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山本 貴信 院長、宮武 麗子 先生の独自取材記事

やまもとファミリー歯科医院

(八幡市/樟葉駅)

最終更新日:2023/06/15

山本貴信院長、宮武麗子先生 やまもとファミリー歯科医院 main

京阪本線の樟葉駅から東へ車で約10分の「やまもとファミリー歯科医院」は「地域の皆さんの健康に貢献したい」という診療方針のもと、2005年に開業。現在スタッフ30人以上、ユニット10台の大規模な歯科医院としてチーム医療を展開している。同院の特徴の一つは、訪問歯科診療。患者に寄り添った丁寧できめ細かな診療を心がけている。今後もさまざまな要望に応えていける歯科医院をめざしていきたいと明るく語る山本貴信院長、訪問歯科診療の中心となっている宮武麗子先生に話を聞いた。

(取材日2021年7月13日/情報更新日2023年6月1日)

「最後まで責任を持つ」訪問歯科診療を展開

山本院長が歯科医師になられたきっかけ、開業までの経緯をお聞かせください。

山本貴信院長、宮武麗子先生 やまもとファミリー歯科医院1

【山本院長】自営業だった父の、手に職をつけなさいという教えもあって、早くから医療関係をめざしていました。開業するのが当初からの目標でしたので、それには歯科医師が一番いいのでは、との考えから大阪歯科大学歯学部に進みました。でも、実は私が歯科医師として一生懸命に勉強しだしたのは大学を卒業してからなんです。卒後1年目の駆け出しの私に対しても、患者さんは治してほしい一心で、すがる気持ちでいらしているということがひしひしと伝わってきて、それに応える力を身につけなければと実感しました。私自身、できるだけ早く開業したいとの思いが強くありましたので、勤務医時代には一般の開業医の先生方が行っている治療内容を、とにかくひたすら勉強し、練習し続ける、ということを必死になってやりました。開業に際してはいくつか候補地はあったんですが、ご縁があって2005年に当地での開業に至りました。

訪問歯科診療を積極的に行っていると伺いました。

【山本院長】私は週に1日ですが、歯科医院としては平日、訪問歯科診療をしています。どんなに完璧な治療をしても年齢を重ね病気になった途端に通院できず、ケアが行き届かなくなるケースも少なくありません。インプラントなら入れっぱなしではなく、入れた私が最後まで責任を持ちたい。最後まで諦めず、終(つい)まで診られる総合的な歯科医師になりたいという思いで訪問歯科診療も積極的に取り組んできました。また訪問診療は歯を治して終わり、というものではなく、誤嚥性肺炎の人が誤嚥しないようになる、食事ができなかった人が食べられるようになるなど、一歩ずつ階段を上っていくことをめざしていくものだと思います。常に患者さんに寄り添ったケアが必要なんですね。人生の先輩が困っている時に助けられるのは、私の性にも合っていると思います。

訪問歯科診療ではどんなことを行っているのですか?

山本貴信院長、宮武麗子先生 やまもとファミリー歯科医院2

【宮武先生】歩けなくなった、認知症が進行した、障害があるなど、通院が困難な方のもとを訪問して診療を行います。診療内容は外来に来ていただくのとほぼ同じ。虫歯や歯周病の治療はもちろん、義歯の作製やクリーニングなどをご提供しています。リビングの椅子に座って、上体を起こすのが難しい方はベッドに寝たまま……など、患者さんの楽な体勢で診療をさせていただいています。治療は1週間に1回30分程度、口腔内のお掃除の場合は週1回から3ヵ月に1回など患者さんによりさまざまです。患者さんの体のご負担を考え、治療と掃除は別日に設定しています。また口腔機能トレーニングでは、舌や頬、首を動かすなど嚥下体操をお教えしています。これを毎日の食事前に2~3分、継続して取り組んでいただくことで、嚥下機能の向上をめざしていきます。

複数歯科医師が在籍、豊富な診療メニューを提供

特に力を入れている診療、得意分野についてお聞かせください。

山本貴信院長、宮武麗子先生 やまもとファミリー歯科医院3

【山本院長】私が注力しているのは噛み合わせの診療と、歯周病で骨が溶けてしまった場合に行う歯周組織再生療法です。実は歯周病の患者さんには「なんとなく朝がつらい」「肩凝りや頭痛がある」という方が多くいらっしゃいます。それでよくよくお話を伺うと、食いしばりや歯ぎしりがある方々だったんです。つまり、食いしばりや歯ぎしりが噛み合わせに問題を起こし、歯周病につながっていたということだと思うんですね。その場合、根本的に対処するには咬合や顎の関節にアプローチしていかないといけない。まずは正しい噛み合わせをつくることが大切なのです。現在、全身の健康にも影響する噛み合わせ治療を保険診療内でご提供しており、実際にメリットを感じていただいた上で100点満点をめざす自由診療に進んでいただければと思っています。

