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石井 一成 理事長の独自取材記事

まさき歯科こども歯科

(名古屋市中区/金山駅)

最終更新日:2023/06/01

石井一成理事長 まさき歯科こども歯科 main

金山駅から徒歩2分の場所にある「まさき歯科こども歯科」。歯ブラシをくわえたピンクの鳥のキャラクターが目印になっている。子どもから高齢者まで多くの人が通いやすい歯科医院をめざして2021年7月にオープンした。同院は複数の歯科医師が在籍しており、それぞれの得意分野を生かしながらチーム体制で診療を行っている。特に小児専門の歯科医師が在籍し、成長発達期の小児を対象として、口腔領域の正常な発達をめざし、小児歯科や小児矯正に力を入れているという。法人の理事長である石井一成先生にクリニックのコンセプトや小児歯科への想い、今後の展望など話を聞いた。

(取材日2022年7月9日)

小児歯科に力を入れたクリニックを新たに開業

まずは、歯科医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

石井一成理事長 まさき歯科こども歯科1

私の生まれは日進市で、やんちゃで遊びに夢中な子どもでした。運動は得意でしたが、勉強は苦手。でも、小学校5年生の時の担任の先生との出会いで勉強も頑張れるようになりました。体育の成績が良くなったことで自信がつき、自発的に塾へ行くようになって結果的に私立中学に進学しました。高校生の頃、仲間と進学先の話をしていた時に、医療系に進む人はいませんでした。それなら自分が医療系に進んで、昔からの仲間や関わりがある方々を、医療でサポートしたいと思ったんです。友人やそのご家族も患者として来てくれ、今も仲間とのつながりを深く感じています。

開業までの歩みを教えていただけますか?

名古屋市内の歯科医院に勤務していた頃、三重県にある長太ノ浦歯科医院の院長代理の話があり、開業の勉強にもなると思い、受けることにしました。長太ノ浦歯科医院は20年以上続く歯科医院で、高齢の患者さんが多く、中には歯がまったくない方もいらっしゃいました。そういう患者さんの悩みを聞いていたこともあり、若い頃からのメンテナンスの重要性を実感しました。歯周病で歯がぐらぐらになってしまったり、歯がなくなってしまってからでは手遅れなんですよね。病気療養中の院長が復帰されるのを機に、三越名古屋栄店歯科室に移り、開業準備を始めました。そこは、歯に対する意識の高い患者さんが多いので、説明が曖昧だったり矛盾があったりすると突っ込まれたりするんです。より理解していただけるよう苦労して勉強した分、鍛えられたと思います。

このクリニックのコンセプトについて教えてください。

石井一成理事長 まさき歯科こども歯科2

「お子さんから高齢者の方まで多くの方が通いやすい歯医者」というのが当院のコンセプトです。その中でも特にお子さんに「歯医者に行きたい」と思っていただきたいという想いがあり、小児歯科に力を入れています。歯が悪くならないようにするのにはどうすれば良いか考えると、小さい頃から口腔内を健康な状態に保ち続けることが大切であると感じました。しかし、お子さんは歯医者で、無理矢理治療をさせられたり、痛い思いをして、怖がるようになってしまうケースが多くあります。そのようなことがないように当院では、「歯医者は楽しい場所」だと思ってもらえるように、キッズスペースやファミリールームなどを完備し、スタッフの対応方法なども気をつけています。歯医者を怖がり行きたくないとだだをこねるお子さんでも一度、来院してみてください。

子どもから大人へ生涯自分の歯を

小児歯科では具体的にどのようなことをするのでしょうか?

石井一成理事長 まさき歯科こども歯科3

まずはキッズスペースで診療を始めます。嫌がっている場合は無理に治療することはありません。少しずつクリニックや治療の環境に慣れてもらえるようにしています。治療では悪くなったり、悪くなりそうだったりする原因を見つけて、一人ひとりに合った治療、指導を行います。原因を見つけないとせっかく治療してもすぐに再発してしまいますから。治療だけでなく、むし歯や変な癖ができないように生活習慣の指導や予防方法もしっかりと教えています。通う年齢は0歳からの歯医者への来院をお勧めしています。理由としては歯のことだけでなく、食べ方や遊び方など健康な口腔内をつくるためのアドバイスが早い段階でできるメリットがあります。一般的にも口腔内の健康は体全体の健康につながるといわれています。小さい頃に歯医者に通うことは将来的なメリットも大きいと思います。子どもの口の中が気になるお母さんは気軽に相談してください。

