松永 京路 院長の独自取材記事
川口元郷歯科
(川口市/川口駅)
最終更新日:2025/01/07

20年以上地域の歯科診療を担い、実直に一人ひとりの患者と向き合ってきた「川口元郷歯科」。開院当初は川口元郷駅近くのショッピングモール内にあったが、その後すぐそばの駐車場にある建物に移転。さらに2019年には、川口駅徒歩4分の場所にあるビル2階に移った。2度の移転を経たが、松永京路院長の気さくな人柄を慕ってか、変わらず通い続ける患者は多いという。同院では虫歯治療などの一般歯科をはじめ、口腔外科、インプラント治療、ホワイトニングといった歯科全般に対応。松永院長は「かかりつけ医として口の悩みは何でも聞きたい」と話し、そのためにさまざまな治療法を学び、研鑽を重ねてきた。患者の要望を大切にしながらも、その人にとってより良い治療の提案を追求する松永院長に、同院の診療について詳しく語ってもらった。
(取材日2023年7月6日)
移転を経ても愛され続ける、地域に根差した歯科医院
まず、先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

祖父も父も歯科医師で、実家に歯科医院が併設されていたので、子どもの頃から歯科がたいへん身近な存在でした。今は歯科技工士さんが詰め物などの補綴物を作るのが一般的ですが、当時は歯科医師が作るのが当たり前でしたから、診療が終わった後に父が技工をしていて、それを手伝ったこともありましたね。そんな環境で育ったので、歯科医師をめざしたのは自然な流れでした。幸いにも手先は器用なほうで、毎日やりがいを持って診療できています。歯科医師は天職でしたね。
開業までの経緯をお聞かせいただけますか?
日本大学歯学部を卒業後、20年ほどほかのクリニックで勤務医として働き、2003年に前身となる「川口元郷歯科医院」を開院しました。開院したきっかけは、知り合いに「歯科医院を引き継いでくれないか」と相談されたことです。そこは川口元郷駅に近いショッピングモール内にありましたが、しばらくしてテナントを出ることになってしまって、すぐそばの駐車場の脇に新しく歯科医院を建てて移転しました。ですが、またそこも出なければならなくなり、2019年には「川口元郷歯科」に改名して、現在の川口駅寄りのビルに落ち着くことになりました。2度の移転を経て患者さんにはご不便をおかけしましたが、変わらず通ってくださる方も多く、本当にありがたく思っています。中には、開院当初からお付き合いのある方もいらっしゃるんですよ。通ってくださる以上は、お口の健康を守れるように尽くしたいと思っています。
こちらではどのような診療を受けられるのでしょうか?

当院では歯科全般を診ています。虫歯や歯周病の治療をはじめ、義歯の作製・調整やインプラント治療、お口の中のけがの治療、抜歯、ホワイトニングまで、本当に幅広いです。私は町の歯科医師ですから、何かに特化した専門家というより、些細なことでも相談に乗れる何でも屋でありたいんです 。患者さんの歯やお口のお悩みをできる限り何でも聞いてあげたいと思って、そのためにさまざまな治療について学んできました。患者さんは小さなお子さんから高齢者まで、さまざまな年代の方がいらっしゃいます。平日は19時まで、日曜・祝日も診療しているので、会社帰りの方や、平日は忙しくてなかなか来られないという方もご自身のライフスタイルに合わせて通っていただきたいですね。
急患も受け入れ可能。歯や口の困り事は何でも相談を
幅広い診療に対応されていますが、その中でも先生が得意な診療は何ですか?

