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高本 知 院長の独自取材記事

たかもと内科クリニック

(みよし市/三好ヶ丘駅)

最終更新日:2020/04/01

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三好ケ丘駅から車で5分、のどかな住宅地の一角に位置する「たかもと内科クリニック」は、高本知(たかもと・さとる)院長が2008年に開業したクリニックだ。京都出身の高本院長は、転勤をきっかけに愛知に移り、「水が合った」と感じたことで、定住を決意したそう。そんな高本院長がいつも心がけているのが、患者の話を最後まで聞くこと。うまく言葉で説明できない場合にも、丁寧に質問を重ねることで、患者の悩みや思いを引き出しているという。また、「いろいろ言われても、実践するのは難しいですよね」と、アドバイスなどは最小限にするなど、エピソード一つ一つから、患者思いの優しい診療姿勢が感じられる。取材を通して、診療に対する思いや設備環境など、たっぷりと語ってもらった。
(取材日2018年10月11日)

患者の来院しやすさも考慮した立地で開業

京都のご出身だと伺いました。なぜ愛知県で開業されたのですか?

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当院の開業前は、名古屋のクリニックに勤めていたんです。僕は京都生まれで、徳島や東京、仙台など各地に住みましたが、名古屋で生活を始めたら、すごく快適で。名古屋はどちらかというと閉鎖的だ、なんて聞きますけれど、オープンな町だと思いましたね。それで名古屋市から通勤できるところで開業したいと思い、場所を探したんです。それともう一つ条件にしたのが、整形外科か眼科の隣が良いということ。特に年齢を重ねると、いくつかのクリニックをはしごするケースが多いですから、患者さんの利便性を考えると、ご高齢の方が多く受診する整形外科や眼科に近いほうが良いと思いました。そうして見つけたのが現在の場所です。みよしは若い世帯が多く、活気がありますね。

先生のご経歴を教えていただけますか?

徳島大学医学部を卒業後、研修医を経て、ニューヨークのベスイスラエル病院へ留学しました。3年間、内科全般を勉強したんです。大学時代には友達と英語を勉強していたのですが、実際に使うとなると全然太刀打ちできず、苦労しましたよ。ニューヨークに着いた日、アパートで鍵をもらうといった手続きをした際、あまりに英語が通じないものですから、管理人のおばちゃんから「あなた本当に病院で働くの? 大変になるわね」と言われたりして……。内科の研修自体が大変な上に、英語のハンデも加わって、人生で一番ハードな経験でした。でも尊敬する先生に出会えたり、日本の医療を外から見る視点を得たりして、学びはとても多かったです。帰国後は東京女子医科大学で循環器を専門に研鑽を積み、縁あって仙台や東京で医師としての経験を重ねた後、名古屋に来ました。

なぜ循環器を専門にされたのですか?

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大学病院にいると、循環器内科にはカテーテル手術のように外科的な要素もあって、他の内科領域と比べて独特の難しさがある反面、結果がダイレクトにわかるため、やりがいも感じたんです。現在、カテーテル治療などは行っていませんが、経験がある分、患者さんを紹介するときに役立っています。当院で行うことといえば、超音波検査で病態をスクリーニングすること。心臓の超音波検査は毎日のようにやっていますが、結構いろんな病気が見つかることもあるんですよ。大きな病院に紹介し手術に至ることも少なくありません。患者さんは胸が痛いと、とにかく心配が大きいことと思います。循環器を専門にしていることで自信を持って診察できるのは良かったかなと思います。早めの発見で地域の皆さんの役に立っていたらうれしいですね。

