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城 俊明 院長の独自取材記事

城クリニック

(横浜市港北区/新横浜駅)

最終更新日:2022/11/28

城俊明院長 城クリニック  main

新横浜駅前に、毎月大勢の新規患者が訪れる「城クリニック」がある。胃と大腸の内視鏡検査、痔の日帰り手術や注射治療に力を入れているクリニックで、「患者さんが楽になる検査や診療を工夫する。そして病変を見落とさないよう努める。そうした真面目な診療態度、検査や手術における安全性へのこだわり、これらが患者さんたちの安心材料になっているのではないでしょうか」と院長の城俊明先生は穏やかに語る。「医療で大切なのは早く的確に診断して、無駄なコストを相手に負担させないこと」をモットーに、質の高い検査、治療を追求し続けてきた城院長に、患者に負担のかからない検査や治療への取り組みから、内視鏡検査を受ける際のアドバイス、プライベートでの楽しみまで多岐にわたりたっぷりと語ってもらった。

(取材日2022年10月13日)

毎月大勢の新患を支えるのは、地道で真剣な診療

非常に多くの患者さんが来院されると聞きました。

城俊明院長 城クリニック 1

新規の患者さんも毎月大勢いらっしゃるんですが、特にほかの医療機関から「内視鏡検査なら城クリニックで」と紹介された方が多いと感じます。他院の医師たちからご紹介いただくことで信頼性が増し、クチコミなどで広まって、多くの患者さんに来ていただけているのだと思います。当院では専門分野である胃と大腸の内視鏡検査と治療、痔をはじめとする肛門の病気では短期通院治療を得意分野としています。開業以来ぶれずに真面目に診療し、的確な診断と安全性の高い治療を追求しながら医療技術を日々磨いてきました。

診療方針についてお聞きします。

患者さんが楽な方法で、安全に検査や診療を受けられるよう努めること。そして医師は患者さんの病変を見逃さず、素早く診断することが私の理想です。こうした診療方針は、早期発見と治療期間の短期化につながり、患者さんの精神的・肉体的・経済的な負担を減らせると考えています。また、大腸内視鏡検査、痔の治療など、万一の場合は大量出血する診療を行いますから、安全性には特に注意を払って、常に安全な検査を実現できるよう冷静に丁寧に診療しています。

診療ではどんなことに配慮されていますか?

城俊明院長 城クリニック 2

胃や大腸の内視鏡検査では、がんなど重い病気が見つかることもあります。そのため常に笑顔で対応するのが良いとは限りません。私が笑顔で診断内容をお話しすると患者さんに重要性が伝わらず、「早期がんなら軽いんですね。今は忙しいので、数ヵ月後に治療します」などと、誤って解釈される可能性もあります。痛みなど自覚症状がないのも早期がんの特徴で、病状が進めば進行がんに移行します。がんは早期であればあるほど手術後の経過も良好なので、私はすぐにでも治療を受けていただきたいんです。ですから状況次第で、やや厳しめのトーンでお話しします。もちろん検査も真剣そのものですから、患者さんにはあまり笑わない医師だと思われるかもしれませんね(笑)。

早期の胃がん、食道がんの発見に役立つ経口内視鏡

クリニックにはどのような特色がありますか?

城俊明院長 城クリニック 3

私を含め2人の常勤医師がいて、いずれも胃腸科、内科、肛門科など診療経験が豊富です。1人は女性医師で、女性の患者さんの「内視鏡検査や痔の診察・治療は、女性医師にお願いしたい」といった希望にも対応できます。広めの待合室、診察室、検査室など2部屋ずつ用意し、できるだけ多くの患者さんが検査できるようにしています。ただ患者さんが増えても、効率的にお待たせしないで検査できる体制が重要だと考えています。スタッフには「たとえ忙しくても、忙しい様子を見せないように」と話しています。患者さんは「何かあったらどうしよう」と、不安な気持ちで検査に来ています。それを迎えるスタッフが騒がしくしていたら、さらに不安を強めてしまうでしょう。「心と態度は静かに、動作はキビキビ」とスタッフに指導しています。