かかりつけの歯科医院ですから何でもやるのが基本ですが、インプラント治療に関しては治療法が確立された頃から取り組んできたので、たくさんの症例を経験しています。当院では義歯の相談が多いですが、選択肢の一つとしてインプラント治療も提案できるようにと続けてきました。もし私がインプラント治療ができなかったら、義歯しか提案できず、患者さんの選択肢が狭まってしまうでしょう。本当にその人に合う治療を選んでもらいたいと思って技術を身につけたんです。それから、インプラント体を埋め込む手術をするとなれば、少なからず患者さんの体に負担がかかりますから、当院ではなるべく手術時間を短くすることに努めています。細かいことをいえば、次の工程までの動作の見直しなども行っているんですよ。「丁寧に早く」をかなえるのは、小さなことの積み重ねだと思いますから。
予防や歯周病診療にも力を入れているそうですね。
そうですね。予防や歯周病診療は、患者さんに長くご自分の歯で過ごしていただくために大切なことです。近年はだんだんと予防の大切さを自覚している人が増えてきて、昔に比べれば虫歯だらけの人は減りました。気を遣う方も増えた一方で、しっかり歯を磨いたつもりでも実は磨けていないという方もまだまだ多いんですよ。当院にお越しの方には必要に応じてセルフケアや定期受診の重要性をご説明して、ブラッシング指導も行っています。心がけているのは、その人に合ったアドバイスです。食事などの生活背景、口腔内の状態によってもリスクや気をつけるべきことが違いますからね。患者さんが正しいケアを身につけるのに苦戦しているような場合は、通常3ヵ月から半年ごとに受診してもらうところを、1ヵ月ごとにしてもらって、一緒に管理していきましょうと提案することもあります。
こちらのクリニックでは、急患も受け入れていると聞きました。

そうですね。当院は基本的に予約制ですが、急な痛みやけがでお困りの場合には、なるべく早めに対応できるよう、受け入れ体制を整えています。例えば口の中を切って血が出たとか、詰め物やかぶせ物が取れてしまった、歯がかけたり折れたりしたといったときは、不安になるものでしょう。そんなときこそ力になりたいと思っています。不安なときは、気兼ねなくお電話をください。まずは適切な対処をお伝えした上で、状態に応じてご来院の案内をいたします。
「患者がどうしたいか」を第一に、幅広い治療法を提案
診療で大切にしていることは何ですか?

一番大切にしているのは「患者さんがどうしたいのか」です。ご本人が納得して治療を受けられるように、しっかりと説明をすることを心がけています。例えば、抜歯が必要なケース。歯科医師からすれば抜くべき歯でも、患者さんは抜きたくないものですよね。患者さんが「前の歯科医院で抜かれちゃったんだよね」と言っていたというような話はよく聞きますが、その一言が出るということは、納得できないまま治療をしたのではないでしょうか。このようなことが起こらないように、抜歯に限らず、歯科医師の判断だけで治療を進めないようにしています。状態や将来の予測について説明した上で、どんな治療をするかは患者さんの選択を尊重します。また患者さんがご自身で自分に合う治療法を選べるように、幅広い選択肢を用意した上で、それぞれのメリットやデメリットをご説明します。
患者さんの選択を尊重されているのですね。治療を怖がる人もいると思いますが、どのように接していますか?
歯科の治療を怖がる方は、過去に痛い思いをされた方がほとんどです。痛みを軽減するための方法の一つに麻酔がありますが、麻酔針を刺すときに痛かったとなると、それすら怖い、嫌だと思う方もいますから、麻酔針を刺すときには細心の注意を払っています。歯並びや炎症の度合いなど、その人の口腔内の形態にもよるのですが、ここなら痛みを感じにくいのではという箇所を探して刺すようにしているんです。完全に痛みを消し去ることはできませんが、こうした配慮で患者さんに安心していただけたらと思っています。治療が終わった後に、患者さんのほっとしたような顔が見られたら、これ以上うれしいことはありません。
最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお聞かせください。

今後もこれまでどおり患者さんの選択を尊重する診療を続けていきたいです。歯が痛んでから歯科医院に来られる方がとても多いですが、長くお口の健康維持をするために、少しのお悩みや疑問を解決するためでも是非いらしてください。とはいえ患者さんからすると、歯科医院は怖いイメージがあって、初診となるとさらにハードルが高いのかなと感じます。ですが、当院は本当に気軽にお越しいただいても大丈夫ですので、「ちょっと見てみてほしい」くらいの感覚でいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とは詰め物3万円~、被せ物8万円~、義歯15万円~、インプラント25万円~、ホワイトニング3万円~