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気になるしこりやできものは
骨軟部腫瘍の可能性も視野にご相談を

おかざきいしむら整形外科

(岡崎市/大門駅)

最終更新日:2025/08/13

おかざきいしむら整形外科 気になるしこりやできものは 骨軟部腫瘍の可能性も視野にご相談を おかざきいしむら整形外科 気になるしこりやできものは 骨軟部腫瘍の可能性も視野にご相談を
  • 保険診療

私たちの体にできるしこりやできもの。痛みがなかったり、日常生活に支障がなかったりすると、「そのうち治るだろう」と様子を見てしまう人も少なくない。しかし、その正体が骨軟部腫瘍である場合には、慎重な見極めが必要だ。骨軟部腫瘍とは、骨や筋肉、脂肪、神経、線維組織などに発生する腫瘍の総称で、良性のものから悪性のものまで多様な種類がある。「おかざきいしむら整形外科」院長で、骨軟部腫瘍を専門とする石村大輔先生は、「見た目では判断がつきにくいものもありますので、専門的な視点で確認することが大切です」と話す。中には良性と見分けがつきにくいケースや、転移によって発見されるものもある骨軟部腫瘍。今回はその分類や特徴、診療で大切にしている考え方について、石村院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2025年7月28日)

自己判断せず、早めの受診が鍵。骨軟部腫瘍の専門的知識と経験を最大限生かし、的確な診断・治療につなげる

Q骨や軟部にできる腫瘍には、どのような種類があるのでしょうか?
A
おかざきいしむら整形外科 診療経験が豊富な石村院長

▲診療経験が豊富な石村院長

骨や軟部にできる腫瘍にはさまざまな種類があり、大きくは骨に発生するものと、筋肉・脂肪・神経・線維などの軟部組織に発生するものに分けられ、これらを総称して骨軟部腫瘍と呼びます。脂肪腫や神経鞘腫などの良性腫瘍は比較的よく見られますが、骨肉腫などの悪性腫瘍は頻度としては非常にまれです。また悪性腫瘍の中には、肺がんや乳がんが骨に転移してできる転移性骨腫瘍や、良性に見えて実は悪性だったというような判断の難しいケースもあります。腫瘍の種類や特徴には年齢による傾向もあり、骨肉腫は10代に発症することが多く、50代以降では悪性腫瘍の割合が高くなります。特に成長期のお子さんでは機能面や精神面への配慮も重要です。

Q初期症状や見つかるきっかけには、どのようなものがありますか?
A
おかざきいしむら整形外科 診療では、丁寧な説明を心がけている

▲診療では、丁寧な説明を心がけている

腫瘍の診療では、まず「軟部腫瘍」と「骨腫瘍」とを分けて考えることが重要です。軟部腫瘍は筋肉や脂肪などにできることが多く、ほとんど痛みがないため、「そのうち小さくなるかも」と様子を見る方も少なくありません。一方、骨腫瘍は痛みを伴うことが多く、エックス線などの検査で偶然見つかることもあります。当院では、エックス線検査とともにMRI検査を行い、経過観察で良いか、さらなる検査が必要かを丁寧にご説明しています。しこりやできものに気づかれた際は、悪性かどうかに関わらず、早めにご相談ください。病気を正しく知っていただくことは、不安の軽減にもつながると考えています。

Q診断においては、どのような検査や評価が行われるのでしょうか?
A
おかざきいしむら整形外科 同院では、オープンMRIを完備

▲同院では、オープンMRIを完備

まずエックス線検査を行います。骨腫瘍はもちろん、軟部腫瘍でも石灰化の有無などが判断材料となるため、必ず確認しています。また、エコーで内部の状態を簡易的に把握した上で、MRIを用いて詳細な検査も行います。骨に病変が疑われる場合には、CTも併用します。こうした画像診断のもと、専門機関にご紹介をし、病理診断を行っていただきます。骨軟部腫瘍を専門とする医師が、検査の必要性を見極めた上で丁寧に説明し、経過を見守ることが重要です。不安を感じる方にも、病気の性質や経過をしっかりお伝えすることで、安心していただけるよう努めています。

Q腫瘍の治療法は、種類やできた場所によって違うのでしょうか?
A
おかざきいしむら整形外科 2024年に機器を一新し、エックス線検査も新しいものを導入

▲2024年に機器を一新し、エックス線検査も新しいものを導入

種類やできた部位、年齢や生活背景によって大きく異なります。良性の軟部腫瘍であれば経過観察とすることが多いですが、見た目が気になる部位や生活に支障がある場合は手術を検討します。お子さんの場合は成長を見守りながら判断しますが、痛みや運動制限があれば早期の手術が必要になることもあります。悪性の場合は治療が必須で、化学療法と手術を組み合わせた集合学的治療となります。腫瘍の性質に応じて、手術は広範囲の切除や再建手術、人工関節の使用が必要になることもあります。治療による機能の損失が避けられない場面もあるため、ご本人やご家族と十分話し合いながら方針を決めていく必要があります。

Q治療後の生活やリハビリテーションはどうなりますか?
A
おかざきいしむら整形外科 気になることがあればすぐに相談してほしいと話す石村院長

▲気になることがあればすぐに相談してほしいと話す石村院長

軟部腫瘍が良性の場合、多くはリハビリテーションを必要としません。悪性の軟部腫瘍や骨腫瘍に対して手術を行った場合は、機能に問題がなければ経過観察とすることもありますが、筋肉の切除を伴った場合には、関節の可動域訓練や筋力維持を目的としたリハビリ、さらには装具の使用が必要になることがあります。術前には、患者さまとご家族に、機能への影響について丁寧に説明し、術後の状態も共有しながら、日常生活への復帰をめざします。当院では、私自身の大学病院での治療経験をもとに、退院後も十分なリハビリが行える体制を整えています。患者さまが安心して、笑顔で日常生活を送れるよう、常に寄り添いながらサポートしてまいります。

ドクターからのメッセージ

石村 大輔院長

軟部組織に生じるしこり・腫瘤など、骨軟部腫瘍の診療はもちろん、がんに関連する転移性骨腫瘍についてもご相談を承っています。診察では、画像評価を含む初期対応の中で、丁寧に説明した上で、必要に応じて高次医療機関と連携し、治療方針を決定します。体のしこりやできものなど膨らみや違和感を覚えた際には、「まずは話を聞いてみよう」と受診いただければ、早期の判断につながることも少なくありません。首から下の腫瘤で受診先に迷われたときには、皮膚科だけでなく、整形外科へ受診していただければと思います。丁寧にお話を伺い、画像評価を行い、専門的な視点から対応していきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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