全国のドクター13,974人の想いを取材
クリニック・病院 156,520件の情報を掲載(2025年9月02日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市守山区
  4. 神領駅
  5. いずみが丘クリニック
  6. 杉野 輝明 院長

杉野 輝明 院長の独自取材記事

いずみが丘クリニック

(名古屋市守山区/神領駅)

最終更新日:2025/08/27

杉野輝明院長 いずみが丘クリニック main

JR中央本線・神領駅から車で約10分、自然豊かで落ち着いた雰囲気の住宅地の中に「いずみが丘クリニック」はある。2006年7月に先代の石黒良彦院長が開院し、20年目を迎えた2025年7月に杉野輝明先生が新しく院長に就任。杉野院長はこれまでに多数の基幹病院で泌尿器科の診療とともに研究にも携わってきた。その高い専門性と、リニューアルを機に導入した前立腺肥大症の手術ができる医療機器によって、日帰り手術が可能となった。「患者さんの困り事に寄り添うことを大切にしています」と語り、排尿に関する悩みから内科や皮膚科の日常的な不調まで、あらゆる相談に応じている杉野院長に、クリニック継承の想いや診療体制、診療で大切にしていることなどを聞いた。

(取材日2025年7月29日)

泌尿器科の専門性を生かしてクリニックを継承

今までのご経歴を教えてください。

杉野輝明院長 いずみが丘クリニック1

これまで大学病院をはじめとする複数の基幹病院に勤務し、泌尿器科全般の診療に幅広く携わってきました。腹腔鏡手術やロボットを使った手術といった専門性の高い手術も対応し、排尿障害や感染症など、泌尿器科が扱う疾患を全般的に診てきました。常に心がけているのは、「患者さんにとってわかりやすい言葉で伝える」ということです。専門用語はなるべく使わず、一つ一つかみ砕いてご説明することで、患者さんご自身が病気のことをしっかり理解し、納得して治療に進めるように努めています。これは、今の診療でも変わらず大切にしている私の基本姿勢です。

大学病院で先進的な研究にも取り組んできたそうですね。

そうですね、現在も大学病院に籍を置き、専門である尿路結石の研究を続けています。例えば、尿路結石ができるメカニズムを解明するための研究から、その成果をもとにして新たな予防法や薬物治療の開発につなげるための研究まで、幅広く取り組んできました。こうした研究成果が評価され、ヨーロッパに招かれて成果を発表する機会をいただいたことも、私にとって貴重な経験です。

ご経験が豊富な先生が、クリニックを継承されようと思われたきっかけを教えてください。

杉野輝明院長 いずみが丘クリニック2

大学病院のような大きな病院に勤務していると、手術や研究、会議などに時間を割かなければいけないことも多く、患者さんと向き合う時間がどうしても限られてしまうため、どこか患者さんとの間に壁を感じることがありました。加えて、数年ごとに病院の異動があるため、1人の患者さんを長く診ていくということが難しい環境でもあります。「もっと患者さん一人ひとりとじっくりと向き合いたい」という気持ちが強まっていたタイミングで、このクリニックの継承のお話をいただいたんです。これまで培ってきた知識と技術を、地域のために生かしていきたいと思い、決意しました。

内科と皮膚科にも対応し、地域医療に貢献

リニューアルした点や、新しく導入した設備について教えてください。

杉野輝明院長 いずみが丘クリニック3

「クリニックの新たなスタート」を地域の皆さまにも感じていただけるよう、内装・外装ともに全面的にリフォームしました。白を基調とした爽やかな雰囲気の中で、患者さんにリラックスして過ごしていただけるような、落ち着いた空間づくりを意識しています。また、設備面での大きな変化は、前立腺肥大症の手術ができる新しい医療機器を導入したことです。これにより、これまで入院が必要だった前立腺肥大症の手術が日帰りで可能となりました。患者さんの身体的なご負担はもちろん、時間的なご負担も軽減できると考えています。

