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宮澤 哲夫 院長の独自取材記事

みやざわ耳鼻咽喉科

(春日部市/春日部駅)

最終更新日:2022/09/14

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春日部駅西口からふじ通りを3分ほど歩くとあるのが「みやざわ耳鼻咽喉科」だ。エントランスを入ると天井が高く開放感のある空間が広がり、受付カウンターの設えなどとも相まってどこか風格が感じられる。院長の宮澤哲夫先生は、小児の耳鼻咽喉科疾患や慢性中耳炎、アレルギー性鼻炎を専門としていて、近年では舌下免疫療法に力を入れている。また補聴器専門の検査室も設置し、補聴器相談にも熱心に取り組んでいる。「聴力は幸福度を左右する重要な要素です。幸福度は免疫力や認知症、寿命とも深く関わっています。そんなことも今後はもっと発信していきたいですね」と穏やかに話す宮澤院長。診療の特徴などについて話を聞いた。

(再取材日2022年8月5日)

ゆったりと解放感のある空間で安全性に配慮した診療を

院内は天井が高くどこか風格が感じられる造りですね。

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ここはもともと銀行だった建物で、大きな金庫室などもそのまま残っています。以前、開業していた場所が手狭になったため、2013年にここに移転しました。天井が高く以前の倍のスペースですので、ゆったりと解放感のある中で診療を受けていただけると思います。診療室の前には中待合室を設置して順番が来たらすぐに診療できるようにしています。というのも、待合室から診療室までの移動時間を少しでも短くして、待ち時間の短縮につなげたいからです。ほんの数秒の差でもそれが積み重なると大きな差になっていきますから。待ち人数や自分の順番がスマートフォンでわかるようにも工夫しています。また、鼻詰まりの小児の患者さんに向けて「鼻吸い特急券」を用意しています。鼻詰まりは薬だけに頼らず吸引で改善していきたいとの思いもあり、順番予約を取らなくてもこの券によって鼻吸引だけであればすぐに受けられるようにしています。

最近ではどのような患者さんが多いのでしょうか。

やはり新型コロナウイルス感染症を心配して受診する方が多いです。当院では、発熱症状や味覚障害などがある方の診察は一般診察時間とは区切って行うなど、感染症対策をしっかりと講じています。アレルギー性鼻炎で受診する方も多く、特に春先は花粉アレルギーなどアレルギー性由来の鼻水や鼻詰まりで来院される方がとても多いですね。アレルギー性鼻炎の方で舌下免疫療法を希望する方が最近では増えてきています。ゼロ歳児から学童年齢のお子さん世代も多く、耳だれ、中耳炎、鼻水、鼻詰まりといった症状が目立っています。

診療の際はどんなことを心がけていますか?

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地域の中で患者さんに良質な医療を、職員にはやりがいのある仕事と職場を、そして当院の周囲でご協力いただいている医療関係の皆さんとは一緒に情報共有して、ともに繫栄することをめざすこと、それが当院の理念です。具体的な診療現場では、見落としのないようしっかりと診察して正確な診断を行うこと。治療については、その場でできることは適切に行い先延ばしにしないことを大切にしています。もしここでできないことがある場合や、高度な医療機関での対応が必要と判断した場合は速やかに大学病院などに紹介しています。小さなお子さんの診療では看護師と協力しながら安全性を重視しながら診察しています。

耳の診察は手術用顕微鏡によって詳細に観察

こちらではベッドに横になって診てもらう診察スタイルをとっているのですね。

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原則的に耳の診察はベッドに横になってもらい手術用の顕微鏡で診ています。これは、帝京大学の故・鈴木淳一名誉教授の教えを受けた医師が踏襲しているスタイルです。座っている体勢よりも寝てもらったほうが圧倒的に内部が見やすく、さらに手術用の顕微鏡によってより詳細に内部を観察できます。ゼロ歳児の患者さんでも安全に配慮しながら精密な処置を行えます。顕微鏡の先にはカメラを設置していますので、内部を患者さんご自身が確認できます。お子さんの場合は、モニター画面を親御さんに見せながら症状と治療法の説明をしていますので、親御さんにとってもわかりやすく安心していただけると思います。

