全国のドクター9,201人の想いを取材
クリニック・病院 158,634件の情報を掲載(2024年4月24日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 岡崎市
  4. 岡崎駅
  5. おの歯科医院
  6. 小野 幹宏 院長

小野 幹宏 院長の独自取材記事

おの歯科医院

(岡崎市/岡崎駅)

最終更新日:2021/10/12

小野幹宏院長 おの歯科医院 main

JR東海道本線の岡崎駅から徒歩3分ほどの場所に「おの歯科医院」は立つ。2005年の開業以来、地域密着型の歯科医院として幅広い年齢層の患者の歯科治療に力を尽くしてきた。小野幹宏院長は岡崎市出身で、「患者さんとお話しすることを大切に、会話8割、治療2割の気持ちで、人としてのお付き合いをしていきたい」と語る人間味あふれる先生だ。院内はスタッフによって季節ごとに色とりどりの飾りつけがされており、子どもも大人もくつろいで過ごせそうな明るい雰囲気が漂う。子どもが怖がらず、楽しんで通える「歯医者さんらしくない歯医者さん」でありたい、と笑顔を見せる小野院長に、普段の診療の様子や力を入れていることなどについて話を聞いた。

(取材日2021年7月13日)

患者の希望に寄り添い治療と予防を提供する歯科医院

先生が歯科医師をめざされたきっかけや開業の経緯について教えてください。

小野幹宏院長 おの歯科医院1

私は岡崎市出身で、自営業の家に生まれました。中学、高校の6年間は剣道部で、集中力、礼儀正しさ、忍耐強さはしっかり培われたのではないかと思っています。親族に医療従事者が多く医療の仕事に興味を持ったこと、もともと手先が器用だったことから歯科医師になろうと歯学部に進学しました。大学卒業後は愛知県内の歯科医院に勤務。忙しくもセミナーに積極的に参加するなどして多くを学び、充実した生活を送りました。副院長まで務めた後、生まれ育った地域に恩返しがしたいという思いで2005年開業した次第です。この辺りは駅に近いので開発が進み、近年は分譲住宅やマンションができて人が増えてきたように思います。

診療室は広く、折り紙などの飾りが多くて明るい雰囲気ですね。

ありがとうございます。お正月やクリスマス、七夕、ハロウィンなど季節に合わせて、スタッフが協力して自主的に飾りつけを行ってくれています。待合室にはキッズスペースがあり、その壁にもお子さんが喜びそうな折り紙の動物や花を飾っているんですよ。スタッフは本当にいつも折り紙で何かを折っていますね(笑)。現在のスタッフは、子ども好きな良い人たちが集まってくれていて、頼りになり、ありがたい限りです。患者さんにもスタッフや私のことを知っていただきたいと思い、入り口の壁にはそれぞれの似顔絵と簡単な自己紹介を掲示しています。

患者さんはどのような方々が来られていますか?

小野幹宏院長 おの歯科医院2

小さなお子さんから小中学生、若い方、働き盛りの方、高齢の方まで幅広く、年齢的にはバランスよく来られています。虫歯や歯周病、入れ歯の方など主訴もさまざまです。最近では予防やメンテナンスの大切さが一般に広まってきたこともあり、そうした目的で来られる方もいます。当院では予防専用の個室でゆっくりケアを受けていただけます。また、自由診療であるセラミックやゴールドを希望される方もいらっしゃいますね。

会話を重視し、安心できる治療の提供に努める

治療における先生のこだわりを教えてください。

小野幹宏院長 おの歯科医院3

特にこだわりというものはなく、すべての患者さんが安心して治療を受けられるような状態であることが重要だと考えています。基本を踏まえた治療を行うこと、治療の前にきちんと説明して納得していただくことが大切です。患者さんは時々大きな期待を持っておられるので、まずご自身の現状を知っていただき、「今この状態だから、治療後はこうなるでしょう」「ここから先もっと良く、というのは難しいですよ」としっかり見通しをお伝えするようにしています。また治療時に麻酔を使用するときは、患者さんができるだけ不快な思いをされないように痛みが少なくなるようにと努めています。具体的には麻酔の注射の前に表面麻酔を塗ること、細い針の注射器を使うこと、麻酔液は人肌に温めておくこと、など。歯茎を軽く引っ張って、麻酔の刺激を減らすようにするなど工夫もしています。

いつも心がけておられるのはどんなことですか?