小児の矯正について教えてください。

お子さん向けにMFT(口腔筋機能療法)を取り入れています。指しゃぶりや姿勢が原因で、お口が開きっぱなしになったり、歯並びが乱れたり影響を及ぼすことがあります。MFTでは普段の習癖を見直し、メンテナンスの際に正しい姿勢や舌の位置を指導します。歯医者だけでなく自宅で実践してしてもらえるように宿題をお出しし、次の通院の際にどれくらいできているかを確認する、という流れで進め、「正しい状態が当たり前」になるようにサポートしています。ご高齢の患者さんでは、口腔機能低下症の診断に力を入れています。年を重ねると唾液量や嚥下力は低下し、全身の健康状態にも関係します。例えば歯周病であれば認知症や糖尿病との関連があったり、嚥下がうまくいかず誤嚥性肺炎を引き起こすこともあります。舌圧や滑舌、残存歯数などの検査から現状を把握し、唾液腺マッサージやご自宅でもできるトレーニングをお伝えしています。

予防の取り組みにも力を入れているそうですね。

石井一成理事長 まさき歯科こども歯科4

小児はもちろん大人や高齢の患者さんにも、自宅でもケアできるように、歯ブラシや洗口剤など個々に合ったものを紹介し、ご自身で続けられるような指導メニューを考えています。自宅でしっかりケアすることで、半年に1回の検診だけでいいようにしていきたいですね。口腔ケアは歯科衛生士が行いますが、担当の歯科医師が最終的にチェックし、次回はどんなタイミングで来ていただくのかなど、一人ひとりに合った内容を決めています。また、妊婦歯科検診にも力を入れています。周産期に口内環境を整えることはこれから生まれてくる乳児にとっても大切なことです。当院では、歯科衛生士が行う一般的な妊婦歯科検診はもちろんですが、歯科助手が気をつけるべきポイントをご説明したりお母さん方からの疑問を受けつけたりしています。

患者一人ひとりの立場や希望に合った診療を心がける

診療ではどんなことを心がけていますか?

石井一成理事長 まさき歯科こども歯科5

患者さんに満足してもらうことですね。それ以外はあまり考えていません。患者さんに今日だけでなく、10年後、20年後も満足してもらえるような治療を心がけています。たとえ悪くなるにしても、最初にどれくらい持つのか、どうして悪くなるのか、そういうお話をしっかりして、患者さんに理解していただいています。基本的には患者さんが望まれる治療をします。望まれた治療がベストではなくても、なぜベストではないかをきちんと説明して、それでもその治療法を望まれるのであれば希望に沿います。ただ、危険なことはしないですよ。例えばインプラントが定着しないとわかっていたら、どんなに望まれてもやりません。それ以外にこだわりはありませんね。患者さん主体の治療を心がけています。

患者さんに満足してもらうため、具体的にどんな取り組みをされていますか?

どなたでも通いやすいクリニックにしようと院内をバリアフリー設計にして、キッズスペースも完備しました。「新米ママさんやご高齢の方など、それぞれの悩みを話してもらえる歯科医院をめざしているので、これから患者さんと育児の話題で盛り上がれるといいですね。また、地域医療を支えたいという思いから、訪問歯科診療にも対応しています。通えなくなったから歯科医院に行かなくなり、悪くなってしまったという方を少しでも減らしたいと思っております。複数の歯科医師が在籍しており、小児歯科やご年配の方に向けた治療など、それぞれの得意分野を生かした治療を提供しています。

今後の展望をお願いします。

石井一成理事長 まさき歯科こども歯科6

今後も変わらず患者さん主体の治療を心がけて、日々の診療に取り組んでいきたいですね。歯科用の機材も過渡期なので、いろいろ勉強をして見極めなければいけないと思っています。新しいものというのは、治療だけではないと思っているので、今後、発展していくであろう機器や材料を積極的に取り入れていきたいですね。また、今子どもたちの健康で笑顔であふれるクリニックをめざしていきたいですね。ご時世的にも、決して明るい世の中とは言えませんが、当院に通うことで多くの方の健康をサポートできればと願っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児の歯列矯正(マウスピース型装置を用いた矯正)/I期50万円~、II期30万円~
インプラント治療/1本35万円~
セラミック補綴/3万7000円~
ホワイトニング/8850円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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