力を入れている治療について教えてください。

一つはアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法です。これはスギとダニのアレルギーのある方に有用な治療法で、ダニやスギのエキスを毎日少しずつ服用してアレルギー症状の緩和をめざしていきます。従来の投薬治療は対症療法に過ぎなかったのですが、舌下免疫療法はダニやスギのアレルギーの根治をめざせる治療法として期待されています。3年後に高校や大学の受験を控えていて本領が発揮できるかどうか不安という人や、将来、妊娠を考えている人で妊娠中は花粉症の薬を飲みたくないと考えている方などにはぜひお勧めしたいですね。また、新型コロナウイルス感染症対策にも力を入れています。喉や鼻の症状が新型コロナウイルスによるものかどうか判断が難しいので、疑いのある方は別の場所で検査するなど、感染症対策に配慮しながら対応しています。

補聴器相談も行っているとのことで、重要な診療の一部なのですね。

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補聴器は医療機器の一つで、購入する前には補聴器相談に特化した医師の診察を受けることが大切です。私は自治医科大学附属さいたま医療センターでも補聴器に関する診察をしています。当院には聴力検査室とは別に補聴器専門の検査室も備えています。補聴器の適合についてはスピーカーから流れる音や言葉の聞こえ具合を調べる音場検査によって診断しますので、防音設備とある程度の部屋の広さが必要なのです。その後、補聴器店から補聴器を貸し出してもらい、日常生活で実際に使ってもらった上で適合検査を行って、提供しています。聴覚は、コミュニケーションの重要なファクターで幸福度とも深く関わっています。実は、幸福度は免疫力や認知症、健康寿命などと深く関連があるともいわれているんです。今後は、聴覚の重要性と幸福度などについても今後は発信していきたいですね。

他科との連携も密にしながら地域医療にさらなる貢献を

医療体制やスタッフとの連携についても教えてください。

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月曜、木曜、土曜の午前がニ診体制で、土曜は複数の医師が交代で診療しています。群馬大学や獨協医科大学埼玉医療センターなどから来ていただいて、それぞれ専門的な診察をしています。患者さんに少しでも親しみを抱いてほしいと思い、各医師の趣味や好きな食べ物などのプロフィールを待合室に掲示しています。スタッフとは月に1回、カンファレンスを行っています。当院は医療安全に関しても力を入れていて、診療中での気づきや事故防止の提案、患者さんのご意見などをインシデントレポートとしてスタッフ全員が提出しています。カンファレンスでそれらについて話し合い、どうすれば安全で患者さんに満足していただける医療ができるかを検討して実行に移しています。個人医院でこれだけインシデントレポートを集めているのは珍しいと思います。些細なことでも見逃さず改善していくことが大きな問題を防ぐことにつながります。

先生はなぜ医師をめざされたのですか?

実家が薬局だったので最初は昭和大学の薬学部に進学しました。昭和大学は薬学部と医学部のカリキュラムがかなり重なっていて、そこで若手の医師たちと交流する中で影響を受け、医学を本格的に学びたいと思い帝京大学医学部に入学しました。6年生の時に複数の医局で臨床実習を受けている時、先ほどの鈴木淳一教授から「耳鼻咽喉科に興味があるなら、世界中どこでも好きな大学を紹介してあげるから卒業旅行で見学に行けばいい」と言われたのです。ちょうどその時、スウェーデンのイエーテボリ大学から留学生が来ていて、「そこがいい」と伝えたらすぐにファクスを送って承諾をとってくれて、結果行けることに。その時からこの先生についていこうと思い、耳鼻咽喉科の医師になることを決めたのです。

最後に今後の展望をお願いいたします。

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これからも地域の方々に安心して受診していただけるクリニックでありたいと思います。また、耳鼻咽喉科の疾患は内科など他科と深く関わっていますので、地域の他の分野の先生方とも密に連携を取りながら地域全体で皆さん方の健康を見守っていければと思います。2階には呼吸器科や脳神経外科を専門とするクリニックがありますので、そことも連携を図ってより良い医療を提供していきたいですね。

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