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陶山 直明 院長の独自取材記事

さとまちファミリー歯科

(安城市/新安城駅)

最終更新日:2022/11/10

陶山直明院長 さとまちファミリー歯科 main

新安城駅から徒歩15分ほどの場所にある「さとまちファミリー歯科」。2005年に開業した同院は、れんがやウッドデッキ、大きな窓、そして木目を多用した待合室にはやわらかいオレンジ色のソファーが並び、温かみのある空間になっている。「この三河エリアの皆さんに受け入れていただき、ご家族で通ってくださる方もとても多いです」と笑顔で語る陶山直明院長。小児歯科からインプラント治療まで幅広く対応する同院が特に力を入れているのは予防歯科だ。「歯周病は歯を失う原因の1位。なぜ予防すべきなのか、家でのケアはどうすべきなのかなどを丁寧に説明し、ご家族皆さんの歯を守るお手伝いをしたいのです」と話す陶山院長に、同院の特徴や予防歯科について詳しく話を聞いた。

(取材日2022年10月21日)

子どもから高齢者まで家族全員が安心して通える環境を

どんな方が来院されていますか?

陶山直明院長 さとまちファミリー歯科1

開業して10年以上がたちますが、地域の方に受け入れていただき、日々支えられながら、医療を提供できていると感じています。患者さんについては、この周辺は昔から住んでいる方と新興住宅地に引っ越してきた若い世代が混在していて、当院にも小さな子どもから高齢の方まで、幅広い世代の方が通ってくださっています。日中働いている方や部活帰りの学生などのために20時まで診療していますし、当院の名前のとおりご家族そろって通っていただいている方が多いのが当院の大きな特徴になっていると感じています。

ご家族そろって通われている方たちが多いんですね。

年齢層の割合は、お子さんが3割、その親御さん世代が4割、そしておじいちゃんおばあちゃん世代が3割といったところです。来院のきっかけはさまざまで、お子さんが学校の歯科検診で引っかかったのを始まりに、親御さんやその上の世代のご家族が通うようになるケースも非常に多いです。ですので当院ではキッズルームを設置して、保育士も在籍させています。親子で同じ時間に予約を入れて治療やメンテナンスをすることもできますし、親御さんの治療中に保育士がお子さんの相手をすることもできます。お子さんを安心して預けられるよう環境を整えたので、親御さんも私たちクリニックのスタッフも、治療やメンテナンスに集中できるんです。

お子さんの治療は難しい点も多いと思いますが、心がけていることは何でしょうか?

陶山直明院長 さとまちファミリー歯科2

嘘を言わないことです。「痛くないよ」と言ったほうがお子さんは治療を受けやすくなるでしょうけれど、痛みをどう感じるは、大人であれ子どもであれその人によります。それに「痛くないって言われたのに痛かった」と思ってしまうと、歯科への不信感につながり、歯科医院嫌いの原因になることもあり得るでしょう。そうならないためにも正直に「今からちょっと痛いからね」ときちんと声かけをしますし、あえて「今治療しないともっと痛くなるよ」と本当のことを伝え、お子さんでも治療にきちんと向き合えるように導くこともあります。このあんばいは正直とても難しく、毎回見極めが大変なのですが、そうやってお子さん、親御さんと信頼関係を構築することが重要だと考えています。

子どもを「歯科医院嫌い」にさせない工夫を親とともに

虫歯や歯周病の予防にかなり注力されていますが、お子さんも同様でしょうか?

陶山直明院長 さとまちファミリー歯科3

お子さんの場合はフッ素の塗布や歯の掃除などを行い、虫歯を予防しています。未就学の時期でフッ素の塗布を行う場合は親御さんに抱っこされた状態でも可能ですが、やはり治療になると危ないため、お子さんお一人でチェアに座ってもらっています。心配な場合は親御さんにそばで手を握っていてもらうなど、お子さんが歯科そのものを怖がらないようにいろいろと工夫しています。それでも怖がる子は怖がるので、本当に小児歯科は難しいのですが……。しかし子どもの頃に歯磨きや予防の習慣をつけておくのは、将来を考えると重要なことです。また負担を抑えた通院ができるように治療計画を立てるなど、親御さんとのコミュニケーションも重視して診療を行っています。

親御さんとのコミュニケーションとは、具体的にどのように行うのですか?

