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渡辺 勝 院長の独自取材記事

わたなべ歯科

(春日部市/春日部駅)

最終更新日:2020/10/12

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通りに面したガラス越しに見える、広々としたキッズスペースが印象的な「わたなべ歯科」。たくさんの遊具があり、見た目にも楽しいこのスペースは子どもの歯科医院通いを習慣づけるための仕掛けの一つとして、移転時に設置されたものだ。渡辺勝院長は、やわらかな笑顔と穏やかな語り口で、スタッフや患者から慕われ信頼される存在。予防歯科を推進してきた院長は、近年その考えをさらに発展させ、妊娠期や歯がない乳幼児期から子どもの口腔環境に予防的アプローチを行う「赤ちゃん歯科」にも積極的に取り組む。栄養指導や禁煙支援にも注力し、口腔から全身の健康を支える渡辺院長に、じっくりと話を聞いた。
(取材日2020年9月9日)

スタッフ全員で想いを一つにして行う日々の診療

移転リニューアルをした際に、子どもの目線を特に意識されたそうですね。

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春日部の地で開業して20年ほどになります。最初に開業した場所も現クリニックの近くでした。患者さんが増えてきたこと、診療室が2階にありベビーカーで来るお母さん方にご不便をおかけしていたこともあり、今の場所に2013年11月に移転しました。移転にあたっては、知り合いの小児歯科の先生が「外から見て子どもが行きたいなと思う場所をつくると、子どもは病気ではないときでも嫌がらずに来てくれる。何でもないときに来てくれれば、健康な人が健康を維持することができる」と語っていたことをヒントに、通りから目立つ場所をガラス張りにし、子どもたちが楽しく遊べるようにキッズルームを作りました。幼少時から歯科医院に定期的に通う習慣をつけることで、日常生活の中に自然に口腔ケアの習慣を取り込んでほしかったのです。

スタッフたちと院長の一体感が心地良いです。保育士や管理栄養士の資格を持つスタッフもいるとか。

当院ではスタッフを採用する場合、まず半日かけて診療を見学してもらい、私が当院のコンセプトや院長としての想いを1時間ほど説明した上で、ここで働きたいという意思のある方と面接させていただいています。ですから当院のスタッフはみんな同じ方向を向いていて、私の考えを理解し、同じ考えで動いてくれています。スタッフが数ある職場の中から当院を選んでくれたこと、そしてここで自分らしい夢を持ち、その実現に向けて自分の専門的な知識を生かし、さらに成長しながら夢をかなえようとしてくれている姿勢に対して、とても感謝しています。子育て中のスタッフがとても多いのですが、その経験や想いからより実践的な子育てや、お母さん方の支援をするべくどんどん行動してくれているので、今後がとても楽しみです。

診療の際に一番大切にしていることは何ですか?

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患者さんの想いをきちんと聴くことです。これはお子さんから高齢の方まですべて共通。お子さんの場合は親御さんのお話もお聴きします。何を望んでおられるのか、なぜ今このタイミングで来院されたのか、それを重要と考えています。例えば取れた歯をつけ直してほしいと要望される患者さんがいるとします。見た目を気にしておられる方、その取れた歯に思い入れのある方、この際だからしっかり治してほしいという方、とさまざまです。そしてその患者さんの想いをかなえるためには、もっとより良い方法があるかもしれません。多くの場合、複数の治療方法が考えられるので、それぞれのメリット・デメリットを説明してご自身で治療法を選んでいただきます。どの方法が良いかを決めるのは患者さんご自身。患者さんが一番望む結果を得られるよう、納得できるまで相談に乗らせていただいています。

信念は「予防こそ最高の医療」

予防歯科に熱心に取り組まれていますね。

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例えば、むし歯を削って詰め物を入れることで、病気の結果の症状改善を図ることはできます。しかし、削った分の歯は戻らないので「むし歯になる前の、完全に元通りの歯にする」ことは、残念ながらできません。ですから当院では、悪くなっては削って治し、また悪くなっては……という対症療法ではなく、そもそも治療する必要が生じない、健康な口腔環境の維持をめざす予防歯科を「根本的な治療法」と捉え、その実践に力を注いでいるのです。さまざまな対策を施して歯科疾患を予防すると同時に、患者さん一人ひとりの生活や思いに寄り添い、その方にとって最適な予防に二人三脚で取り組んでいます。

「赤ちゃん歯科」は珍しい取り組みだと思います。どんなことを行うのでしょうか?

