サージカルガイドを活用
安全性に配慮したインプラント治療
こんどうファミリー歯科
(知立市/東刈谷駅)
最終更新日:2025/06/26


- 自由診療
歯科治療の中でも進化が目覚ましいインプラント治療。だが、インプラントを入れたくても、手術の安全性に不安がある人も多いのではないだろうか。昔の治療で入れ歯やブリッジを入れていた人が、不便を感じていたりブリッジの中で虫歯が進んでいたりすることがあっても、顎の骨を削ることに抵抗を感じてそのままになっていることも多い。「インプラントには、入れ歯やブリッジにはない快適性と永続性が期待できます」と話すのは、「こんどうファミリー歯科」の近藤由幸院長。精度向上のため、サージカルガイドという先進の技術を取り入れたインプラント手術を採用している。インプラント手術になかなか踏み切れない人にとって大きな関心事となる、手術の安全性について話を聞いた。
(取材日2025年5月16日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療はどのような人が受けるのですか?
-
A
多くは、虫歯のために抜歯した人や歯周病が進行して歯が抜けてしまった人です。また、交通事故や転倒などで歯根まで破損して前歯が折れてしまった人は差し歯にはできませんから、インプラントがお勧めです。たくさん歯が抜けていても、顎の骨さえあれば、インプラント治療は可能です。骨の量や厚み、神経など顎の状態は検査で確認できますし、高齢であってもインプラント治療を受けることができます。入れ歯では食事がおいしくないとお悩みの人が、噛み心地の良さを求めてインプラント治療を希望することは多いです。
- Qインプラント治療のメリットとデメリットを教えてください。
-
A
入れ歯との比較になりますが、自分の歯のような噛み心地が期待でき、かつ違和感もほとんどないというのが最大のメリットです。ブリッジと比較すれば、健康な歯を削らずに済むということもありますね。かぶせたブリッジの隙間から虫歯菌が入りやすいため、健康な歯を削るということは、虫歯のリスクが高めます。デメリットとしては、外科的な手術が必要になり、通院回数が増えることと、費用の面。とはいえ、手術の技術や装置の精度が向上してきていますから、インプラント治療が始まった初期の時代に比べれば、安全性も快適性もより望めるようになっています。
- Qサージカルガイドとはどのようなものですか?
-
A
サージカルガイドは、手術を安全に進めるためのツールです。サージカルガイドを歯茎にかぶせて手術をすると、埋入の深さや角度が制限されるため、歯科医師の感覚だけで埋入することと比べてリスクが大幅に軽減されます。わずかな手のぶれで下顎の神経や上顎の鼻腔を傷つけたりすることも一切ありません。一般の方には、定規で引く線をイメージしていただくとわかりやすいでしょう。どんなに練習しても、フリーハンドで直線を描くより、定規で線を引いたほうがきれいに描けますよね。その定規の役割がサージカルガイドなのです。また、当院のサージカルガイド用のマウスピースは、コンピューター分析をして作るため精密です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリングと検査
-
初診カウンセリングで概要を説明され、検討の結果インプラント治療を受けることが決まったら、具体的な説明や検査を受ける。検査内容は、エックス線撮影、歯科用CTによる撮影、口腔内検査。この時に、サージカルガイドで使うマウスピースを作製するための型も採る。マウスピースは、コンピューター分析をもとに2ヵ月かけて精密なものを作製。完成したマウスピースは仮装着をして、開口量やフィット感などを確認する。
- 2インプラント体の埋入手術
-
サージカルガイドを使って、インプラント体を決められた場所に埋入する。手術時間は平均して約1時間。手術の翌日、患部の消毒で受診し、1週間後に抜糸のために再度受診する。インプラント体が顎骨にしっかりと定着するまでの期間として、上顎は約6ヵ月、下顎は約3ヵ月を要する。上顎はやわらかいため、定着に時間がかかる。
- 3インプラント体と人工歯をつなぐ「支台部」の取りつけ
-
インプラント体埋入部分の歯肉の状態を整え、上に支台部(アバットメント)を取りつける。支台部は、埋入したインプラント体と人工歯をつなぐスクリューねじのようなもの。取りつけは短時間だが、歯肉が盛り上がってインプラント体上部を覆っている場合は、麻酔をして歯肉を小さく切開する必要がある。所要時間は約30分。
- 4人工歯のための型採り
-
約2週間後に人工歯を作製するための型採りをする。その人に合った人工歯を作製するため、約1時間かけて入念に歯型を採取。同院では歯科技工士が院内にいるため、患者の顔を実際に見て歯の色味や形などイメージし、よりナチュラルな仕上がりをめざし作製している。型採り後、約2週間後に人工歯が装着される。フィット感や噛み合わせなどを微調整して終了。
- 5定期的なメンテナンスに通う
-
インプラント周囲の骨や歯茎は炎症が起きやすいため、定期的なメンテナンスに通う。天然歯とは違ってインプラントには歯根膜がなく、歯周病菌に感染すると急速に骨吸収が進行しやすい特徴があるため、メンテナンスは重要。歯周病になると人工歯自体は問題なくても土台がぐらぐらになってしまう。長持ちさせるためには、メンテナンスが欠かせない。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/ (1)CT・分析・サージカルガイド代 11万円(2)インプラント埋入手術料 24万2000円~ (3)かぶせ物代(ジルコニア)15万9500円~