健康と生活の質を守るために行う
精密なインプラント治療
はやし歯科クリニック
(加須市/加須駅)
最終更新日:2021/10/12


今ではかなり身近な治療方法の一つとなってきたインプラント治療。失ってしまった歯の代わりになるものとして一番最初に考える人も多くなってきたが、一方で世の中にさまざまな情報が飛び交い、治療の是非を含めて患者自身では判断しにくいのも現実。そこで、長年インプラント治療に携わり、精度にこだわった緻密な治療に努めてきた「はやし歯科クリニック」の林卓弥院長に、インプラント治療のメリットや術後の管理について、また、同院ではどのようにインプラントの施術が行われるのか、その詳細についても教えてもらった。
(取材日2019年12月9日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qどのような場合にインプラント治療が役立ちますか?
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A
失った歯を補完する方法は、大きくブリッジ、入れ歯、インプラントがあります。インプラント治療の特徴は、他の歯を削ったり力をかけたりしないため、健康な歯に負担をかけにくいことです。特にインプラントをお勧めしたいのが、左右どちらかまたは両方の奥歯が失われている場合。奥歯は全部の歯の中でも最も力のかかる部分で、「しっかり噛む力」を一番要求されるポジション。ですので奥歯がないことでお口全体のバランスが崩れたままにすると他の歯へ余計な負担がかかり、中でも一番か弱い前歯に影響を及ぼしてしまうことが心配されるのです。
- Qインプラント治療のメリットは何ですか?
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A
本来歯は全部で28本あります。1本失っても食事などはこれまで同様の生活を続けられることが多いですが、普段の生活で歯にかかる力は変わりません。つまりこれまで28本で支えていた力を、少ない27本で受けることになるのです。次に歯が減ると1本あたりの負担はさらに増えます。ブリッジや入れ歯では力を受けるのは27本のままですが、インプラントなら1人抜けた代わりにロボットを1体投入するようなものなのです。これまでどおり、きちんと28本で力を受けられるようにするための治療ですので、他の歯への影響を極力抑えることが期待でき、結果的に全部の歯を守ることにつながるでしょう。それが一番のメリットだと思います。
- Q施術後のケアについて教えてください。
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A
他の治療方法に比べ費用負担の大きいインプラント治療ですが、高額だからといって何もしなくても永遠に持つようなものではありません。インプラント歯周炎は天然の歯の歯周病よりも進行が速いという報告もありますので、定期的な検診や日頃のケアが大切になってきます。当院ではインプラント治療に保証をつけられるのですが、喫煙される方や歯周病の症状の改善が見込めない方は保証をおつけすることができないこともあります。せっかく時間とお金をかけて治療されるのですから、良い結果を得られることが見込めれば施術しますが、良くない結果が見通せる場合には施術をお断りすることもあります。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1治療への理解を深めるカウンセリング
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まずインプラント治療がどのようなものかの説明と、患者の今の口の中の状況のチェックを行う。エックス線もこの段階で撮影。歯周病の有無と状態、喫煙しているかどうか、日頃のメンテナンスができるかどうかなどを問診する。同院ではどちらかというとデメリットを多く説明することのほうが多く、患者の状態によってはインプラント治療を勧めない場合もあるという。糖尿病などの全身疾患や、服薬状況も確認する。
- 2歯科用CTなどを用い歯や顎の状態を確認
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インプラント治療を行うメリットが見込め、患者が希望する場合にはさらに詳細な術前検査を行う。パソコン上で口の中のどの場所にどのようにインプラント体が入るのか、シミュレーションで確認することもできる。この段階でしっかり準備しておくことが、精密な治療とスムーズな施術へとつながる。必要に応じて実際の歯の模型を作製し、埋入位置やかぶせ物の大きさなどをチェックすることで、より精度の高い治療をめざす。
- 3インプラント体の埋入手術
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念入りな術前検査と検討、説明の後は、いよいよ土台となるインプラント体の埋入手術を行う。同院では専用の手術室を用意。手術は徹底的に衛生管理された空間で、滅菌処置された器具類を用いて行われる。土台となる骨が不足している場合は、骨造成を行い埋入手術を行うこともある。一定期間を置いてインプラント体と骨の結合が確認されたら、かぶせ物を装着。
- 4かぶせ物を装着
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前歯のようによく見える位置の場合は見た目の美しさも考慮するが、奥歯の場合は「しっかり噛める」という機能面を最重要視してかぶせ物を製作。かぶせ物の形状などは歯科医師と患者で相談の上決定。同院では、見た目の良さを重視するあまり、メンテナンスがしにくかったり噛む力が弱くなるといったことのないよう、できるだけ長持ちし噛む力の回復が期待できる施術を意識しているという。
- 5術後フォローと定期的なメンテナンス
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特に患者自身が問題を感じなくても3ヵ月に一度程度は検診とメンテナンスに通って状態をチェック。インプラント歯周炎防止には、日頃からのセルフメンテナンスも重要。また術後に何らかの疾患を患った場合には、抗がん剤や骨粗しょう症の薬など、口の中や歯に影響が出る薬もあるため、必ず申告しチェックを受ける。定期的に通院しトラブルを未然に防ぐことが、インプラントを長持ちさせ健康を守ることにつながる。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/35万円~、骨造成/10万円~ ※税別