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鈴木 正和 院長の独自取材記事

すずき眼科クリニック

(四国中央市/川之江駅)

最終更新日:2021/10/12

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「すずき眼科クリニック」は2007年開業。モダンな外観の建物は、院内もクリニックらしからぬ造りで、6メートルの吹き抜けからたっぷりと光の入る開放的な空間が広がっている。院長の鈴木正和先生は、愛媛大学卒業後、大学病院や愛媛県内の基幹病院にて緑内障と白内障を専門に研鑽。開業後は専門分野の診療を軸に白内障の日帰り手術や、小児の眼科疾患、目の外傷とオールマイティーに診療を行っている。診療への取り組みや、音楽を愛する院長らしい院内環境へのこだわり、患者へのこまやかな心配りについてたっぷりと話を聞いた。

(取材日2021年1月14日)

専門分野を軸とした間口の広い眼科診療を提供

先生が医師を志したきっかけは何だったのでしょう。

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小さい頃から細かいことをするのがとにかく好きで、プラモデルや遊び道具なんかも自分で作ってしまうような子どもでした。1985年開催の国際科学技術博覧会「つくば万博」の影響で、将来はロボット工学の道をめざそうと考えていたんです。それが高校の時、先生に医学部を受験したらどうかと勧められましてね。医師はやりがいもありそうだし、手術をする外科系に進めば手先の器用さも生かせる。中でも顕微鏡を使う眼科の手術は、緻密さ、繊細さという点でとても魅力的に感じましたね。あと、僕の母は子どもの時のケガで片方の目を悪くしているんです。それもやはり眼科の道に進んだ大きな理由です。愛媛大学医学部を卒業してからは大学の医局で緑内障を専門に研鑽し、白内障の手術も数多く手がけてきました。

この地域で開業した理由、患者層について教えてください。

開業するならやはり地元で、という思いがありました。小さい頃からよく知っている土地ですから、患者さんも顔見知りの人が結構来られます。当院で手術を受けた患者さん第1号は、僕の同級生のお父さんでしたしね。これまで専門的な診療は、県外に出ないと難しい環境でしたから、地域の方は喜んでくださったと思います。一方で、県をまたいで徳島や香川から来られる患者さんもかなりいます。症状としては、僕の専門の緑内障や白内障の日帰り手術で来られる高齢の患者さんのほか、糖尿病網膜症などで受診される方、斜視や弱視の診療では小さなお子さんも来られますから、0歳から高齢の方まで年齢層は幅広いですね。あと地域柄この辺りは工場が多いので、目に薬品や鉄粉が入ったといった仕事中のケガで受診される若い方も結構いらっしゃいます。

先生のご専門である緑内障とはどんな病気ですか?

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日本における失明原因の第一位の緑内障は、視野が欠ける慢性疾患で、白内障と違って自覚症状がほとんどなく、視野の異常に気づいた時にはすでにかなり進行しています。現在緑内障を治す方法はなく、できるだけ早く病気を見つけて進行を緩やかにするしかありません。基本的に一生お付き合いしないといけない病気という点では糖尿病と同じです。ただ、ほとんどの緑内障は慢性タイプですが、まれに急性の緑内障発作を起こされる方もいます。急に視界がかすんで頭痛や吐き気が起こり、脳外科に行って検査しても異常はない。こうした緑内障発作は急に眼圧が上がってしまうことで起こります。急激に悪くなるため、医療機関で適切に対応してもらうことが重要になります。

緑内障ではどんなことに注意したらいいでしょう?

緑内障は40歳を過ぎたら発症リスクが上がってきますので、細かな文字が読みにくい、遠くから近くへのピントが合わせづらいといった、いわゆる「老眼」が始まったら、一度眼科で診てもらいましょう。あと、近眼の方は緑内障になりやすいといわれていますから、当院ではコンタクトレンズの処方や定期検診で来られた患者さんに、光干渉診断計(OCT)の検査を行っていて、それで緑内障が見つかったケースもあります。繰り返しますが、緑内障は早めに見つけ早めに治療する、それがとても大切です。

