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木村 敦 院長の独自取材記事

みずほクリニック

(瑞穂市/穂積駅)

最終更新日:2020/04/01

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「みずほクリニック」は岐阜県瑞穂市の閑静な住宅街の中。JR穂積駅から車で10分弱、樽見鉄道美江寺駅からは徒歩15分程の位置にある。院長の木村敦先生は外科が専門で、勤務医として経験を積んだのち開業。内科、外科、小児科を標榜し、町のホームドクターとして信頼を集め、病後やケガをした後のリハビリテーションにも力を入れる。患者が相談しやすい雰囲気づくりを心がけているという木村先生。ソフトで気さくな語り口で、子どもたちへの接し方や、めざす地域医療のあり方を話してくれた。
(取材日2019年7月17日)

患者の不安を和らげ、納得される医療を提供する

開業の経緯や患者層をお聞かせください。

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公立病院や個人病院の勤務医を経て、2005年に開業しました。私は外科出身ですが、こういう住宅街で開業するなら何でも相談してもらえる「町のお医者さん」でありたいと思い、内科、外科、小児科、リハビリテーション科と幅広く対応しています。開院当初はお子さんの受診が多かったです。というのも、長女が子どものときに描いた絵をデザイン化してもらい、外壁のトレードマークにしたので地域の方たちは小児科専門クリニックだと思われたようです(笑)。お子さんに付き添ってきたお母さんたちが「小児科だけじゃないんですね」と、ご自身の不調でも来院されるようになり、やがてほかのご家族も、というようにファミリーで受診されるようになりました。

幅広く地域の方に利用されるクリニックなのですね。

年代を問わず多いのは、風邪をひいた、おなかが痛い、という方々です。腰痛、膝痛、捻挫、外傷といった症状でも来院されます。そして中高年の方に多いのが高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病です。勤務医時代は手術治療を中心とする外科が主体でしたが、実は外科というのは「ケガをしたわけではないのに痛い。何科を受診していいのかわからない」という方や、他の科の医師が診て「不調の原因がわからない」という方を最初に任されることもあります。それだけでなく内科医・小児科医と共調して進める診療の体験もあり、当時から原因や状態を探り、直接治療したり、必要な専門病院に紹介するなどで、患者さんの不安を取り除くように努めてきました。本来の外科診療については非常勤医師として病院での外科治療も行っています。

診療にあたり、心がけていることは何でしょうか。

大きな病院は患者さんが多く、説明に割ける時間に限りがあります。個人のクリニックですから、丁寧に説明して、疑問や不安を解消し、納得していただけるような診療を心がけています。それはお子さんに接するときも同じです。「病気を治すために注射が必要だけど、きっとうまくできるからね」と説明します。注射を怖がるお子さんをなだめるために「注射しないから大丈夫」とおっしゃる親御さんには「仕方なく言われる言葉ですが、だまされた体験がもとで病院嫌いになることがあるのでできるだけ本当のことを話し、接種後大いにほめてください」とお願いしています。子どもでも納得してくれれば我慢できるものですよ。

医師をめざしたきっかけや外科を選んだ理由を伺いたいです。

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実は工学部進学と旅客機のパイロットになることも考えていましたが、人の助けになるところが直接的でわかりやすいと思えて、そこに魅力を感じました。今から振り返ると他の進路も人の役に立つ魅力的な学問・職業だと思います。外科を選んだのは、内科の医師は一日中、白衣で外来診療しているイメージでしたけれど、外科は白衣で外来診療もする、オペ着で手術もするので、メリハリがあって面白そうだと感じたからです。いろいろ知りたい、できるようになってみたい性分なんですね。

通院における患者のモチベーションを支える

リハビリテーション科ではどんな治療が受けられますか。

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多いのは腰痛や膝痛、肩痛を和らげていくものです。また、脳卒中で半身に麻痺が残った方や、ケガの後の機能回復リハビリテーションも行っています。マイクロ波や、ウォーターベッド型のマッサージ器、そして干渉電流型低周波治療器などを使って痛みの軽減をしながら、運動療法で筋力を高め、関節の可動域を広げていきます。また、内科疾患のリハビリテーションにも対応しています。例えば呼吸器の病気を持つ方の心肺機能を高める呼吸器リハビリ、心筋梗塞や狭心症を患った方の心臓リハビリなどです。これらは運動療法とともに、食事や生活習慣の指導も行います。

