことを把握されているかを知ることができます。採血はその日のうちに、血糖やコレステロール、肝機能などの数値を出し、その結果が出たら診察室にお呼びします。検査データによって食事や運動に対しての改善余地や問題点などを話し合います。自己管理がいかに重要かを自覚し、いかに来月に結びつけるかということが大切です。また、薬がどうしても必要なら薬をお出しします。ただ、僕はなるべく薬で解決することを第一選択としません。やはり自己管理の部分でかなり変えられますし、薬だけ使って数値を下げるということが必ずしも得策ではないんです。患者さんの状況により、こちらのアプローチ方法を変えていくことを大切にしています。

その日のうちに血液検査の結果を出すことを徹底されていますね。

開業当時の10年前ですと、脂質や肝機能に関してすぐに結果を出せるところは少なかったのではないかと思います。鉄は熱いうちに打てというように、すぐに今回のデータをふまえ次の1ヵ月間につなげる必要がありますし、患者さんも今月の結果が知りたくて関心をもって来てくださいますので、その日のうちに血液検査の結果をお出しするようにしています。また、消化器系や循環器系の病気やがんなどが発見されることもありますので、その場合は早期対応が必要ですから、速やかに地域の基幹病院に紹介することを徹底しています。ただ、初期のがんだと症状はほとんどなく、血液検査でわからないケースも多く、定期的に通院していても100%見つけられない場合もあります。ですから、なるべくがん検診を受けていただくよう、院内報や掲示などでアナウンスをしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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生活習慣病は兆候がありませんから、症状が出たときにはかなり問題が進んでいる可能性があります。具体的な数値を見ないとわからないことが多いですから、40歳を過ぎたら毎年検診をされるといいですね。その上で何かあれば、医療機関に相談をして定期的なチェックを行っていく必要があります。何でも手に入る豊かな時代だからこそ、好きなものを好きなだけ食べるのはよくないですし、運動も基本は歩くことを心がけるようにしてください。きちんと何でも相談でき、信頼できるクリニックを探してほしいと願います。

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