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山田 充 院長の独自取材記事

医療法人社団慈友会 山田内科

(横浜市港北区/新横浜駅)

最終更新日:2019/08/28

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地域の基幹病院との連携に力を入れ、患者と基幹病院との橋渡しの役割も担っている「医療法人社団慈友会 山田内科」の山田充院長は「糖尿病性腎症や腎性骨異栄養症といった合併症に配慮しながら治療する、高度な専門性が必要なのです」と語る。クリニックでの通院維持透析を勧められた患者の受け皿として、きめ細やかなサポートを行うほか、糖尿病、腎臓内科、血液内科といった専門性の高い外来でも、基幹病院からの紹介による診察とともに、病状に応じて地域の基幹病院への紹介も行っている。設備も十分に整った院内は快適性と安心感が抜群。健康診断の結果が心配な場合など、気軽に相談できるのもうれしい。ビル12階にあるクリニックを出ると、新横浜駅至近にありながら、景色の癒やしも準備されていた。(取材日2016年12月13日)

生き物と車が大好きだった少年時代

子ども時代はどんなお子さんでしたか?

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内弁慶でしたね。友達と外で遊んだりはあまりせず、1人で昆虫採集に行ったり、家の庭で三輪車を乗り回していました。体が弱くて、しょっちゅう風邪を引いている子どもでした。苦手科目は体育と音楽。中学生の頃は25mがなかなか泳げず、居残り組でした。動物が好きで、猫と鶏、文鳥に金魚などを飼っていました。あとは車のカタログ集めも趣味で、車種を憶えて、家の近所の甲州街道まで、よく車を眺めに出かけていました。生き物とメカが好きなところは、医師という職業に通じている気がします。

医師になろうと思ったきっかけはなんですか?

父親が医師だったからです。といっても開業医ではなく、大学の医学部の教授でした。だから、特に医療を身近に感じていたというわけではありません。父が医師だと意識したのは1回だけでしたね。中学生の時、「足のかかとが痛む」と言ったら、父が勤めている病院へ連れて行ってくれた時です。結局、運動会の綱引きで頑張りすぎたのが原因の疲労骨折みたいなものでしたが。高校は私立の受験校で、3年生の時、自分も医学部を受けようと思い立ちました。勉強はそこそこできましたが、教科書は読まず、歴史ものの剣豪小説が好きでよく読んでいました。自分にないものへの憧れでしょうか。

特に興味を持った専門科目はなんですか?

最初は神経内科が専門でした。脳のメカニズムに興味があったからです。精神科と間違われることが多いのですが、神経内科は精神的な問題からではなく、脳や脊髄、神経、筋肉に病気があり、体が不自由になる病気を扱います。私は大学で、脳の血液循環や脳梗塞を研究対象にしていました。ただ、私が学んだ頃は、CTスキャンやMRIがない時代だったので、脚の反射を見たりして、脳のどこに病気があるのかを当てるのが興味深かったですね。でも今は、画像を撮れば脳梗塞などは一目瞭然ですよね。もう出る幕がないと感じて(笑)、神経内科はやめてしまいました。

最大の魅力は、「個人商店」のあたたかさ

血液透析を習得したのは?

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大学を卒業して3年目ぐらいの1974年頃です。関東労災病院へ行き、習得しました。日本で人工透析療法が臨床応用され、腎不全患者さんの寿命を延ばせるようになったのは1968年ですから、1974年といえば、ようやく全国に普及してきたあたりでした。私は人工臓器とか、神の領域に挑戦するような機械に興味がありました。血液透析は、人工腎臓装置を使って血液をきれいにする医療ですから、メカニズムという点で一貫しているわけですね。

1993年にこちらのクリニックを開業されたのですね。

ええ。1991年に新横浜に横浜労災病院ができまして、そこの透析患者さんが退院後の維持透析の受け皿になる医院が欲しいというお話があったのです。既に関東労災病院で指導してくださった前田先生の透析専門医院・前田記念腎研究所がありましたが、まだ足りないということで開業しました。前田先生のところは透析専門ですが、うちは一般内科、血液、糖尿病、循環器内科、泌尿器科も診ています。大病院で手術を受け、退院した後の通院は、薬をもらうためだけに何時間も待たされるのが常ですよね。あれは本当に気の毒だなと感じていました。ですから、なるべくすぐに診てあげられて、薬も処方できるクリニックが必要だと考えたのです。当院では、それぞれの分野を専門に診ることができる医師が診察にあたっています。また、私は神経内科の医師時代に、脳の血液循環の研究をしていましたから、循環と血液全般に興味があります。

こちらのクリニックの特色を教えていただけますか?

