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佐藤 泰弘 院長の独自取材記事

佐藤内科診療所

(横浜市神奈川区/反町駅)

最終更新日:2020/01/27

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反町駅から徒歩4分。国道から1本奥まった静かな住宅地にたたずむ「佐藤内科診療所」は、長年にわたり地域の信頼を集めてきたクリニックだ。3代目院長の佐藤泰弘先生は、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医としての技術と知識で、「苦痛の少ない、精度の高い内視鏡検査」をめざしている。「応援することがパワーの源」と地元の野球球団をこよなく愛し、チームカラーの青いグッズをそろえてうれしそうにほほ笑む佐藤先生。「内視鏡検査の重要性を伝えつつ、常に患者さんに寄り添うベストサポーターでありたい」という真摯な思いとともに、内視鏡検査と心療内科の両面からアプローチする独自の診療スタイルや、今後の展望についてじっくり聞いた。
(取材日2019年11月13日)

「胃は心の鏡」、体の不調を心身両面からサポート

まずはクリニックの特徴についてお聞かせください。

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当院は祖父の代から続くクリニックで、私で3代目になります。開院当初から通い続けてくださる地元の患者さんも多く、普段着のまま気軽に通えるクリニックとして多くの方に親しまれてきました。もともと祖父は白楽の辺りに開院していたそうですが、そこが戦災で焼け落ちたため、この場所に開いたと聞いています。昔は近所の方が困っていればなんでも診るいわゆる町医者で、2・3階部分は入院室になっていましたが、今は2階に内視鏡室を設けています。患者さんに少しでも気持ち良く過ごしていただけるよう待合室や診察室も改装し、先端の検査機器を導入するなど見た目は新しくなりましたが、アットホームな雰囲気はそのままに、車いすのまま診察室まで行けるようになりました。患者さんの中には私が子どもの時からかわいがってくださった方もいて、自分が生まれ育ったこの町に少しでも恩返しできればという思いで診療させていただいています。

内視鏡検査と心療内科の両面からのアプローチが注目を集めていますね。

勤務医時代、私はずっと内視鏡検査に携わってきました。いわゆる胃カメラ、大腸カメラで、非常に数多くの症例を診てきました。どんなに検査してもなんの異常も見つからないのに、つらい症状が改善しない患者さんも少なくありませんでした。大学病院では内視鏡検査で異常が見つからなければ、そこで診療は終わってしまいます。不調を訴える患者さんのために、なんとかもう少し踏み込んだ診療ができないだろうかと行き着いたのが、心療内科を取り入れた診療です。勤務医時代から常に心にあったのは「胃は心の鏡」という恩師の言葉。心と体の両面からアプローチすることで、心に大きな問題を抱えた時や、深刻なストレスなど、心の問題が不調の原因とわかれば、それに対する適切な治療を行っています。

女性医師による心療内科診療もあるそうですね。

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夫婦関係や出産育児、仕事と家庭の両立やママ友との関係など、女性ならではのデリケートな問題は女性同士のほうがわかりあえるのではと、2015年に女性医師による心療内科をスタートしました。当初は週に2日の診療でしたが、希望される方が多く、今では週に5日に拡充するほどになりました。信頼できる専門の女性医師が、女性特有の心理に配慮しながら診療し、必要があれば婦人科や整形外科、脳神経外科、精神科などへの紹介もしています。体の問題なのか心の問題なのか自分でもよくわからないという方や、いきなり精神科というのは抵抗を感じる方、男性医師だと話しづらいという方にも気軽に受診していただければと思います。

苦痛の少ない精密な内視鏡検査で、検査をもっと身近に

そもそも先生はなぜ医師をめざしたのでしょうか?

