見た目の美しさだけではない
セラミックの魅力について
おの歯科医院
(岡崎市/岡崎駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
バランスの取れた食事や適度な運動など体の健康に対する意識が高まっている今、歯についても健康や美しさを求める人が増えているのではないだろうか。一般歯科から予防歯科、審美歯科まで対応している「おの歯科医院」では、「体に良い素材で治療したい」という患者の希望に応え、セラミックやゴールドなどを用いた自費診療にも力を入れている。小野幹宏院長は「患者さんの多くは、セラミックなどについて知らない方も多いので、情報の一つとしてお伝えしています」と穏やかに語る。見た目の印象や耐久性などにおける保険診療と自費診療の違い、セラミックのメリット、デメリットについて具体的に話を聞いた。
(取材日2021年7月13日)
目次
見た目や耐久性などで優れた点の多い自費診療。セラミックの良さを伝え、選択肢の一つとして患者に提示
- Q保険診療と自費診療の違いを教えてください。
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A
保険診療は、治療に使用する材料を国が定めており、それら以外のものは使うことができません。歯科での補綴物は主にレジンといって白いプラスチックになります。「銀歯」といわれる金銀パラジウム合金の詰め物、かぶせ物も保険です。硬質レジン前装冠という、内側が金属で表面にプラスチックを貼ったかぶせ物は前歯のみ保険適用になります。保険診療は患者さんの金額的な負担は抑えられますが、プラスチックは変色しやすく、金属はアレルギーの心配があるというデメリットも。自由診療は費用がすべて患者さんの負担になりますが、セラミックやゴールドなど見た目や耐久性に優れた素材があります。
- Qセラミックの特徴とはどんなことですか?
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A
セラミックの補綴物には、セラミックのみで作られたオールセラミック、プラスチックにセラミックを混ぜたハイブリッドセラミック、金属の土台にセラミックを焼きつけたメタルボンドなどがあり、歯科医院によって種類に違いがあります。セラミックは表面がつるつるしていて歯垢がつきにくく、美しさを保ちやすいというメリットがあります。また、見た目が自然できれいです。また接着剤も保険診療とは違い、歯とより密着して隙間ができにくいため、虫歯の再発リスクを軽減することが期待できます。デメリットは強い衝撃が加わると割れる場合があることです。普段どおりの生活を送っていればそれほど心配することはないでしょう。
- Q自費診療はどのような人にお勧めでしょうか?
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A
例えば、セラミックは汚れがつきにくく虫歯の再発リスクを抑えることが望めるので、良い状態を長くキープしたいという方に向いていますね。銀歯を入れると、場所によっては口を開けて笑ったときに見えることがありますので、見た目を重視される方にも自然な白色を実現できるセラミックをお勧めします。また、耐久性をお望みならゴールドもいいでしょう。保険診療か自費診療か、治療法を決める時にこちらから強く勧めることはありません。入れる場所、見た目、耐久性、健康面などを考慮し、メリットやデメリットを説明し、選択肢の一つとして提示しています。
- Q先生はなぜ自費診療に注力されているのでしょうか?
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A
これまで虫歯が再発した方を多く診てきたことから、自分の患者さんにはまた虫歯になってほしくないという思いが強いからです。虫歯が再発する原因としては、レジンの補綴物とご自身の歯との隙間に細菌が入り込んでしまうパターンがあります。虫歯になると、患者さんは「また削るのか」「また痛い思いをするのか」と残念な気持ちになり、治療が長引くこともあります。歯科医師にとっても患者さんにとっても良いことはないのです。ただ、保険治療であれ自費治療であれ、患者さんお一人お一人に納得して治療を受けていただけるように、基本に則った治療をすることに変わりはありません。
- Q治療後の良い状態を保つためにはどうすればよいですか?
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A
自費診療で優れた材料を使ったとしても、その後のケアがおろそかになっては口内に汚れがたまってしまいます。毎日の歯磨きなどセルフケアを行うとともに、定期的に歯科医院を受診し、プロによるメンテナンスを受けることが大切になります。車が車検を行うように、体も点検が必要です。体の健康診断と同じく、歯の健康のためにも定期的に検診を受け、虫歯や歯周病などの早期発見につなげていただきたいですね。そのために当院では、敷居の高くない、どなたでも気軽に来やすい歯科医院づくりを心がけています。
自由診療費用の目安
自由診療とはオールセラミック/かぶせ物1本12万9600円、ブリッジ15万1200円、詰め物1本5万4000円、メタルボンド/1本8万6400円、ハイブリッドセラミック/かぶせ物1本5万4000円、詰め物1本3万2400円、ゴールド/13万2000円