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技術と経験を要する神経ブロック
ペインクリニックで痛みを抑制へ

塩谷ペインクリニック

(品川区/目黒駅)

最終更新日:2020/12/17

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  • 保険診療

ペインクリニックではどういう診療を行うのか、受診した経験がない人にはわかりにくいかもしれない。痛みに対処することを目的としているが、実際にどのような病気や状態の患者が通っているのだろうか。「塩谷ペインクリニック」は、ペインクリニック分野で歴史のあるNTT東日本関東病院で部長を務めていた塩谷正弘先生が、そうした診療を気軽に受けてもらいたいと2004年に開設したクリニックで、当時から診療に携わる大塚康久先生、小杉志都子先生は、「まだまだ一般に知られていない、神経ブロック注射などの魅力を広めたい」と、日々診療にあたっている。そんな大塚先生、小杉先生に、ペインクリニックや神経ブロック注射の基礎知識や、同院ならではの診療の特徴などについて聞いた。 (取材日2020年10月26日)

痛みから来る不安や生活の質の低下、さらなる身体的不調などの悪循環を断ち切ることをめざす

Qペインクリニックではどんな診療を行うのですか?
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▲痛みの原因を診断し、治療することを専門に行う

【大塚先生】痛みの原因を診断し、治療することを専門に行うのが、ペインクリニックです。痛みの原因は、問診や画像検査、血液検査などで調べます。腫瘍や感染、骨折などの重篤な病態を除いて、多くは、内服薬の調整や専門的な神経ブロック注射で経過を見ていきます。また、痛みは発症からの時間的経過で、急性痛と慢性痛に分類できます。前者の一例がぎっくり腰で、これは脊椎やその周辺の椎間板、椎間関節、筋肉、神経が関係するもの。後者は3ヵ月以上続く痛みで、ヘルニアや脊柱管狭窄症などによる神経痛や、原因の炎症が引いた後残る痛みもあります。ペインクリニックでは急性痛も慢性痛も、診断を行った上で適切に対処していきます。

Qこちらにはどのような疾患・症状の患者が受診していますか?
A
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▲患者の声を聴き、適切な治療を心がけている大塚院長

【大塚先生】症状としては、腰痛・坐骨神経痛・頸部痛・五十肩・膝痛・頭痛、原因疾患としては脊柱管狭窄症・腰部椎間板ヘルニア・頸椎ヘルニア・頸椎症性神経根症・帯状疱疹痛なども多く、顔に生じる三叉神経痛にも対応しています。また、顔面神経まひや突発性難聴などの非疼痛性疾患にも、神経ブロックが有用です。眼瞼けいれんや腋窩多汗症などに対するボツリヌス毒素製剤注射も行います。薬や湿布などで十分な鎮痛につながらず、来院されたという方が少なくありません。腰痛や頸部痛では整形外科の、帯状疱疹は皮膚科や内科の先生からのご紹介も多いです。痛みを慢性にしないためには、早めの対処が重要なので、早期受診をお勧めしています。

Q神経ブロック注射とは、どういうものですか?
A
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▲治療室。レントゲン・超音波機器も完備

【小杉先生】痛みは末梢神経を電気信号のように伝わり、脊髄を経由して脳に伝わるもの。痛みの状態が長く続くと、その信号がさらに強まって痛覚過敏に陥り、ますます痛みを強く感じやすいのです。神経ブロックには、神経の過剰な電気信号を麻酔薬で抑えて痛みを感じにくくしていくことで、悪循環を断つ目的があります。そのほか、緊張して固くなった筋肉を緩めたり、患部の血流を促したりする目的もあります。ぎっくり腰などの急性痛は1~2回の処置で済むことが多く、慢性痛については繰り返し処置して少しずつ痛みの軽減に努めていくことが多いです。こうして神経ブロックで痛みを抑えながら、運動指導を受けていただくこともよいでしょう。

Qこちらのクリニックならではの特徴は何でしょうか?
A
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▲痛みの原因の神経へ薬液を注入する神経ブロック注射

【小杉先生】神経ブロック注射では、痛みの原因の神経を正確に診断して薬液を注入することが重要です。場合により、エックス線や超音波機器で確認しながら精密に注射を行うことが推奨されます。当院は、そのような大学病院レベルの診療を提供できるクリニックをめざして開設されました。以来、待ち時間少なく気軽に受診できるペインクリニックとして、遠方からも患者さんが訪れます。腰痛や坐骨神経痛には硬膜外ブロックや選択的神経根ブロックを、頸肩腕痛には交感神経節ブロックや選択的神経根ブロックを、帯状疱疹後神経痛には帯状疱疹ウイルスが痛めた神経に対して神経ブロックを行います。その他、顔の痛みや頭痛にもこの方法が有用です。

Q治療を行う上で大切にされていることを教えてください。
A
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▲ゆったりと座れる待合室

【小杉先生】痛みには複合的な要因があり、多くの神経が痛みに関与する例も多いです。その場合は診察の度に痛みの程度や部位を聞き、その都度、注射を打つ場所を決めます。神経ブロックの作用も個人差があるので、施術後にふらつきなどある場合は、落ち着くのを待ってご帰宅いただきます。また、身体的な原因以外に、心理的要因が痛みを強くする場合もあり得ます。患者さんによっては長引く痛みに気持ちが焦ったり、落ち込むこともあるでしょう。痛みを恐れて引きこもりがちになり、運動不足から逆に身体上の不具合を生じてしまうことも。そうした悪循環を断つためにも、患者さんの言葉を傾聴し、適切な治療で安心をも提供したいと考えています。

ドクターからのメッセージ

小杉 志都子先生、大塚 康久先生

【小杉先生】痛みに対しては、薬物療法と神経ブロックを合わせて行うことが有用です。しかし内服薬には、胃痛や嘔気、眠気、ふらつきなどの副作用の可能性もあり、調整が難しい場合があります。一方、神経ブロック治療はそのような全身的な副作用はほとんどなく、局所的な鎮痛作用が期待できます。内服薬で副作用が出やすい高齢者にも適しているでしょう。ただし、神経ブロックにもリスクはあるため、経験豊富な専門の医師にかかることが大切です。【大塚先生】熟練した医師ほど施術も迅速で、注射自体の痛みも感じにくいと思います。ぜひ、専門性の高い医療機関で、うまく痛みを抑えることをめざし、治療の良い循環をかなえてみてください。

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