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久保田 亘 院長の独自取材記事

二子新地 ひかりこどもクリニック

(川崎市高津区/二子新地駅)

最終更新日:2020/04/01

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二子新地駅から徒歩1分。「二子新地 ひかりこどもクリニック」はこれまで約20年間にわたり地域のファミリー層による信頼を集めてきた街のクリニックだ。2017年の4月には久保田亘院長の就任とともに大幅なリニューアルを実現させ、医師数が2人だった体制から、非常勤も含めて約10人へ増員して診療を提供している。診療科目は小児科と内科に加え、皮膚科を併設した。子どもへの診療を中心とし、その上で、気管支喘息、アレルギー、低身長、肥満、腎疾患(夜尿症、血尿、蛋白尿)といった専門的な相談のできる外来を開設しているのだ。日本小児科学会小児科専門医であり、子ども向けの高度医療機関においては腎臓内科を担当していたほどの専門性の高さを持つ久保田院長に、現在行っている診療の持ち味を聞いた。(取材日2017年8月5日)

大変な思いをしている子の診療は、かけがえのない経験

医師になったきっかけは、何でしたか?

母が看護師をしていたことに影響を受けているのかもしれません。小さい頃から、母親に連れられて職場である病院に顔を出し、ドクターと話す機会もあったおかげで、医療を身近に感じていました。中学や高校に進学しても、病院に体験学習に出かけていました。大学の医学部に進学することは自然な流れでした。大学卒業後に診療科目を小児科にしたのは、医療を通して子どもが元気になっていく様子に魅力を感じたからです。3人きょうだいの長男で、弟、妹の面倒も見ていました。子どもが好きだったことが小児科の医師になった一番の理由だと思います。

院長になるまでの修業期間の中で、特に印象的だった経験をお聞かせください。

大学卒業後、研修を経て慶應義塾大学の小児科医局へ入り、同期が20名を超える規模の現場で育てられたことは大きかったです。学術的にも臨床的にも医療を追究している環境で、同世代の医師たちと切磋琢磨していくことができました。医局で「小児科医は子どもたちのその後の人生80年をつくるんだ」と言われた言葉の深みは今も忘れられません。入局後に回る関連病院でも専門分野を持った先輩医師が多く、その影響も大いに受けたものです。僕は日本小児科学会に認定された小児科専門医でありながら、特に子どもの腎臓をサブ・スペシャリティにもしています。それは、横浜市立市民病院で勤務していた際に指導を受けお世話になった先輩医師が、腎臓を専門にされていたからでもあるのです。そんな経緯もあって、4年ほど在籍した東京都立小児総合医療センターでは、腎臓内科で研修しました。

小児腎臓内科にまつわる、かなり重い症例を診てこられたのでしょうね。

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お住まいの地域では手の施しようのないお子さんを紹介していただくことも多いわけです。その中で主治医を務めさせてもらった1人の子に対して、現場のみんなで考えて、あの手この手の医療を実践するうちに、何とか透析がうまくできるようになったことがありました。立てるようになると良いな、なんて思っていたお子さんだったのですが、目に見える成長・発達を遂げて、歩けるようにまでなった時には本当にうれしかったです。透析というのは限界のある医療であるため、その後は腎移植を行いました。今も薬は飲んでいるものの、ほとんど入院もせず、ご家族からは、折に触れての手紙や年賀状などで、今は、あんなこともこんなこともできるようになった、とご報告をいただいています。新生児の頃からそのお子さんを診ていた地域の先生も喜んでくださいました。そんなかけがえのない経験を多く経てまいりました。

重症化する前に、地域でやれる小児医療もあるのでは

街のクリニックで、院長のような専門的な医師にかかれるというのはありがたいと思います。

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自分の経験を地域の中で還元させてもらえたら、と考えていたことが、当院の院長に就かせていただくきっかけになりました。大きな医療機関に、重症化して送られてくる前の段階で、地域において施すことのできる医療があり、そこに関わりたいと思うようになったのです。例えば、腎臓の症状の悪化というのは、愁訴や自覚症状などではほとんどわかりません。だからこそ、早めに見つけて治療できるかどうか、が肝にもなってまいります。検尿などによって出てきた予兆を見逃さずに、その段階で超音波による検査なども行い、必要ならばしかるべき施設に紹介することなどは、自分の経験があるからできることだとも思っています。血圧に問題を抱える子どもも、腎臓が関与することがあり、その点でも良い助言をできると捉えています。

