全国のドクター14,444人の想いを取材
クリニック・病院 156,904件の情報を掲載(2026年8月14日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 鹿児島県
  3. 鹿児島市
  4. 鹿児島駅
  5. 池之上クリニック
  6. 徳武 大輔 院長

徳武 大輔 院長の独自取材記事

池之上クリニック

(鹿児島市/鹿児島駅)

最終更新日:2026/08/13

徳武大輔院長 池之上クリニック main

地域住民が暮らす住宅街の一角に、洗練された外観が目を引く「池之上クリニック」がある。幅広い世代を迎え入れるこのクリニックで、2026年4月から院長を務めるのが徳武大輔先生だ。日本循環器学会循環器専門医と日本内科学会総合内科専門医の資格を持ち、鹿児島県内の複数の病院で急性期医療の前線に立ってきた。急性期医療の現場から地域医療へと舵を切ったのは、「人の役に立つ医療とは何か」という問いに向き合い続けた結果だという。冷静かつ誠実な語り口に患者への深い思いがにじむ徳武院長に、循環器の専門性を生かした内科診療や、未来を見据えた訪問診療への取り組みなどについて聞いた。

(取材日2026年8月1日)

「人の役に立つか」を軸に、地域医療の道へ

まずは、これまでの歩みやクリニックを継承された経緯をお聞かせください。

徳武大輔院長 池之上クリニック1

もともとは鹿児島県の大学病院や市中病院などで循環器内科を中心に急性期医療に携わっていました。やりがいのある現場でしたが、地域に根差した医療に携わりたいという思いが強くなりました。そんな時、馬渡先生から当クリニックの継承のお話をいただきました。以前の先生方が築いた地域とのつながりを大切にしながら、求められる存在でありたいと思っています。

医師を志されたきっかけや、循環器を専門にされた理由を教えてください。

親族に医師はいなかったのですが、責任のある仕事に就きたいという思いがありました。困ったときに頼りになる存在になりたいという気持ちが原動力だったと思います。循環器内科を選んだのは、幅広い内科疾患を診ながらカテーテルなどの手技にも携われる点に魅力を感じたからです。内科の総合力と専門的な手技を両立できると考えました。研修医になって最初に配属されたのが循環器内科で、ホームのような感覚がずっとあったことも大きいですね。心不全の方への処置など、症状の改善をめざせる場面が多く、治療の手応えを実感しやすい分野です。日本循環器学会循環器専門医と日本内科学会総合内科専門医の資格も取得し、循環器を軸に内科全般を診る力を磨いてきました。

これまでのご経験で、現在の診療に生きていることはありますか?

徳武大輔院長 池之上クリニック2

特に総合病院での経験が大きいと思います。どの病院でも内科全般を幅広く担当していたので、症状を限定せず総合的に診る力は鍛えられました。ある病院では、技師の数が少なく心臓や頸動脈のエコー検査を自分で行っていたので、検査の技術が身につき、今の診療に直接役立っています。また、新型コロナウイルス感染症に重点的に対応していた病院で勤務していたときには、感染症の患者さんを数多く診ました。あの時の経験を通じて、発熱や感染症の診療に対する心構えができたと感じています。現在は鹿児島大学大学院にも在籍しており、臨床の傍ら研究を続けています。そこで得た知見も、日々の診療に生かしていきたいと考えています。

専門の目で見逃さず、患者の価値観に寄り添う

どのような症状や悩みで来院される方が多いですか?

徳武大輔院長 池之上クリニック3

幅広い世代の方が、睡眠時無呼吸症候群の管理や、腹痛・めまい・発熱などさまざまな内科症状を相談するために来院されています。中でも、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の定期管理で通院される患者さんが多く、60~70代の方が多いです。季節によっては感染症の方も増えますね。当院では心電図や下肢静脈のエコー検査を院内で実施でき、採血や心電図と合わせて総合的に状態を把握する体制を整えています。注意が必要なのが、暑い時期にだるさを訴える方は多いですが、その中に実は心筋梗塞の可能性があることです。胸の痛みがまったくないケースもあるので、循環器を専門にしてきた経験を生かして見逃さないように意識しています。また、禁煙をめざす外来も実施しています。