内視鏡検査をためらう方にアドバイスをお願いします。

当院では、胃や食道の検査は経口内視鏡をお勧めしています。当院の経口内視鏡は、ハイビジョンカメラが搭載されているので、早期のがんの発見に役立ちます。早期のがんは、しみやまだらのように見えるので、鮮明な画像でないと発見が難しいのです。「苦しそう」「以前受けた時はつらかった」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、鎮静剤や鎮痛剤を使用しますので、検査時に痛みはほとんどありません。それよりも検査を躊躇されることで、がんが進行してしまうほうが怖いと思います。同じ内視鏡検査でも、医師によって技術力が違います。当院では検査終了後「思ったより楽だった」と言っていただけるよう、苦痛に十分配慮した検査に注力しています。まだ内視鏡検査を受けたことがない方も40代を過ぎたら一度検査を受けていただきたいですね。タバコや強いお酒、唐辛子など刺激物が好きな方は毎年検査を受けることを推奨しています。

痔の手術や大腸がんについて教えてください。

城俊明院長 城クリニック 4

10年以上前は、痔の手術で入院するケースが多かったですが、現在は日帰り手術がかなり多くなりました。いぼ痔は以前と比べ4分の3ほどが手術も必要なくなり、その代わり注射による処置を行います。日帰り手術は、軽い鎮静剤と局所麻酔を使用します。当院には女性医師がおりますので、女性の患者さんが希望されれば女性医師が担当します。10年以上当院に在籍し、検査も治療の経験も豊富な女性医師ですので、安心して治療を受けていただきたいと思います。お尻はデリケートな部分ですので、男性女性問わず、気になることがあれば恥ずかしがらずに相談していただきたいと思います。特に最近の傾向として大腸がんの方が非常に多くなったと感じています。一度検査を受けていただき、何もなければ3年から5年に1度検査を受けていただきたいですね。大腸がんはためらわずに検査を受けていれば助かりやすいがんだと考えています。

すてきな出会いを通じて医療の道へ

ところで、先生はなぜ医師になろうと思われたのですか?

城俊明院長 城クリニック 5

医療に貢献したいというより、人間に対する興味や周囲の勧めがきっかけで医学部に入学しました。卒業後は大学病院に入職し、尊敬できる先生方や先輩たちとの出会いを経て、大腸がん治療を専門とする外科の医師になりました。大きな転換点は、開業する機会に恵まれたことです。大学病院を退職し、別のクリニックで院長を務めていた頃、日々熱心に診療していましたが、自分で納得のいく診療をするには開業したほうがいいと感じていました。ちょうどその頃、親しい知人が「ここで繁盛しなければ駄目だろう」と冗談交じりでこの場所を紹介してくれ、開業しました。

リフレッシュ法や最近楽しみにしていることについて教えてください。

スポーツではゴルフ、あとは家族で旅行に行くことです。今年の年末は娘のいるパリへ行く予定です。とても楽しみですね。以前はよく海外旅行へ行きました。思い出深いのが、地中海クルーズ。帰りにスイスに寄ってマッターホルンを見た時は、とても感動しました。絵はがきのように、景色の一つ一つが美しく完成されていましたよ。カメラが趣味だったので、風景を撮影するのも楽しかったですね。その時に撮った写真は院内に飾っています。珍しい場所へもよく行きましたね。ニューカレドニアやガラパゴス諸島は特に印象に残っています。ガラパゴス諸島は、手つかずの自然が残っていて、野生動物も真近で見ることができます。遠い場所なので行くまで大変でしたが、興味のある方はぜひ行ってみるとよいと思います。今後も、そのような新しい体験を旅行を通して味わっていきたいと楽しみにしています。

今後の展望についてお聞かせください。

城俊明院長 城クリニック 6

患者さんがもっと楽に、安全に診療が受けられるよう、これからもさまざまな改善を続けることですね。私も医院のスタッフも「何かあれば改善しよう、何もなければ改善点を見つけよう」といった気持ちで医療に取り組んでいます。例えば当院で大腸内視鏡検査を受ける方は、特別な事情がない限り、前日も食事制限はありません。飲酒しても水をたっぷり飲めば大丈夫とお伝えしています。寝る前に軽い下剤を飲み、検査に備えてもらえば結構です。それから、今後は2024年に政府がマイナンバーカードと保険証を統合する動きもありますので、その準備にも対応していきたいと考えています。

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