見た目と機能性の改善だけでなく
予防歯科にもつながる矯正治療
クレ歯科・矯正歯科
(さいたま市浦和区/浦和駅)
最終更新日:2022/10/13


- 自由診療
歯並びにコンプレックスがあり、自信をもって笑えない――そんな思いから、矯正治療を考えている人は少なくないだろう。矯正治療に期待できるメリットは、実は見た目の美しさだけではない。きれいな歯並びとともに良い噛み合わせが得られれば、噛む力の向上が期待できるだけでなく、歯磨きがしやすくなり虫歯や歯周病の予防にもつながるといわれている。そして、これらのメリットを持続するために重要なのが、日々の歯磨きによるセルフメンテナンスと歯科医院での定期的なメンテナンスだ。今回は、治療、矯正、予防と一生涯にわたって患者の口腔の健康を支え続ける「クレ歯科・矯正歯科」の呉健一院長から、矯正の基礎知識や予防の大切さについて話を聞いた。
(取材日2022年6月24日)
目次
矯正は口腔環境の改善から虫歯や歯周病の予防にもつながる。矯正法を正しく知り、自分に合った矯正を
- Qマルチブラケット矯正の特徴について教えてください。
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A
▲今はより目立たないワイヤー矯正の装置もあるという
個々の歯にブラケットといわれる装置を装着し、そこにワイヤーを通して歯並びと噛み合わせを治療する方法です。臨床実績が多く、幅広い症例に対応できます。以前は装置が銀色で目立ったのですが、現在は同程度の性能で目立ちにくい白い装置もあり、当院でも白いブラケットとワイヤーを使用しています。マルチブラケット矯正の多くは上下の歯の唇側に装置を着けますが、上は舌側に、下は唇側に装着するハーフリンガル矯正や、上下とも舌側に装着するフルリンガル矯正という方法もあります。舌側矯正は、治療中の見た目が気になる方にお勧めですね。また、唇側矯正と比べて少し治療期間が長くなりますが、治療結果はほとんど差がないといえます。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正についても教えてください。
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A
▲矯正の種類についても事前にしっかりと説明する
透明なマウスピース型装置を患者さん自身で装着していただく方法です。最近では、症例の適応範囲も増えてきており、軽度から中等度の不正咬合にも対応できるようになってきました。この装置の特徴は、装置自体が目立ちにくいことと患者さんご自身で着脱ができる点です。装置が取り外せるので、ブラッシングやフロスなどのホームケアも普段と変わらず行うことができます。ただし、重度の不正咬合は適応外となることや、正しい装着方法と1日20時間以上の決められた装着時間を守らなければならないといった制約もあります。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正が合わなかった場合は?
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A
▲装置が目立ちにくく取り外しが可能
当院では患者さまの口腔内の状況を見極め、マルチブラケット矯正と同等の結果がめざせると判断した場合はマウスピース型装置を用いた矯正もお勧めしています。正しい装着方法と1日20時間以上の決められた装着時間を守っていただくことで、多くの場合において良好な結果が望めます。しかしながら、適切な使用方法で装置を装着していただいているにもかかわらず計画どおりに矯正が進まない場合もまれにあります。そういった場合には、患者さまとご相談の上、マルチブラケット矯正に切り替えて、当初計画した目標を達成することが私たちの責任だと考えています。
- Q予防の観点から、矯正中や治療後の注意点はありますか?
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A
▲感染症対策も施された清潔な診察室
治療中も治療後も歯磨きは大切です。矯正中はどうしても歯磨きがしづらく虫歯や歯周病のリスクが高まるため、正しいブラッシング方法と虫歯予防のためにフッ素化合物の使用法をお伝えします。加えて1ヵ月に一度クリーニングを行い、磨けていない部分の指導もしていきます。また歯並びが整ってくると、隠れた虫歯が見つかることも少なくありません。その場合、当院には矯正歯科の先生だけでなく一般歯科の先生も在籍しているので、同時に虫歯治療も行います。矯正終了後、歯並びが整えば口腔ケアがしやすくなりますが、虫歯や歯周病にならないわけでありません。セルフメンテナンスとクリニックでの定期的なチェック、クリーニングが必要です。
- Q歯並びを整え、噛み合わせが良くなるとどのようなメリットが?
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A
▲ブラッシングの指導に力を入れている
しっかりと噛めればご飯が食べやすくなるでしょう。また、歯磨きもしやすくなることで歯が長持ちするとも考えられています。80歳以上でご自身の歯が全部そろっている人は、噛み合わせが整っている人が多いという研究データもあります。歯並びと噛み合わせを改善することで自分の歯を残していけるようになるのであれば、大きなメリットですよね。見た目を美しくするだけでしたら、矯正以外にも手段はあります。ですが、良い噛み合わせを手に入れるにはやはり矯正が必要でしょう。見た目だけではなく機能面にもこだわって、長持ちする歯になるよう患者さまのモチベーションを上げていく。それも私たちの大切な役割だと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/44万円~88万円、ワイヤー矯正(表側)/38万5000円~、ワイヤー矯正(舌側)/93万5000円~、ワイヤー矯正(ハーフリンガル)/66万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。