前立腺肥大症の日帰り手術が可能になったのですね。

はい。「おしっこの勢いが弱くなった」「おしっこが近い」といった症状に悩む前立腺肥大症の患者さんは多くいらっしゃいます。治療は飲み薬が基本ですが、薬だけでは改善が難しいケースも少なくありません。かといって、入院して手術を受けるとなるとハードルが高いと感じ、治療を先送りにしてしまう場合もあるでしょう。当院では、患者さんのご負担が少ない日帰り手術という選択肢をご提供できるようになったことで、治療の幅が大きく広がりました。症状を放置すると、将来的にご自身の力で排尿できなくなってしまうこともあります。そうなる前に、早い段階で適切な治療介入を行うことが非常に重要ですので、手術をするしないに関わらず、まずは一度ご相談いただきたいですね。

どのような患者さんが多いですか?

杉野輝明院長 いずみが丘クリニック4

お子さんからご高齢の方まで、男女を問わず幅広い年代の患者さんがいらっしゃいますね。例えば、女性の過活動膀胱や膀胱炎、お子さんの夜尿症や停留精巣なども泌尿器科の領域です。「おしっこが近い」「排尿時に痛みがある」「夜中に何度もトイレに起きる」といった症状が多く、特に血尿の精密検査には力を入れています。血尿は、がんなどの重篤な疾患が隠れているサインの場合もあるため、見落としがないよう慎重に診療を行っています。また、当院では内科と皮膚科の診療も行っています。これは、泌尿器科の疾患が生活習慣病と深く関わっていたり、皮膚のトラブルも年代を問わず多くの方が抱える悩みだったりと、地域の皆さまの幅広いニーズにお応えしたいという想いがあるからです。

患者の生活の質向上をめざし、一人ひとりに寄り添う

排尿の悩みはデリケートな問題だけに、受診をためらってしまう方も多いのではないでしょうか。

杉野輝明院長 いずみが丘クリニック5

おっしゃるとおり、泌尿器科の症状は「恥ずかしい」というお気持ちが先に立ち、なかなか受診に踏み切れない方が非常に多いのではないかと考えています。特に女性は、頻尿などのお悩みがあっても我慢してしまい、受診につながっていない方がたくさんいらっしゃると思います。私がお伝えしたいのは、頻尿などの症状は、加齢に伴って誰にでも起こり得る、ごく自然な体の変化だということです。治療によって症状の改善を図ることで、夜ぐっすり眠れるようになったり、外出先でのトイレの心配がなくなったりと、生活の質の改善につながることもあります。当院では、プライバシーに配慮した環境づくりにも努めていますので、まずはお話をお聞かせいただけたらと思います。

診療で大切にしていることは何ですか?

「患者さんにわかりやすく説明する」ことに加えて、「患者さんに寄り添う姿勢」を大切にしています。こちらから一方的に治療方針を押しつけるのではなく、患者さん一人ひとりが「何に一番困っているのか」という声にじっくりと耳を傾け、その上で医学的な知見に基づいた複数の選択肢をお伝えし、納得がいく治療法を一緒に考えていくことを心がけています。もちろん、当院では対応が難しい専門的な検査や治療が必要な場合は、速やかに地域の総合病院などにご紹介できる連携体制も整えていますので、その点もご安心いただければと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

杉野輝明院長 いずみが丘クリニック6

おしっこの勢いが弱い、おしっこが出にくい、トイレの回数が多い、血尿を指摘されたなど、排尿に関する気になる症状があれば、決して放置せずに、まずは一度ご相談ください。また、泌尿器科症状に関わらず、「なんだか体の調子が悪いけれど、何科に行けばいいかわからない」という際に、最初に相談できる医療の窓口のような存在でありたいと考えています。私は「どんなことでも気軽に相談できる医師」でありたいと思っていますので、「こんなことを相談してもいいのかな?」などと遠慮なさらず、どうぞお気軽にご来院ください。スタッフ一同笑顔でお迎えします。

Access