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高血圧から心筋梗塞や心不全へ
生活習慣病と循環器疾患の深い関係

池之上クリニック

(鹿児島市/鹿児島駅)

最終更新日:2026/10/21

池之上クリニック 高血圧から心筋梗塞や心不全へ 生活習慣病と循環器疾患の深い関係 池之上クリニック 高血圧から心筋梗塞や心不全へ 生活習慣病と循環器疾患の深い関係
  • 保険診療

高血圧症は、健康診断などで指摘されることも多い身近な生活習慣病の一つだが、自覚症状が乏しいため、体調に問題がなければ「まだ大丈夫」と考えてしまう人もいるだろう。しかし、高血圧症をはじめとする生活習慣病は、心臓や血管の病気とも深く関わっており、早い段階から適切に管理することが重要だ。一般内科や循環器疾患、生活習慣病の診療から、禁煙治療、在宅医療まで幅広く地域医療に携わる「池之上クリニック」の徳武大輔院長は、「高血圧は自覚症状がなくても、早い段階からきちんと管理していくことが大切です」と話す。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医でもある徳武院長に、高血圧と循環器疾患の関係や日常生活で心がけたいこと、早期から治療に取り組む重要性などについて話を聞いた。

(取材日2026年8月10日)

自覚症状がなくても早めに受診を。早期対応で、将来の循環器疾患を防ぐ

Q健診で高血圧を指摘された場合の注意点はありますか?
A
池之上クリニック 健診で高血圧を指摘されたらクリニックを受診しよう

▲健診で高血圧を指摘されたらクリニックを受診しよう

高血圧は自覚症状がほとんどないことも多いので、「特に困っていないから」とそのままにしてしまう方も多いと思います。ただ、血圧が高い状態が続けば心臓や血管には少しずつ負担がかかり、動脈硬化が進むだけでなく、さまざまな循環器疾患や脳梗塞、脳出血、腎臓病などのリスクも高まりますので、そうなる前に血圧をきちんと管理していくことが大切です。また、高血圧の背景に睡眠時無呼吸症候群やホルモンの過剰分泌などが隠れていることもあり、適切な治療で改善が図れることもあります。原因を確認するという意味でも、健診で高血圧を指摘されたら、症状がなくてもまずは一度相談してほしいですね。

Q高血圧は、具体的にどのような循環器疾患につながるのですか?
A
池之上クリニック 自覚症状がなくても早期受診が重要である

▲自覚症状がなくても早期受診が重要である

高血圧症だけでなく糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病があると動脈硬化が進みやすくなり、狭心症や心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症などを発症するリスクが高まります。また、高血圧が続くと、心臓は高い圧に逆らって血液を送り出し続けなければならないため、それだけ負担も大きくなるのです。そうした状態が長く続けば、心不全や心房細動などの不整脈につながることもあります。さらに、これらの生活習慣病をいくつか併せ持っている場合は、循環器疾患のリスクもより高くなるため、全体を見ながらきちんと管理していくことが大切です。

Q日常生活ではどのようなことを心がければいいですか?
A
池之上クリニック 無理なく続けられる生活改善を医師と相談しよう

▲無理なく続けられる生活改善を医師と相談しよう

まずは食事と運動、そして喫煙習慣のある方は禁煙ですね。食事では塩分を控えることが基本です。1日6g未満が目安とされていますが、毎日の食事で厳密に守ろうとするとストレスになってしまうので、あまり数字にとらわれすぎず、できる範囲で減らしていけばいいと思います。ほかにも、食べる量に気をつけ、野菜や果物などカリウムを含む食品を取り入れることを意識していただくのも良いですね。運動は週3~4回、1回30分以上が目安ですが、こちらも無理をする必要はありません。散歩や水泳、体操など、自分が続けやすいものから始めてみてください。生活習慣は完璧にしようとせず、できることを少しずつ続けていくことが大事です。

Q息切れが気になった場合も受診したほうがいいのでしょうか。
A
池之上クリニック 小さな体調変化にも注意が必要

▲小さな体調変化にも注意が必要

もちろんです。動悸や息切れはよくある症状ですが、「体力の衰え」だけでなく心房細動などの不整脈、心不全や狭心症などが隠れていることがあります。また、循環器疾患の症状はそれだけではありません。足のむくみや倦怠感、食欲不振は心不全のサインかもしれませんし、心筋梗塞の兆候も胸ではなく喉の痛みや違和感として現れることが少なくなく、さらには熱中症だと思って受診したら心筋梗塞や心不全が見つかったというケースもあります。症状の現れ方は人によってさまざまですので、「いつもと違う」「何となくおかしい」と感じたら受診をお勧めします。必要に応じて心電図などの検査を行い、循環器の病気が隠れていないか確認していきます。

Q循環器疾患や生活習慣病にはどのような対応をするのですか?
A
池之上クリニック 検査により原因を見極め適切に対応する

▲検査により原因を見極め適切に対応する

まずはお話を伺い、循環器疾患が疑われる場合は血液検査や心電図検査、心臓超音波(心エコー)検査、胸部エックス線検査、足の血管の状態を調べるABI検査、下肢静脈エコー検査などを組み合わせて症状の原因や体の状態を確認します。その結果、より専門的な検査や治療が必要であると判断されれば、近隣の適切な医療機関へ速やかにおつなぎすることが可能です。高血圧症や糖尿病については、近年、薬の開発が進んでおり、きちんと治療を続けることで、合併症を防ぎながらその人らしい生活を長く続けていくことが期待できます。薬にもさまざまな種類があるので、その方の状態やニーズに合う治療を一緒に探していければと思っています。

ドクターからのメッセージ

徳武 大輔院長

高血圧の管理では、クリニックで測る血圧だけでなく、ご自宅で日頃から血圧を測っておくことが大切です。できれば朝起きた時と寝る前に測り、ご自身の血圧が普段どのくらいなのかを知っておいてください。また、高血圧に限らず、体調について気になることがあれば、まずは気軽に相談していただければ、検査や診断はもちろん、どのような治療や生活を希望されているのかも伺い、できるだけ一人ひとりに合ったかたちでお応えしていきます。地域の皆さんにとって、困ったときに頼っていただけるクリニックでありたいと考えています。