健康維持のために努力を続けるのは難しいことだと感じます。

ストイックに取り組まれる方もいらっしゃいますが、全員が高いレベルで取り組むのは難しいことです。運動をサボってしまう、食事制限を守れないことを叱責するのではなく、できない理由を聞いて、続けられる別の方法を一緒に考えるようにしています。大切なのは、なぜリハビリが必要なのかを理解していただくことです。病気の再発を防ぐため、また病気と付き合いながらも生活の質を維持していくためには、どうしたらいいのかをわかっていただきながら、長い目で見守っています。生活改善が必要な高血圧、糖尿病、脂質異常症の方にも同じように接しています。

禁煙治療にも対応しているそうですね。

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禁煙は成功しづらいイメージがありますが、禁煙相談においでになるのは本当に喫煙を止めたいという意思のある方です。禁煙治療を受診する時点でゴールに向かって一歩、踏み出していると言えます。ですから、禁煙補助薬を使いながら、患者さんのモチベーションをサポートしていきます。くじけないためには、禁煙しようと思った動機を忘れないことが大切です。「大病をしたから」「子どものために長く健康でいたい」「昇進に差し支えるから」など、喫煙を止めたい理由を掘り起こして、増幅していくようにしています。煙草を止めて健康を維持したい方も、持病があるから禁煙したい方も、ぜひ相談していただきたいです。

小児の成長不安、抱え込まずに相談を

検査設備も充実しているのですね。

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脳や肺、腹部、骨などの検査・診断結果が早くわかるCTスキャナを備えています。ほかにも内臓・心臓・動脈硬化の検査が痛みなく受けられる超音波検査や、苦痛に配慮しながら行う経鼻内視鏡での胃の検査で、病気の早期発見に努めています。瑞穂市には今のところ総合病院がありませんので、早く病気に気づいて当院で対応したり、専門の先生に任せるほうがいい場合は、しかるべき医療機関につなぐなど、地域のかかりつけ医師としての責任を果たしていきたいと思います。

在宅医療にも取り組んでいらっしゃると伺いました。

高齢の方の中には、「通院が困難になってきたけれど入院はしたくない」「最期は家で過ごしたい」と望まれる方がいらっしゃいます。入院が必要なケースもありますが、在宅での診療をご希望であれば相談を受けています。往診で患者さんの苦痛と不安を取り除くこと、そして、ご家族を支えていくことにも尽力していきたいです。長寿時代になり、人生をまっとうする方法は多様化しています。できる限り、それぞれの方のご希望に添いたいと思っています。

趣味や健康維持のために続けていることはありますか。

テニスとジョギングが好きで、細々ながら続けています。市民マラソン大会に出場したこともありますが、この数年は遠ざかっているので、またチャレンジしたいと思っています。それから自宅の近くにボルダリングのできる施設ができたので、息子と行ってみようかと話しています。そのために、もう少し体重を落とそうと頑張っているところです(笑)。

読者へのメッセージをお聞かせください。

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どんな不調や不安も相談していただきたいですが、近年、気にかけているのは小児の成長に不安のある親御さんたちです。乳幼児健診で「体の発育が遅い」「落ち着きがない」「言葉を話すのが遅い」と指摘されて思い悩んでいる方はまずはご相談ください。低身長症であれば治療可能な場合がありますし、言葉や情緒の発達に遅れがある場合は専門の療育施設へ橋渡しもできます。「わが子に発達の遅れがあるとわかるのが怖い」「療育施設に通っていることを知られたくない」というお気持ちもあるかもしれませんが、専門家たちはそうした親御さんの不安に寄り添う努力をしています。抱え込まずに、相談にいらしてほしいと思います。

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