患者さんとお話をすることですね。相手の懐に入るといったら言い過ぎかもしれませんが、普段から私は、例えばお店へ行ってもまったく知らない人とわりとすぐ仲良くなるほうなんですよ。患者さんとよくお話をするのは、よりよい治療のために生活スタイルをお聞きしたいという理由もあります。世間話をしていると、患者さんのほうからいろいろ話してくださることも多いですね。特にお子さん連れのお母さんとはよくお話しします。当院は診療ユニットの奥にベンチを設けていますので、付き添いの方はそこで治療を見ながら待つことができるのです。親御さんとは治療についてはもちろん、普段の食事やおやつのこと、さらに学校のPTAや最近の天気のことなども話します。お子さんは人見知りの子もいますが、たまになぞなぞを出してくる子もいて、私が「わからんなあ」と言うと「勝った、勝った」と喜んでいます(笑)。

患者さんと良い関係を築いておられるのですね。

小野幹宏院長 おの歯科医院4

もう顔なじみの方も多いですからね。患者さんとは仲良くするのが一番です。「先生」とは呼ばれますが、歯科医師が偉いということはありません。医療に関してはプロですが、町に出たらみんな一緒。患者さんとは持ちつ持たれつ、お互いに人として長くお付き合いしていきたいですね。治療のとき、患者さんが無理なことをおっしゃることもあれば、こちらがちょっと難しいお願いをすることもあります。そういうことが言い合える関係であることが望ましいのではないかと思っています。

生涯、歯を守るために予防にも注力

先生は歯をなるべく残すことや予防にも注力されておられるそうですね。

小野幹宏院長 おの歯科医院5

はい。かつては虫歯になったら削ったり抜歯したりすることが普通で最善の治療と思われていましたが、現在では、昔治療した歯を抜かなければよかったという人や歯を残したほうがいいと考える人が増えてきました。では、歯を残すためにはどうしたらいいのか。そこで予防が重要になってくるわけです。お子さんのうちから、痛くなる前に歯科医院で予防することが習慣になれば、虫歯も早く見つかり治療が最小限に抑えられ、将来的に歯を守ることにつながると思います。ただ、歯を残すと言っても無理に残すと隣の歯が駄目になることもあり、判断が難しいところです。先にお話ししたように、患者さんによくご説明して現状と見通しを理解していただき、ご自身で決めていただくことがいいのかなと思います。

患者さん自身も自分の歯のことを考えることが大切なのですね。

そうですね。「先生、決めてください」と言う方や、「これまでの歯医者さんではお任せだったから」と言う方もいて、私も医療的なアドバイスはしますが、ご自身で決めたほうが後々「歯医者で歯を抜かれた」「神経を取られた」という気持ちにならないのではないかと思います。患者さんとの良い関係づくりで大事なのは、やはり対話ですね。誤解を恐れずにいえば「会話が8割、治療が2割」。一生懸命治療しても終始黙って「はい、終わり」というような「治療が10割」では患者さんは、「確かに治療はしてもらったが、何をしたのかよくわからない」という印象を持たれるのではないでしょうか。当院ではカウンセリングも大事にしているのですが、できるだけお話をすれば患者さんは「話を聞いてくれた」「説明してくれた」と満たされた気持ちになられるのではないかと思います。中にはおしゃべりが好きでない患者さんもおられるので、その辺りは気をつけています。

今後についてお考えをお聞かせください。

小野幹宏院長 おの歯科医院6

開業して今年で17年目となり、開業時は小さかった患者さんが成人するほどになりました。大人の方も結婚されたり、お子さんができたりして、ご家族で通われている方もいらっしゃいます。これからも変わらず、お子さんでもどなたでも気軽に来られる「歯医者さんらしくない歯医者さん」でありたいです。開業当初の「育ててもらった地元への恩返し」という気持ちを忘れず、地域の皆さんの健康のために貢献していけたらと思います。

Access