患者の声をしっかり引き出せるよう、聞き役に徹する

専門スキルを持っていることは、患者さんにとっても安心できるポイントでしょうね。

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ただ、当然ながら私の専門外のこともあります。そういった場合は、むやみに自分のところに留めるようなことはせず、専門の先生にご紹介しています。開院して10年もたつと、頼りになる近隣の先生とのつながりも増えましたから、心強い限りです。病気を発見するという点でいうと、CTを導入していることも、特徴の一つですね。肺がんや肺気腫の疑い、時には脳の疾患など、エックス線検査だと判断がつかないことがありますので。そこまでは当院で行って、診断結果で専門的な知見が必要となれば専門の先生に紹介する、といったようにしています。CT検査はエックス線検査に比べて多少高価になりますし、やたらめったら行うことはしませんが、患者さんにとっては大きな病院にかからずに検査を受けられるので役に立っているかなと思います。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

子どもからお年寄りまで幅広くお越しですが、みよし市の特徴もあってか、他の内科クリニックと比べたら若い方が多いかもしれないですね。患者層が若いと、冬場は風邪やインフルエンザといった感染症で来る方が増えるんです。ですから待合室は、感染症の疑いのある方と、生活習慣病や予防接種など、非感染の方とで分けられるようにしました。高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症の患者さんの場合、お勤め中の方も多いですから、土曜日に来ることが比較的多いですね。お子さんもみえますよ。近くに小児科の良い先生がいらっしゃいますので、赤ちゃんの診療など、より専門的な知識や経験が必要な場合には、すぐにご紹介しています。

患者さんとの接し方で大事にしていることを教えてください。

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心がけているのは患者さんのお話をよく聞くこと。それに尽きると思います。患者さんがお話しされているときは、最後まで聞く。時には、うまく話せない人に質問を投げかけて、話しやすいようにして差し上げる。30年近く医者をやっていると、そういったことも自分の「型」のようなものができて、すんなりできるものなんですよ。胃腸の風邪だったらこういう質問が必要、とかね。ご本人からお話しされるようならいいけど、自分で話されない方にはうまく伺っていかないといけません。やっぱり、患者さん自身の声を聞かないと、本質的なところはわかりませんから。

できることからコツコツと取り組むことが大切

生活習慣病の治療で心がけていることはありますか?

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アドバイスは、毎回1つだけにしたいと思っているんです。「緑黄色野菜を食べましょう」「塩分を減らしましょう」「息が上がらない有酸素運動をしましょう」「体重が多いから気をつけてね」「体重が減らなくても運動そのものが良いから続けてね」などなど。1回の受診で、2つも3つも「こうしなさい」と言われても、実践できることはあまりないですよね。それに、体になじんだ生活を変えるのは根気のいる話です。焦らず一つ一つ取り組んでいければいいと思うんです。実際には、患者さんの中にはある日突然ぱったりと来なくなってしまう方もいます。けれど、その方が通院を再開されたときには絶対に怒りません。治したい気持ちがあるから再びいらしたわけですので、また一から頑張りましょうと言っています。

スタッフの皆さんについて教えていただけますか?

常勤、非常勤合わせて、看護師が5名、受付が5名です。スタッフに対して特別にお願いしているような事柄はないのですが、お年寄りを急かさないこと、子どもを怖がらせないことをクリニック全体で心がけています。できることならば、患者さんには待合室で和んでもらえるようになったら良いなと思います。最近は順番予約のシステムを取り入れました。高齢の方や風邪をひいている方をはじめ、待合室で長く過ごしていただくのは大変ですからね。順番が来るまでの間、自宅でテレビなど見ながら待っていてもらえればと思います(笑)。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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当院に限らず、医療施設には気軽に訪れてほしいです。「こんなことを相談してはばかばかしいと思われるのでは」なんて心配は無用ですよ。健康は人生の目的ではないですが、健康でないとやる気も出ないしやるべきこともできないですから、医療とは社会を支える脇役。気兼ねなく受診できる施設であることは重要だと思います。これからも信頼していただけるクリニックをめざして長く続けていきたいですね。たとえ僕が引退した後も、誰かに続けてもらって長く貢献していけたらと願っています。

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