2020年1月には院内設備を拡充し、ますます治療の幅が広がったと伺いました。

【山本院長】もともと8台だったユニットに加え、増築した自由診療中心のスペースに新たに2台を導入し、うち1台はマイクロスコープを設置してより精度の高さにこだわった治療をご提供できるようになりました。このほかCAD/CAMシステムも取り入れています。費用だけの問題ではなく、将来の健康のためにもより質の高い治療を提案し、患者さんに提示する選択肢を広げたい。そんな思いから、保険診療では手の届かない悩みを抱えている患者さんのために自由診療をさらに充実させていく考えです。ただ、それを実現するには私一人の力では難しいこともあります。しかし「あれも、これも」と手放さないでいたことで、結果として各専門分野の先生が集まってきてくれるようになったんです。

複数の歯科医師が在籍することで、自由診療も含めた豊富な診療メニューの提供ができるのですね。

山本貴信院長、宮武麗子先生 やまもとファミリー歯科医院4

【山本院長】私自身は「すべての歯科治療ができるように」と仕事を頑張ってきましたが、本来は自分の得意なことだけをやるのが歯科医師本人にとっても、治療を受ける患者さんにとっても良いことだと思います。例えば宮武先生だったら口腔機能訓練の分野など、各先生の得意分野を生かしていってもらえたらなと。得意・不得意はどうしても出てきてしまうけれど、その分歯科医院全体を大きくしていくことで、インプラント治療、矯正治療、噛み合わせ治療、ホワイトニングなど、一人では対応しきれない豊富なメニューに対応できるようになりました。今後はホワイトニングなど審美面での施術に特化した歯科衛生士の育成なども視野に入れています。

メンバーみんなが活躍できる歯科医院で地域貢献を

スタッフの皆さんが明るくきびきびとしておられますね。スタッフ教育で工夫されている点はありますか。

山本貴信院長、宮武麗子先生 やまもとファミリー歯科医院5

【山本院長】当院は現在スタッフ30人以上の規模です。幅広く地域医療に貢献していく、という当院のめざす診療方針のためには、この人数で、みんなが役割を持ったチームプレーで仕事をしていかないと実現できないんですね。そういう意味では一緒に働くメンバーとしてプロ意識を持ってほしいですし、働くことが楽しいと思える職場にしていきたいですね。いつもスタッフに話しているのは、患者さんにとっては自分が1年目の新人でも5年目、10年目でも関係なく、期待をして来てくれているわけだから、そこはしっかり自覚してほしい、ということです。そしていつも連絡・報告・相談をしっかりしてほしいと。そのために朝礼と終礼は必ずきっちりやっています。

今後の展望をお聞かせください。

【山本院長】私自身は、力を入れている噛み合わせ治療や歯周組織再生療法といった自分がやりたい・興味のある治療にじっくり取り組んでいけたらと思っています。開業して15年以上が経過し、次の世代を育てていくにはどうしたらいいかを考えるようになりました。今後は歯科医師や歯科衛生士を育成しながら、それを患者さんに納得していただけるよう努めていくと同時に、メンバーみんながそれぞれ活躍し、地域の方に信頼していただける歯科医院にしたいですね。

小さなお子さんを持つ保護者の方にもアドバイスをお願いします。

山本貴信院長、宮武麗子先生 やまもとファミリー歯科医院6

【山本院長】お子さんの虫歯や歯磨きがうまくいかないなど悩んでいたら、もっと歯科医院を上手に使いましょう、と伝えたいですね。歯科は痛いところを治療するだけではなくて、お子さんの歯磨き指導もする場なんですね。定期的に通ってもらえば、だんだん自分で歯磨きが上手にできるようになっていきます。歯科衛生士には、お母さんの自由時間が増えるように考えて進めていってほしい、といつも言っています。お母さんの時間が増えたら、お母さん自身のお口の中をきれいにすることも、歯を白くしていくこともできる良い循環が生まれると思うんです。忙しいから行けないと思われがちですが、むしろ忙しいからこそ歯科医院をうまく利用してほしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/41万8000円~、矯正/49万5000円~、歯周組織再生療法/5万5000円~、オフィスホワイトニング/5500円

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