予防歯科を追求していくうちに、いつから取り組めばいいのか、より効果的なのかということを考えました。お母さんのおなかの中にいる時から成長は始まっているので、お母さんの栄養の取り方も大切です。もっと言えば妊娠をお考えになった時からそういった情報を知っておいていただければ、もっといいですよね。まだあまり知られてはいませんが、生後3ヵ月くらいまでの呼吸の仕方、抱っこの仕方、母乳の飲み方が歯並びに及ぼす影響は大きいと考えられています。歯並びの良さは、その後のお口の中の健康を左右しかねませんし、より良い人生にもつながるかもしれません。そういった子どものためにできることの情報をお伝えするのが「赤ちゃん歯科」の使命。どんな情報でも知らなかったからできなかった、というよりも、知っていて取り組んだ、または知っていたけれど難しかった、というほうがいいでしょう。もっともっと多くの方に情報発信していきたいですね。

禁煙支援にも注力されています。

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タバコは、肺がんとの関連で問題視されることが多いですが、歯周病に関与し、口腔環境にとって大きな害があるものです。そしてお口や歯は、人間が生きるのに必要な栄養や酸素を取り入れる「命の入り口」ともいわれる大切な存在。タバコで、命の入り口の健康が損なわれれば、全身の健康にも悪影響が出るのです。そのため、歯科の観点から全身の健康を守ることが理念の当院が、禁煙に関する情報提供・相談に力を入れているのは当然なんです。これまでにも「実は、以前から禁煙したいと思っていた」と、別の治療をきっかけに禁煙に取り組んだ方もいらっしゃったり、ご主人に禁煙してほしくて奥さんが当院にご本人を連れてきたり、というケースもありましたね。

目標は生活の中に溶け込む歯科医院

「わたなべ歯科クレド」とはどのようなものですか?

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クレドという言葉の意味は「行動指針」です。かつて、当院の方向性を理解できずにいるスタッフがいて困っていたところ、当時のチーフがそのスタッフに「行動指針を作ろう」と声かけをしてくれました。その2人に私も加わり、何度も話し合いを重ね、1年くらいかけてできあがったのが「わたなべ歯科クレド」の原点です。その後、定期的にスタッフと話し合い歴史を重ねて進化しています。「私たちは、患者さんを大切なゲストとしてお迎えします!」「私たちは、予防こそ最高の医療だと考えます」など全部で12箇条からできていますが、当院では何か迷ったときにはこのクレドを前提に行動すると、スタッフと決めています。

スタッフの健康維持にも気を配っているそうですね。

もちろんです。毎日昼食はスタッフと一緒に取りますが、おかずは各自で持参し玄米と味噌汁を当院で用意しています。今の若い人は、菓子パンだけといった食事もあるようですから、健康の基本である食事をきちんと取りましょうということです。患者さんに行う栄養指導やメンテナンスも、スタッフ同士で行っています。近所の方に「遅くまで電気がついているね」と言われることもありますがスタッフは皆、勉強熱心で、診療後に歯石を取る練習や勉強をして、頑張っています。そんなスタッフを見ていると、私にできることはしてあげたいと思わずにはいられません。これからもみんなで力を合わせ患者さんのお口を通じた健康づくりを頑張っていきたいですね。

最後に、患者さんや読者へのメッセージをお願いします。

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人はどうしても目先の課題に目が行きがちですが、患者さんにはもっと先の幸せ、例えばいつまでも家族と一緒においしいものを食べたいなど、将来の理想の生活に向けた、生活習慣の目標を持っていただきたいですね。その上で今どう行動すればいいか、ということをお考えいただければうれしいです。そして当院が治療や予防の場所というだけでなく、地域の方々にとって健康を守り育てる拠点、さまざまな情報を得られる場所になりたいと思っています。当院で何げなく健康に関する情報を交換しあって、自然と皆さんの意識が高まって健康になっていく、そんな生活の中に溶け込んだ存在になりたいですね。

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