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社会系の勉強が好きだったことから文系に進学することを考えたこともありましたが、わが家は祖父の代から続く医師の家系。周りは当然、私も医師になると思っていたので、ここで医学部に進学しなかったら、「いかなかった」のではなく、「いけなかった」と思われてしまいます。それではあまりにも悔しいので、必死に理系の勉強を頑張って、医学部に進学しました。実は私は子どもの頃からアニメや特撮のヒーローに憧れていて、「こんな自分でも、一生懸命勉強すれば誰かのヒーローになれるかもしれない」ということに気づいたのもその頃です。医師として1人でも多くの患者さんの役に立てたらうれしいですね。

消化器内科を選んだのには理由があるのでしょうか。

私が研修医の時、母が食道がんで亡くなりました。まだ50代で、本当に悔しかったですね。この経験が消化器科をめざすきっかけとなり、それ以来、食道には強い思い入れがあります。内視鏡検査でも食道がんは見落とされてしまうことが多いのですが、患者さんやご家族が私と同じ思いをすることのないよう、しっかり診るようにしています。内視鏡検査のメリットは食道や胃、小腸、大腸などの患部を直接診ることができること。病気が進行してからでは、治療をするにも体への負担が大きくなってしまうので、できるだけ早い段階で病変を見つけたいですね。今は技術が進み、かなり詳しく検査できるようになりましたが、大切なのは「絶対に見つけてやるぞ」という医師の強い思いだと思っています。

内視鏡検査について教えてください。

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内視鏡検査は苦痛を伴うものというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、それで検査から足が遠のいてしまうのでは元も子もありません。私がこだわっているのは、正確な診断はもちろんですが、とにかく患者さんが楽に検査を受けられること。当院では静脈麻酔を用いて、胃の場合は5分ほどうとうと寝ているような状態のうちに検査が終わります。さらにファイバーの角度や呼吸のタイミングなどを考えながら、患者さんにとって苦痛の少ない検査をめざし工夫を重ねてきました。検査がつらくないとわかれば、たとえその時は何も見つからなくても、「また受けよう」と思っていただけますよね。また、検査と診察を同じ医師が行うことで、より繊細な部分まで的確に診断することにつながると思います。精密な内視鏡検査を苦痛も少なく受けられるということをもっと多くの方に知っていただき、もっと身近に感じていただけたらうれしいですね。

地域の健康を守る「ワンチーム」

お忙しい毎日だと思いますが、休日の過ごし方を教えてください。

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野球観戦ですね。子どもの頃からずっと応援している地元球団があるのですが、弱かったチームが這い上がってくる姿は感動的だし、老若男女に関係なくファン仲間が増えるにつれて楽しさが倍増しました。球場に通うだけではなく、今では「応援すること」が生活の一部というか、私の原動力のようになっています。これは診療にもいえることで、苦しい状況にある患者さんに対して、「希望を捨てなければ、いつか必ず道が拓けます」と全力で応援する気持ちで、心と体のサポートをしています。

今後の展望についてお聞かせください。

若い頃は、患者さんにとって「オンリーワン」「ナンバーワン」の医師になりたいと思ったこともありますが、最近は自分ですべてを診るのではなく、信頼できる他の先生方と連携しながら、それぞれの専門性を生かせる「ワンチーム」になることが大切だなと思うようになりました。例えば「この症状なら○○先生」というように、神奈川区で診診連携を進めてお互いの長所を生かし合えるようなチーム医療ができるようになったらいいですよね。患者さんのために地域の医師がそれぞれの専門性を生かし合い、「ワンチーム」となって患者さんにとってより良い治療にもつながるよう、連携を深めていきたいと思っています。そのためにも、日頃から医師会の活動やさまざまな勉強会にも積極的に参加して、多くの先生方とのネットワークを構築していきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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私はずっと「患者さんのためにどうすることが最善だろうか」と考えて診療をしてきました。他でなんともないと言われた患者さんであっても、「本当に何もないのだろうか?」「ここは見たのだろうか?」と、消化器内視鏡専門医としてこれまでの経験を総動員して小さな病変も見逃すまいという思いで臨んでいます。内視鏡で徹底して調べて何もなければ、心の問題が影響していないか心療内科の面から診療し、もし、患者さんがより良い治療を受けるために専門性の高い医師の診療が必要となれば、迷わず他の先生や医療機関を紹介します。「他で検査してもらったけれどなんともないと言われた」「なんとなく体調がすぐれないが何科にいけばいいのかわからない」という方でも、どうぞ気軽にご相談ください。

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