歴史ある地域のクリニックとしての良さも残してのリニューアルになっているのですね。

20年ほど地域を支えているクリニックで、皆さまとても頼りにされています。いろいろな専門分野を持った小児科の医師複数名で診療にあたることで、地域の小児医療における多様なニーズに応えていくというのが、リニューアル後の診療です。僕は腎臓ですが、他にはアレルギーや内分泌を専門にしている先生が診療します。何かあった際にまず相談していただけるクリニックをめざしています。育児は病気がなくても大変なものです。この地域には新しくマンションに越して来られた若いご夫婦も多いです。相談できる人が周囲にいない核家族も多い時代における、地域で一緒に成長を見守る場の一つになったら良いな、と考えています。

他に変えた点はありますか?

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以前は待ち時間が長く、外で待っている患者さんもいました。クリニックには体調が悪いために来院されるのでどうにかできないかと思い、予約システムを導入しました。初診も含め完全予約にて診療しており、これにより患者さんの待ち時間が少し改善されたと感じています。また診療の中で継続的なフォローが必要な場合は、改めてこちらからご予約をお取りし、患者さんに手間を取らせないようにしております。ただうれしいことではありますがとても多くの患者さんにご来院いただいているため、時間を指定してもその日の診療の内容によっては時間どおりに診察できないこともあり、患者さんにご理解いただいております。これからも気軽に患者さんが来院できるクリニックになれるよう少しずつでも改善できる点は変えていこうと思っています。

皮膚科専門の医師から診療が受けられるのも、子どものいる家庭にとってはうれしいことだろうと思います。

乳児湿疹、アトピー性皮膚炎、とびひ、水イボなど、子どもには皮膚の疾患がつきものです。治療も大事であると同時に、いかに日常的なケアの方法を教えて長期的な管理をしていくのか、も重要なのです。その点で、日本皮膚科学会皮膚科専門医の観点から説明してもらうというのは、軟膏の塗り方、入浴の仕方、石鹸の使い方など、小児科だけでは対応できない細かさでご家族の参考になるのではないかと思います。当院では小児科のみならず、内科や皮膚科の診療日を設けていますので、ファミリークリニックとして親御さんも受診していただけたらと思います。

将来的には、在宅小児診療も視野に入れている

パリビズマブについて専門的な診療も行っておられますね。

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パリビズマブは、RSウイルス感染症に対するワクチンです。RSウイルスというのは冬に流行する風邪のウイルスですが、近年は夏にも感染の流行が見られます。生後半年ぐらいまでに罹患すると、ぜーぜーしたり酸素吸入が必要になることがあります。心臓や肺に問題のある子どもがかかると、命に関わる病気にもなりかねません。早産児、心疾患やダウン症のお子さんは保険適応でのワクチンを接種できます。このワクチン接種のために遠方の総合病院まで出向く必要がある場合、お住まいのクリニックで接種できると患者さんの負担は少ないと思います。

お忙しい合間に息抜きでされていることは何ですか?

今は、3人の子どもの育児が一番うれしい時間になっていますね。院内でも家庭でも子どもにずっと触れているじゃないかと言われたら、起きている時間はほとんど、子どもと接していますが、飽きません。子どもが好きなのでしょうね。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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将来的には在宅小児診療も視野に入れていきたいと思っております。現代は医療が進み、新生児の頃に大きな病気を抱えても助かる可能性が高まりました。とはいえ、大きな医療機関での治療を受けながらの生活になる場合もあります。そのような子どもたちにとって、風邪や予防接種など、ちょっとした相談のできる窓口になりたいと考えています。そこまで含めて、総合的に小児医療に携わり続けていきたいと考えております。

自由診療費用の目安

自由診療とは

RSウイルス感染症ワクチン 1V(100mg)20万円~

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