生活習慣病の治療で、先生が大切にされていることを教えてください。

生活習慣病の治療は、将来の心臓や血管、脳の病気を防ぐために行うものです。つまり10年後、20年後を見据えた予防なんですね。ですから、ご本人が何を大切にしているかによって、治療の意味合いも変わると考えています。医学的な根拠はもちろん大切ですが、それは患者さんが持つ広い価値観の中の一つです。人生観や経済的な事情も含めて、リスクをきちんとお伝えした上でご本人が納得されているなら、その判断を尊重したいと思っています。「こうしてみてはいかがでしょうか」とお声がけしても、なかなか行動の変化には結びつきにくいものですし、かえって通院から遠ざかってしまう方もいらっしゃいます。ご自身の納得するタイミングで来ていただき、お薬の調整について相談するくらいの距離感のほうが、長く続けていただけるのではないかと感じています。

患者さんへの対応で、日頃心がけていることはありますか?

徳武大輔院長 池之上クリニック4

礼節を大切にしつつ必要以上のことは申し上げないよう日々心がけています。もちろん、お話ししたいことがある方にはしっかり耳を傾けますが、お忙しそうな方にはテンポ良く対応するようにしています。患者さんの雰囲気を見ながら求められることに合わせる感覚です。長く引き止めるよりも、必要な情報を適切にお伝えしてスムーズにお帰りいただくほうが、ニーズに応えられるのではないかと考えています。また、できるだけお待たせしないということを意識しています。待ち時間が長いと患者さんの負担になりますので、カルテを回す手順や受付の流れを見直し、スムーズに診察をご案内できるようスタッフとも話し合いを重ねています。

多彩な専門性と訪問診療で地域のニーズに応える

在籍されている先生方についてご紹介ください。

徳武大輔院長 池之上クリニック5

副院長はリハビリテーション科を専門としており、鹿児島出身なので地域の事情にも精通しています。脳梗塞などの後の痙縮、いわゆる手足のこわばりに対しては、ボツリヌス製剤注射を用いて筋肉の緊張を和らげるための治療を保険診療で行っています。後遺症にお悩みの方にとって、選択肢の一つになれば幸いです。また、糖尿病や甲状腺などの内分泌領域に詳しい医師も長年にわたり非常勤で在籍しています。前院長の時代から勤めてくださっている先生で、私も糖尿病や甲状腺の疾患について日頃から相談させてもらっています。患者さんへの対応が丁寧で、信頼を寄せている方も多い印象です。こうして異なる専門分野の医師が連携しながら診療にあたれる点は、当院の強みの一つだと思っています。

外来に加え、訪問診療にも取り組まれている理由をお聞かせください。

今後、高齢の方が増え、バスなどの交通インフラが縮小していくと、通院が難しくなる方はさらに増えていくでしょう。そうした変化を見据えると訪問診療の重要性はますます高まると感じています。現在はご自宅のほか、有料老人ホームやグループホーム、障害者施設などにも訪問しています。訪問先で大切にしているのは、迅速さです。連絡をいただいたらできるだけ早く伺い、必要なら紹介状もすぐに用意するなど、ご本人や施設の生活を妨げない対応を心がけています。ゆくゆくは副院長の専門性を生かした訪問リハビリテーションの導入も検討しています。学校医として幼稚園や小学校、高校にも関わっており、外来診療と訪問診療の両面で地域を支えていきたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

徳武大輔院長 池之上クリニック6

循環器の疾患は、症状が実にさまざまです。例えば心不全では、数日から数週間で急に体重が増えることがあり、それは脂肪ではなく体に水分がたまっているサインかもしれません。心筋梗塞でも胸の痛みがなく、喉の違和感だけの方やまったく症状のない方もいらっしゃいます。不整脈であれば動悸のほか、脈の乱れやふらつきとして気づくこともあります。ですので、何か変だなと感じたときに早めに受診していただくことが大切です。当院は循環器をはじめ、生活習慣病や感染症、日常的な体調不良まで幅広く対応しています。地域の皆さんにとって身近な相談窓口でありたいと思っていますので、どこに相談したらいいかわからない症状でも、気軽にご相談いただければと思います。