地域医療の窓口として、病気やその予兆を見逃さない

白内障の手術についてもお聞きします。

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白内障は水晶体が濁ってしまう病気で、かすんで見える、まぶしく感じる、二重に見える、一時的に近くが見やすくなる、夜間や雨の日の車の運転で見えにくくなるといった自覚症状があります。ただ、白内障は手術による治療法が確立されており、最近は日帰りで手術が受けられる眼科医院も増えました。加齢が原因なので、高齢になったら誰が発症してもおかしくない疾患ですが、それでも「目の手術」となると、恐怖心から尻込みされる方は多いです。麻酔は点眼による局所麻酔ですが、恐怖心や緊張が激しいと体が動いてしまうため、当院では吸入麻酔を導入し、リラックスした状態で手術を行います。

最近気になっていることがあるそうですね。

子どもたちの視力の低下です。ゲームやスマホの影響なのか、小学校低学年くらいから眼鏡をかけている子が多くなりましたね。一方で、眼鏡は嫌だからと小学生でコンタクトレンズを希望するケースも増えています。レンズのケアや、装着時間を守るといった自己管理ができないうちはトラブルの原因にもなりますから、当院では小学生への処方は慎重に検討していますが、ニーズは確かに増えていて、視力が悪くなる年齢が早まっていると感じます。当院ではお子さんの斜視や弱視の診療にも対応し、視力の出にくい子への弱視訓練のほか、手術までのフォローもしています。気になることがあればぜひご相談ください。

感染症対策についてはいかがでしょう。

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実は眼科で扱う疾患には感染症が多いんです。ものもらいは細菌感染ですし、アデノウイルスによる感染症も目やに・充血などの症状が出ます。つまり眼科はもともとウイルス感染に関しては神経質で、手洗い、アルコール消毒は以前から当たり前にやっていることなんです。患者さん同士の接触を避け、滞在時間を減らすため予約優先制も導入しています。ただ、新型コロナウイルスは飛沫感染もあるため、パーティションを設置し、動線を変えて感染症対策を徹底しています。

診療で大切にしていることは?

当院のようなクリニックは、地域医療の最初の窓口ですので、病気の症状や予兆を見落とさないようにしなければなりません。不安を抱いて受診される患者さんの気持ちに寄り添い、疑問やわからないことがあれば丁寧に説明し、健康のために役立つ情報なども提供できるよう常に知識のアップデートを心がけています。あと、話しやすい雰囲気づくりも大事ですから、診療では地元の言葉、方言で話しています。今の若い方にはあまりなじみがないお年寄りが使うような方言は、わりと得意ですよ(笑)。

日々の診療で大切なのは、一つ一つの積み重ね

院内の環境にもこだわっているとか。

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人間が受け取る情報の8割は目から入ってくるといわれます。それだけ目は大切な器官なのですが、眼科という場所はその大切な目を悪くされた方が来られるわけです。なので、できるだけ皆さんに居心地良く過ごしてもらい、耳から心地良さを感じていただけるよう、院内に高音質のスピーカーを設置して緩やかなクラシックを流しています。ご覧のとおり当院は待合室も検査室も6メートルの吹き抜けになっているので、音がよく響くんです。以前は患者さんのために、ここで仲間とクラシックのミニコンサートを開いたこともあるんですよ。

先生が楽器を演奏されるのですか?

僕の趣味はトロンボーンなんです。中学生の時のブラスバンドから始まり、医師になって開業してからも、地元の吹奏楽の団体やオーケストラに参加しては吹いていました。最近はコロナ禍の影響で練習もできなくなってしまいましたが、その分個人練習の時間はたっぷりありますので、休日はほぼトロンボーンを吹いています。とはいえ、発表の場がないと練習にも身が入らない気がして、モチベーションアップのため7年ぶりに楽器を新調しました(笑)。

今後どんな医療を提供していきたいとお考えですか?

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研修医の時に指導してくださった先生から教えられたことがあるんです。術者から見たら目の前の患者さんは年間に何百と行う手術のうちの一つだけれど、患者さんにとっては人生で初めての手術なのだから、その重みを忘れてはいけないと。手術も診療も毎日のことですが、その1回1回をベストを尽くすつもりで臨んでいます。音楽も同じですよね。良い演奏をお客さんに聞いてもらうため、1回のコンサートのために毎日一生懸命練習します。大切なのは一つ一つの積み重ね。そこを忘れず、これからも地域医療の窓口として丁寧な医療を提供していきたいです。

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