現役子育てママが寄り添う
妊娠中や0ヵ月からの「赤ちゃん歯科」
わたなべ歯科
(春日部市/春日部駅)
最終更新日:2022/10/25
- 保険診療
子どもの歯の健康を考えたとき、「いつから歯医者にかかればいいの?」「離乳食を始めるタイミングは?」といった疑問を持つ人は多いだろう。こうした疑問に幅広く応えていくのが、「わたなべ歯科」が取り組む「赤ちゃん歯科」だ。「お子さんの健康的な未来を願うなら、まだ歯が生える前、さらには妊娠中から取り組むことが大切です」と教えてくれたのは、予防歯科に長年力を入れてきた渡辺勝院長。歯科衛生士をはじめ保育士、管理栄養士、健康管理士と連携して、妊娠中から未就学児までの子どもを対象に「赤ちゃん歯科」を発信しており、予防にまつわるアドバイスを行っているという。ここでは、同チームの中心メンバーである保育士の原真理さんと小島有美さん、健康管理士の仲井真縁さんに、同院の「赤ちゃん歯科」の特徴について詳しく聞いた。
(取材日2022年6月1日)
目次
全身の健康につながる予防歯科をめざし、歯が生える前の子どもに多職種でアプローチ
- Q赤ちゃんの歯科医院デビューはいつ頃が良いのでしょうか?
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A
【原さん】妊娠中もしくは赤ちゃんの乳歯が生える前に一度来てもらえたら。「歯が生える前から歯医者さん?」と思われるかもしれませんが授乳や抱っこの仕方、離乳食の食べ方などは顎の発達に大きく影響しますし、むし歯予防に有用な生活習慣は歯がない乳幼児期のほうが身につきやすいんです。【仲井真さん】お口周りにはたくさんの筋肉があり、その筋肉を使うためには全身の発達がとても重要です。ですのでお口だけではなく身体を使ったお子さんとの遊びをサポートすることも。そのようにして発達した身体と口腔の筋肉は歯並びにも影響します。同じ月齢でも発達速度はそれぞれですので一人ひとりに合わせてアドバイスします。
- Q小さい頃からの働きかけが大切ということですね。
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A
【仲井真さん】そうですね。当院では身体の発達のサポートのみならず、「生きること」に直接結びつく「食べること」に対して歯科の観点からアプローチすることで、お子さんの生きる力を育むお手伝いをしています。その一環として、お母さんにご提案しているのが「お子さんが自ら食べる離乳食」。これは、離乳食を自分の手でつかんで自分のペースで食べるという食事法です。赤ちゃんの頃から自分が食べるものを自分で選ぶ経験を重ねることで、お子さんの「食べること」への関心が育まれていくと考えているんです。さらには、生きていく上で大切な、自分のことを自分で決める「主体性」も身についていくはずです。
- Q管理栄養士などの専門職と連携しているのはなぜですか?
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A
【小島さん】健康的な体づくりに向けた、幅広いアプローチができるようになるからです。例えば、保育士はお口や体の発達に関するアドバイザーの役割を担います。一方、管理栄養士と歯科衛生士は、タッグになって歯科疾患を予防する食習慣や歯磨き法、栄養について指導をしていくことができます。【原さん】スタッフ全員で密に連携、情報共有をしていますので、誰に聞いても同じ方向性のアドバイスができると思いますよ。私たち3人も絶賛子育て中ですから、お悩みのポイントはきっと同じはず。「うまくできるか心配……」といった、お母さんの不安な気持ちに共感しながら「どうすればいいか」を一緒に考えていきたいんです。
- Q最近は、地域に向けた情報発信も積極的に行われているんだとか。
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A
【小島さん】はい。新型コロナウイルスの影響を受け、子育て中のお母さんたちに向けた行政の取り組みが軒並み中止となっていく中、当院では動画配信やリモートセミナーにも力を入れてきました。SNSのライブ配信機能を使って、地域のお母さんを対象に、子育てにまつわる具体的なアドバイスを発信しています。【仲井真さん】インターネットで子育ての情報を検索されるお母さんも増えたので、赤ちゃんの健全な発育についても、ニーズが高まっているように感じます。私たちが長年の診療で積み上げてきたノウハウを、ぜひお母さんたちや地域の皆さんにも活用してもらえればと思い、今後もさまざまなことにチャレンジしていく予定です。
- Q動画配信から、さらに展開してきているのだとか。
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A
【小島さん】当初は3人だけの手づくり感たっぷりの動画を配信していましたが、最近はこの取り組みに賛同してくれた企業の協力で、時間が空いた時に気軽に楽しく視聴してもらえるコンテンツになったと思います。月齢・年齢に合わせた適切な就寝時間や、望ましい運動量・偏食など食生活にまつわるアドバイスのほか、むし歯予防や歯並びについても詳しく知ることのできる内容になっています。【原さん】昨年のライブ配信では、手づかみ食べの魅力を発信し、「うちの子と同じくらいの年なのに、どうしたらこうなるのか」といった質問にもわかりやすく解説して、それが好評でした。これからも定期的に発信していくつもりです。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。