歯科技工士と連携して作製
オーダーメイドの入れ歯治療
こんどうファミリー歯科
(知立市/東刈谷駅)
最終更新日:2024/04/25
- 保険診療
- 自由診療
入れ歯とは、自分の失った歯の代わりになる義歯のことだ。義歯には、部分義歯と総義歯と呼ばれる大きく分けて2つの種類がある。そして技術の進歩により、義歯をどのような素材で作るのかもさまざまな選択肢が増えている。歯科医院によって、歯科技工士が勤務しており院内で作製する場合と歯科技工所に外注する場合があるが、今回は、常駐の歯科技工士チームを歯科院内に持つ「こんどうファミリー歯科」の近藤由幸院長に、歯科技工士と連携する義歯の作製について聞いた。また、保険診療と自由診療で作れる入れ歯の違いや、そのメリット・デメリットについても話を聞いた。
(取材日2020年11月16日)
目次
歯がなくなった時の手立てになる入れ歯。しっかり噛めて、違和感が少なく、見た目も美しい入れ歯をめざす
- Q入れ歯治療についてお聞かせください。
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A
ご自身の歯に勝る物はなく、歯をできるだけ長く、多くの数を保つことが健康で幸せな人生を過ごすには不可欠です。ただ残念ながら虫歯や歯周病の悪化などで歯を失うことがあります。歯がない状態で放置すると今残っている他の歯にも悪影響を及ぼすため、代わりの歯を入れる必要があります。それが入れ歯と呼ばれている義歯です。ご自身の歯がまったく残っていない方は総義歯、ご自身の歯が残っている方は部分義歯になります。食事をしっかり噛むことは認知症予防にもつながり、歯ですりつぶして食べることによっておいしく感じられるメカニズムになっています。義歯は最後の手段だからこそ、ご自身に合うものを納得して作ることが大切になります。
- Q入れ歯を作る素材はどのような種類がありますか?
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A
素材については大きく保険診療と自由診療のものがあります。保険診療の義歯はプラスチックを使用して作ることができますが、割れやすく異物感を感じてしまいやすかったり、味や熱が伝わりにくいため味覚が変わって感じたり、すり減りやすいというデメリットもあります。自由診療では、金属を使う物などがあります。保険診療内で作ることができる義歯と比べると、費用は高くなるものの、見た目にこだわることができ、素材の強度によって変形しにくい、食べ物の熱が伝わりやすいことで食事の味わいも感じられやすいなどのメリットがあります。
- Q入れ歯を作る過程を教えてください。
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A
初診でエックス線撮影をし、歯と顎の骨の状態などを確認しつつ、患者さんに「どんな状態で困っているのか」をヒアリングします。ご自身の歯が残っている方は、歯の健康チェックを行います。そして患者さんの希望や予算に合わせて、義歯に使用する素材を決定し、治療計画を立てます。2回目は歯の型採りをし、噛み合わせの確認などを行います。その後、1週間後に模型ができあがり、約1ヵ月程度で入れ歯が完成します。完成後は気になる部分を調整するために3~4回、来院していただきます。1~2本の部分義歯であればもう少し短期間で作ることも可能ですが、残っているご自身の歯に虫歯などの不具合がある場合は治療も同時に進めていきます。
- Q歯科技工士チームが常駐しているとどんな特徴があるでしょうか?
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A
最近は義歯や補綴物の製作・加工を外注する歯科医院が増えてきているように感じますが、納期が短く細かな調整対応も行えることから歯科技工士が一緒の空間で働くメリットは大きいと思います。当院では急患も受けつけています。入れていた義歯が割れてしまったり、ヒビが入ってしまった時に、常駐している歯科技工士チームがいれば状態によってはその日に対応することが可能になるケースもありますし、もし作り直すことになってもすぐに取りかかることができます。また、「前歯の並びを前にする、もしくは後ろにする」など試着のタイミングで患者さんの細かな要望を直接ヒアリングした上で作ることができます。
- Q入れ歯を作り直すタイミングとは?
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A
入れ歯は1度作ったら、それが一生使えると思われる方もいるかもしれません。しかし、人の口の中の粘膜の形は半年程度で変わるといわれています。体型が年齢とともに変わってくるのと同じように、口腔内の状態も変化するのです。最初は患者さんの口腔内に合わせて作られた入れ歯も、患者さんの加齢にともなう口腔内の変化には対応できません。使っている入れ歯が自然と外れるようになったり、違和感を感じるようになったら歯科医院へ相談してください。調整することで対応できることもありますが、調整が難しい時は作り直すタイミングと考えてください。
自由診療費用の目安
自由診療とは自由診療の入れ歯:金属床義歯/24万円~