精密な治療と日々のセルフケアで
健康的な口内環境をめざす
はやし歯科クリニック
(加須市/加須駅)
最終更新日:2021/10/12
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歯も体も、病気になる前の予防の大切さが注目されるようになって久しい。誰もがその大切さを感じながらも、なかなか積極的に取り組む人が増えないことも事実。そこで予防歯科の大切さ、痛くなる前に自分の口の中の健康に関心を持ち常に良い状態をキープすることの重要性について、また、歯周病や虫歯の治療を精密に行い治療後の口内環境を維持することの大切さについて、「はやし歯科クリニック」の林卓弥院長に語ってもらった。
(取材日2019年12月9日)
目次
精密な歯科治療と日々のケアを通じて健康的な口内環境をめざし、全身の健康も守ろう
- Q貴院での歯周病治療について教えてください。
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A
歯周病は生活習慣病の一つです。いくら定期的に歯科医院で徹底的にクリーニングしても、患者さんが日々のケアを怠れば歯科医院でのケアは何の意味も持ちません。ですから当クリニックでは、あくまでも歯周病治療の主体は患者さんであること、当クリニックと患者さんが二人三脚で取り組んでこそ成果が出るものであること、歯周病の原因と、日々のケア方法を丁寧にお伝えしています。歯ブラシトレーニングと染め出しなどによりお口の中のウィークポイントを知ることはとても大切なことで、当クリニックで徹底したクリーニングを受けた後は、そのお口の中のきれいな状態を日々のセルフケアとともにキープしていただきたいと思っています。
- Q歯科医院は痛みなどのトラブルがないときにも行くべきですか?
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A
そうですね。例えば歯の治療を行っても、歯が元通りになるわけではありません。風邪なら服薬や適切な処置で元の健康な状態の体に戻ることができると思います。しかし歯の治療は、例えば虫歯で削らざるを得ない場合、一度削ったら歯そのものは元の状態に戻すことはできません。しかも再治療を繰り返すと本来の歯の部分は失う一方なのです。ですから削ったり抜いたりしなくてはならない状況をつくらない、ということが重要になってきます。トラブルを未然に防ぐ、または何かが起こっても小さいうちに対処するということが大切ですので、自分では特に何も感じないけれど、念のために歯科医院で定期的に診てもらう、ということが意味を持つのです。
- Q根管治療についても歯を残すためのこだわりがあるとか。
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A
日本人が歯を失う主な原因は虫歯と歯周病です。虫歯がひどくなり痛みに耐えかねて来院する方が多いわけですが、その状態まで来ると歯の神経の処置が必要な場合が多く、その際は根管と呼ばれる歯の根っこの治療をすることになります。そもそもこの根管部分は形状に個人差が大きくしかも複雑で細かいので、細菌を完全に取り除くことが難しく再発率の高い病気といえます。この根管の治療をどれだけ精密に行えるか、というのが再発防止や後々の予防につながりますので、当クリニックでは、やむを得ず根管治療をする際には、できる限り精度にこだわって、今後どれだけ歯を長持ちさせられるかということを念頭に置いて治療しています。
- Q精密な根管治療のためにマイクロスコープを活用しておられます。
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A
先ほど、根管治療はどれだけ精密に深い部分の細菌を取り除くことができるか、ということが重要とお話ししましたが、そこで役立つのがマイクロスコープです。以前治療したはずのところがまた痛むとの訴えで来院される方の多くは、マイクロスコープで根管部分を見ると汚れが残っています。これまで歯科医師の経験と感覚に頼っていた部分を、マイクロスコープを使えばしっかりと目で見て確認しながら治療できますので、治療の精度向上につながると考えています。また痛みの原因を明確に患者さんにお伝えできますので、不安が解消され今後の治療に前向きに取り組めるようになる患者さんも多いですね。
- Q精密な治療や予防を通じ自身の歯を残すことが大切だそうですね。
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A
例えば歯の有無や、しっかり噛むことができるか、ということは認知症の進行に大きく影響するといわれています。またよく噛めず食物が丸呑み状態になることが食道がんや胃がんの一因になったり、噛まないと消化吸収が良くないことから糖尿病や高血圧の一因になり得るとも指摘されています。奥歯がないことで噛みしめられずに全身の踏ん張りがきかない、ということもあります。今は入れ歯やインプラントといった治療法もありますが、やはり本来の天然の歯にはかないません。どんな食べ物もおいしく食べられる、ということは人生の大きな楽しみでもあります。歯、お口の中の健康を保つことは生活の質を保ち、全身の健康を守ることにつながるのです。
自由診療費用の目安
自由診療とはマイクロスコープを用いた根管治療/8万円~ ※税別