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松井 恭子 院長の独自取材記事

きょうこ歯科・矯正歯科

(京都市左京区/八幡前駅)

最終更新日:2022/05/20

松井恭子院長 きょうこ歯科・矯正歯科 main

京都市営地下鉄烏丸線・国際会館駅から歩いて約6分のところに、比叡山を望み、格子状の外壁をまとった京都らしさ漂うスタイリッシュな建物がある。「きょうこ歯科・矯正歯科」だ。院長の松井恭子(まつい・きょうこ)先生が、実家の一部に2007年に開業した。同院の特徴は、矯正を専門とする院長と、一般歯科治療を専門とする歯科医師が在籍しており、症状に応じてそれぞれの専門家の治療を受けることができる点。中でも院長が重視するのは患者のライフスタイルに沿った治療を行い、その人が長く健康に暮らしていけることをめざしているという。優しい笑顔が印象的な院長に、診療方針からプライベートな話までたっぷり聞いた。

(取材日2020年2月6日)

矯正と一般歯科治療の専門家がそろう歯科医院

こちらの歯科医院の特徴を教えてください。

松井恭子院長 きょうこ歯科・矯正歯科1

当院は、虫歯などの治療を行う一般歯科医院と、矯正を専門とする歯科医院が1つになったようなところです。それぞれを専門とする歯科医師がいて、得意分野を生かしながら専門性の高い治療を提供しています。私は長年、矯正治療専門の歯科医院で経験を積んできました。父が残してくれた実家で歯科医院を開業しようと考えた時、地域の患者さんにより身近で通いやすい歯科医院にしたいと思い、このようなスタイルになりました。結果、矯正治療を始めた際に虫歯や歯周病があっても、他院に通う必要はなくなり、患者さんの負担も軽減することができました。また、患者さんの状態に合わせて連携を取り、きめ細かなフォローが行えるよう日々尽力しています。

具体的には、どのように連携されていますか?

例えば、インプラントや入れ歯を希望される方の中で、繰り返し歯が痛くなるなどの症状が強い方で、歯列の乱れが見られる場合には、まずは歯並びを整えるといったプランをご提案して連携を図っています。矯正と聞くと子どもがするイメージがあるかもしれませんが、今は幅広い年齢層でニーズが高まってきています。入れ歯にせよ差し歯にせよ、歯列を整えてから治療を行ったほうが、予後が良いといわれています。ご高齢の方は、そもそも矯正が普及していない幼少期を過ごしてきているので、歯の根っこの位置が不ぞろいであったり、噛み合わせがずれたままの人が多いです。治療時間はかかりますが、誰もが何度も治療を繰り返したりせず、きちんと噛める状態をキープしたいと思っているはず。ちょっとでも長持ちする治療を提示したいと考えています。

すてきな造りの歯科医院ですね。こだわりを教えてください。

松井恭子院長 きょうこ歯科・矯正歯科2

アトリウムには木を植えて、光がたっぷり入ることと、風通しの良い造りにする点にこだわりました。趣きのある外観からカフェと間違った人もいたんですよ。でもおしゃれにしようと思ったわけではなく、誰もが落ち着いて過ごしやすい空間を追求しただけなんです。私が一番重きを置いているのが、患者さんとのコミュニケーション。例えば、矯正治療のご相談では、初回に30分程度、2回目はたっぷり1時間ほどカウンセリング時間を設けています。長時間過ごしていただくのですから、開放的でリラックスできる空間が必要だと考えたんです。ここは私が育った実家でもあります。この場所への思い入れも強く、今まで培ってきた技術を地域に還元していきたくて、この地に開業しました。これからも、患者さんに安心して来てもらえる場所にしていきたいと思っています。

矯正治療は一人ひとりの生活に寄り添いながら進める

患者さんと接する際に、気をつけていることがあれば教えてください。

松井恭子院長 きょうこ歯科・矯正歯科3

患者さんとたくさんお話しすることですね。治療の話以外のおしゃべりも大事にしています。また、特に子どもの矯正に関しては、そのお子さんの成長度合いやライフスタイルについて考えながら、治療を進めるよう気をつけています。多くのお子さんが小学校入学の頃から通院を始めるのですが、その後は習い事や塾が始まったり、中学や高校受験が訪れたり、クラブ活動に打ち込んだりと、忙しい時期を迎えることもあります。矯正治療だけに目を向ければ、歯科医師として短時間で治療していくことも大事なのかもしれませんが、矯正の装置をつけているのは子ども自身。反抗期もあれば、気乗りしない時や、好きなことに打ち込みたい時もあるのです。お子さんの気持ちも尊重しながら、「大人になるまでに頑張ろう」と声をかけ、一人ひとりに合わせたペースで治療にあたっています。