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例えるなら、大病院はデパート、当院のようなクリニックは個人商店、とでも言うのでしょうか。大きなデパートで買うのもいいですが、個人商店では例えば一人ひとりの趣向等や好みをきちんと把握していて、次に買い物するときには「あなたにはこちらが合っていますよ」なんて、何も言わなくとも自然とお勧めされたりする。それって、個人商店ならではの温かさですよね。患者と医師の距離が近く、それでいて、日本透析医学会透析専門医や日本腎臓学会腎臓専門医など、それぞれの専門分野をきちんと診ることができる医師がいて専門性が高く、安心感がある。各種専門外来を用意し、幅広い健康相談が受けられるのも当院の特色だと考えております。必要以上に悩んだり、逆に楽観視しすぎず、ご自分の身体を理解し、その分野のエキスパートである医師にきちんと診断をしてもらうことは大切なことだと思います。

的確な診療と適切な治療で、患者の一生を支える

人工透析を受ける場合、透析専門医に診てもらうことは大切ですか?

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そうですね。透析を受ける患者さんは腎臓病だけでなく、さまざまな病気を合併していることがほとんどです。例えば透析導入に至る原因のトップは糖尿病で、患者さんの43%は糖尿病性腎症という病気といわれています。腎不全に伴って骨に異常が起きてくる腎性骨異栄養症という病気もあります。透析患者さんは、そうでない方よりも、骨折や皮膚のかゆみ、皮膚の潰瘍で悩んでいる方が多いんですよ。透析を行う医師は、こうしたさまざまな合併症にも目を配りながら治療を進めなければならないので、当然、高い専門性が要求されます。しかし日本の現状では、透析専門医は不足しています。また患者さんにも、専門医を選ぶことの大切さというものが浸透していないように感じることがあります。確かに近所にあって通いやすいというのも大切ですが、ご家族やご自分の体のためを思えば、専門医に適切な治療を受けることはとても大切だと思います。

なかなか伝わりづらい部分なのでしょうか。

確かに、透析専門医が治療をしたからといって、今日明日にすぐに症状が良くなるというものではないので、患者さんにとって違いはわかりにくいかもしれません。しかし、症状を診てどんな薬をどれほど使ったら良いのかなど、そういったこまかい判断をきちんと重ねていかないと、長い目で見ると将来に影響が出てきます。「これだけ飲んではいけない」とか「あれを食べてはいけない」とか、専門医の指導は患者さんにとって時には「面倒だ」と感じることがあるのかもしれません。でもそれは、患者さんのためを思うからこそ。糖尿病の患者さんやその予備軍はとても多いのに、その危機感は驚くほど薄いと感じることがあります。だからこそ、専門医に診てもらうことの大切さを感じていただきたいと思います。

最後に、今後のビジョンを教えてください。

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これからますます高齢化が進み、透析が必要な患者さんや、糖尿病、高血圧、高脂血症といった病気を抱えて長い歳月を生きる高齢者は増えていきます。当院では、歩行が困難な透析患者さんのために通院用の送迎車を手配するなど、利便性も確保しつつ、患者さんの健康管理に一層の貢献をしてまいりたいと思っています。また、老人ホーム等の施設との連携も強めていきたいと考えています。そのために、複数の専門性の高い外来を設け、地域の基幹病院との連携をとりながら、質の高い医療を適切に提供していくよう努めている次第です。患者さんにはぜひ、専門の医師の価値を知っていただき、ご自分のニーズにあった医療機関選びをしていただきたいと思います。また、病気の早期発見・早期治療のためにも、定期的に健診を受けていただきたいです。どうぞ、ご自身の健康にも関心を持ち、ご自分の身体を大切にしてください。

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