社会福祉法人 恩徳福祉会 メルヴェイユクリニック

社会福祉法人 恩徳福祉会 メルヴェイユクリニック

三村 仁昭院長

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JR京都線岸部駅、阪急京都線正雀駅から徒歩約2分の場所にある「メルヴェイユクリニック」。同院では1次救急患者の受け入れも積極的に行い、夜間や休診日も急病の電話相談があった場合には診療に応じている(第3土日のみ休診)。「病は時を選ばず」そう語るのは、院長である三村仁昭先生だ。先生がめざすのは、どんな時でも患者の相談に応じる身近なかかりつけ医。今回の取材では、三村先生の理想とする医療や今後のクリニックの展望、そしてプライベートな素顔の部分に至るまで詳しく聞いた。
(取材日2017年9月8日)

患者の立場に立った医療が信条

―診療方針や、診療の際に心がけていることはありますか?

例えば発熱などで救急外来を受診される際、患者さんや医療者の「このくらいで」という思いがお互いの間に気まずさを生んでしまいます。大切な事は発熱の原因で、原因の診断と治療を行う事がわれわれ医師の重要な役割です。診療の結果が軽症であったというのは結果論にすぎません。しかし、救急外来という場所が病状の重い患者の急病診療を行う場であることは事実です。だからこそわれわれプライマリケアの現場が比較的症状の軽い急病患者の初期対応を行い、夜間救急外来の負担軽減に貢献することは、結果的に患者さんにとって大きなメリットとなる重要な役割だと考えています。病は時を選びません。短期間で悪化する病気もあります。患者さんの立場に立った際に「何時でも相談できるかかりつけがあると安心」という考えで、診療を行っています。

―診療時間外でも原則24時間体制で診療を受け付けるプライマリケア、お一人では大変ではないですか?

プライマリケアには1996年米国国立科学アカデミーが提唱した、近接性、包括性、協調性、継続性、責任性という5つの理念があり、当院はこの考えを基本理念としています。その中でも近接性、特に時間的近接性を大切にしており、夜間や休日に急病でお困りの方のために原則24時間体制をとっています。1人で24時間体制をとることは、確かに体力的にも精神的にも大変ですが、夜間や休日に受診した患者さんが私たちにみせてくれる「安堵の表情」と「感謝の気持ち」が明日も頑張ろうという気持ちにさせてくれますし、医療が趣味みたいなものですから大丈夫です。

―施設・設備に関するこだわりについて教えてください。

当院は内科・放射線科を標榜しており、CTを導入しています。日本はCTを撮りすぎるという意見もありますが、救急や撮影のための体位が保持できない高齢者の急病における診療領域は大幅に拡大し、診断率も高くなります。もちろん検査は確認のために行うものであり、頼りすぎることは問題ですが、夜間診療や症状を伝えられない高齢者の患者さんに帰ってもらって大丈夫なのか、このまま治療を外来で行っても大丈夫なのかという判断材料のひとつとしてCTはとても有用です。その他には救急病院で急病診療に関わらせてもらった経験を生かして救急診療の際に必要な検査機器を一通りそろえています。もうひとつのこだわりは電子カルテです。今回導入するのはクラウド型の電子カルテで遠方のご家族さまと患者情報の共有を行うことができます。「使いやすさ」よりも「ご家族の安心」「十分な説明」を重要視して電子カルテを選びました。

記事更新日:2017/10/03


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