ほかに注力していることがあれば、教えてください。

歯並びに関する啓発活動です。地域の3歳児健診や学校歯科医などをしていると、先天的というよりは後天的な原因で歯並びが悪くなってきているように感じます。例えば、噛む回数の減少や、口呼吸が引き起こす舌や頬の筋力低下などが後天的な原因として挙げられると思います。もちろん、矯正は歯並びの改善に役立ちます。しかし「そもそもなぜ悪くなったのか」という根源を考えないことには、後戻りしてしまうこともあります。根本的な原因を正し、矯正をしなくても多くの人が健康に過ごせることが、一番良いことだと思うんです。また、幼い頃から口腔機能を向上させておくと、高齢になった時の誤嚥などのリスクも軽減されると考えられます。舌の体操や噛み癖を正す習慣など、トレーニング方法は簡単なものばかりです。いつでもレクチャーしますので、気になる方はぜひお声がけください。

印象的な患者さんとのエピソードがあるそうですね。

松井恭子院長 きょうこ歯科・矯正歯科4

滋賀県からお孫さんを連れて来院された方がいたのですが、随分と遠くからお越しなので、どうして来られたのか尋ねたんです。すると、「この間行ったお店の子の歯がきれいなので、どこの歯科医院に通っているのか聞いたら、先生のところだというので孫を連れて来ました」とのことでした。それを聞いた時、すごくうれしかったのと、人と人ってつながっているのだなあと驚いたのを覚えています。また、当院には里帰りの度にメンテナンスに訪れる人も多く、地域の輪の中に当院があるのだと思うと、今まで頑張ってきて良かった、これからも地域の皆さんのために力を尽くしていこうと、改めて感じますね。

一人ひとりが長く健康に暮らせるサポートをめざす

スタッフの皆さんともたいへん仲が良いそうですね。

松井恭子院長 きょうこ歯科・矯正歯科5

ええ。私は、あまり指導することは上手ではありません。それに、組織体制をトップダウン型にしてしまうと、スタッフそれぞれの長所を生かすことができないと考えています。「話し合い、相談して、感謝する」をモットーに、皆が横並びで患者さんのほうを向いて治療にあたることが、結果良い診療につながっていると思うのです。私がスタッフを後ろから支えているくらいがちょうどいいんですよ。実際に、患者さんの赤ちゃんの子守りをするなどサポートに回ることもありますし、私が至らないところをみんなが助けてくれることも多いんです。感謝を込めて何かできないかなと思って、週に1回私が昼食を作ってみんなと食事をするようにしています。良いコミュニケーションの場にもなっていますね。

ところで、休日はどのように過ごされていますか?

趣味のタップダンスをしてリフレッシュしています。ママ友に先生がいて40歳くらいから始めたんですよ。娘2人と一緒にいい汗をかいています。また、世界各国の子どもたちに英語での音楽教育を通じて自己表現するワークショップのボランティアを行っています。小さい頃から子どもが好きで、矯正を専門とする歯科医師になったのも、子どもと関わる仕事がしたかったからなんです。最初は英語で話したり歌ったりすることを恥ずかしそうにしていた子どもたちが、徐々に自分の殻を破りながら、最後に大きなステージで発表する姿は本当に感動するんですよ。そういった姿を見ると、自分がエネルギーをもらっていますね。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

松井恭子院長 きょうこ歯科・矯正歯科6

まずは、自分が生まれながらに持っている「力」を信じてほしいですね。もちろん、何でも自然の流れに任せるわけではありませんが、過剰に手を加えて歯や骨に負担をかけるのではなく、その人が持つ「力」を生かしながら、大人から子どもまで、できるだけ長く健康で過ごしていただけるようサポートをしていけたらと思っています。時に歯科医院はビジネスとして捉えられることも少なくありません。しかし、私はやはり医療だと思うんです。患者さんと歯科医師は、あくまで人と人。これからもお一人お一人に向き合い、この場所で安心できる医療を提供していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

成人矯正/88万円~、小児矯正/33万円~、インプラント治療/38万円~

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