当然のことですが、まず治療方針を親御さんにもお話しし、きちんと理解してから治療や予防に臨んでいただいています。また家でのお子さんの歯磨きの様子を見守っていただくのも大切ですので、当院で「ここが磨けていないな」とわかれば、「仕上げ磨きでは、この部分をこうやって磨くといいですよ」と具体的なアドバイスを伝えるようにしています。小学校に上がるとお子さんが一人で通院する場合もありますが、その際も「お母さんとお父さんに今日の治療のことを伝えておいてね」とお願いしますし、別日に親御さんが来院された時に改めてお子さんの治療内容をお伝えするなど、親御さんの不安を取り除くように心がけています。虫歯でもごく初期で痛みがなく、本人が治療を嫌がったりしている場合は「必要な時期にまたお声をかけますね」と話し、無理に治療をしない選択があることもお伝えしています。

大人の患者さんは、定期的なメンテナンスで予防につなげているとか。

陶山直明院長 さとまちファミリー歯科4

当院では少なくとも年に2回、つまり半年に1回のペースで定期検診に来ていただくようにお願いしていますが、ほとんどの方がきちんと通ってくださっています。特に歯垢(プラーク)が硬くなった歯石は、普段の歯磨きでは取れません。しかしその歯石が虫歯や歯周病の原因となる菌の温床となるため、歯科での歯石取り(スケーリング)が必須なのです。もちろんご自宅でのホームケアも重要なので、どのように歯ブラシを当てると効果的な歯磨きができるのかなどを、歯科衛生士からも具体的にアドバイスしています。クリニックでの歯石取りというプロフェッショナルケア、ご自身の歯磨きというホームケアを両立することが、予防歯科では非常に重要です。

地域に根差した、なんでも相談できる場所をめざす

そうやって信頼関係を築いていかれると。

陶山直明院長 さとまちファミリー歯科5

丁寧な説明は年齢を問わず大切なことですよね。歯科の定期検診とご自宅での歯磨きを習慣にすることが歯を守るための第一歩だということは、どの年代にも言えることです。なので「40歳になっていないけれどメンテナンスは必要なの?」などと年齢にこだわる必要はないと考えます。むしろ年齢を問わず、予防や歯で気になる点があればいつでも相談に来てほしいのです。実際に小児の予防歯科は「何も症状がない状態」で行っているのですから。20代の若い方でも歯磨き習慣が身についていないと歯周病になることは十分あり得ます。「何も症状がない」状態で受けるからこそ「予防歯科」として成立するのだと思いますし、そうやってご自身の生まれ持った天然歯を守っていってほしいと常々考えながら治療にあたっています。

歯科衛生士などのスタッフさんのお力も必須だと思います。

当院のスタッフはもう皆ベテランです。ありがたいことに治療やメンテナンスの患者さんが増え、大々的なミーティングを毎日行うには時間の確保が難しくなっているのですが、その分スマートな情報交換・共有ができるようになったと感じています。例えば治療内容の申し送りなどはその場ですぐに行うなど、スタッフ同士の連携がより深まっていると感じる場面も多く見受けられ、私も心強く感じています。また月に1回口腔外科の先生をお呼びして、抜歯などの手術が必要な治療の対応も続けています。

今後の展望などをお聞かせください。

陶山直明院長 さとまちファミリー歯科6

親御さんにお願いしたいのは、お子さんが悪いことをした時に「歯科医院で痛い目に遭うよ」という叱り方をしないでほしいという点です。歯科は予防によって「痛い目に遭わない」ようにする場所ですから。そのためにも年齢を問わず、できるだけ早めに歯科の門をたたいてほしいと思います。歯科医師は私の天職。自分の好きなことでありながら、患者さんや地域に貢献できていることは本当にありがたいですね。これからも地域に根差したクリニックとして、小さなお子さんからご高齢の方まで幅広く治療を行っていきたいと思います。歯について相談がありましたら、ぜひお気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(診断料含む)/38万5000円程度、歯列矯正/88万円程度

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